神子の真実
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馬を必死に走らせ、宮殿にたどり着いたのは日が昇り始めた頃だった。星宿はすでに公務をしており、柳宿からの報告を聞いていた。
「急ぎ馬を用意しろ!」
「しかし、陛下…!」
「離せ、倶東国に美朱を連れ戻しに行くのだ!」
周りの臣下達が止めるのも聞かずに、無理やりにでも行こうとする星宿。
「星宿様、ごめんなさい…」
その彼の前に緋連は立った。次の瞬間パンッという音が響いた。
「み、神子、何を!!事の重大さをお分かりか!!」
周りの臣下たちがざわざわとしだした。当たり前だ緋連は皇帝を平手にしたのだから。
「ご無礼を致しました。ただ、これだけは…」
叩かれた頬に手を当て緋連を見つめる星宿。
「あなたはこの国の皇帝。皇帝自ら敵国に行くことがどんなことかおわかりのはずです…」
「…っ、すまぬ。取り乱してしまった」
「鬼宿が美朱の後を追っております。それにもう1人、新たに仲間となった七星士も美朱の事を守ってくれると…」
拳を握りしめ
「信じて帰りを待ちましょう。きっと大丈夫です」
「緋連そなた…」
「緋連殿!!いくら神子とはいえ、陛下に手をあげるなど…」
「よい。このことは我に非がある。緋連は部屋で1日ゆっくりするように、よいな」
「はい…失礼します」
大きな部屋を後にし、緋連は自分の部屋へと歩いていた。
「緋連待ちなさいって。片方の腕だけじゃ不便でしょ一緒に…」
緋連を追いかけてきた柳宿が横に並んだ。
「緋連…?」
「……」
「…緋連」
返事をしない緋連に柳宿がコツンと頭を叩いた。
「…っ…」
「呼ばれたら返事をする!!」
「ごめんなさい…」
「美朱が倶東国に行ったのも、鬼宿が追いかけたのも、あんたのせいじゃない」
「…うん…」
「さっき星宿様に言った言葉…、自分に言い聞かせた言葉でしょ」
その言葉に緋連はバッと柳宿を見る。
「あんたのことは何でか、分かっちゃうみたいね」
してやったり顔で笑う柳宿がいた。
「あんたが言ったんだから、しっかり守りなさいよ!」
柳宿のその言葉に小さく頷いて、緋連と柳宿は部屋の中に入って行った。