北の大地
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正規の道から来たわけではない自分達は北甲国の地へと足を踏み入れたものの、近くに休めるような場所はなく歩き続けるしかなかった。とにかく北甲国の神座宝の場所を誰かに聞かないといけないのだ。
「それにしても、すごい道よね…」
「仕方ないじゃない、正規のルート通ったわけじゃないんだし」
美朱と言い合う柳宿に鬼宿はポリポリと頬をかく。
「緋連は大丈夫か?」
軫宿が話しかけてくれるが神子はなんともないとそっけなく返事を返した。
「柳宿、話しがあるのだ…」
先を歩く緋連を見つめながら井宿が柳宿に話しかける。その内容が分かっているのか隣に並んだ井宿と歩調を合わせる柳宿。
「緋連のことでしょ…」
「君が船から落ちた後から様子が変なのだ。それに気の量がとても強く、いつもの緋連じゃない感じがするのだ…」
「そういや緋連、変だよな。俺達にいつもみたいに話しかけてこないし…」
話す柳宿達に鬼宿が加わる。美朱も加わった。
「房宿が「本来の姿に戻ったんじゃない」って言ってた…。緋連、「神子」になっちゃったかもって…」
「確かに、さっきも戦う時に躊躇いなくだったしな…」
追いかけてきた女兵たちを次々と蹴り飛ばしていた。今までの彼女だったら美朱と一緒に逃げていただろう。たとえ戦闘になっても少しくらいは躊躇っているはずだ。
「神子だって言ってたわ…。緋連はもういないって…」
「柳宿!」
「大丈夫よ。きっと私が緋連を元に戻すわ」
心配そうな美朱の頭に手を置く。そうあの時少しでも緋連を感じたのだ。きっと戦っているのだろう。自分が「緋連」でいられるように。しばらく歩き続けると見えてきたのはあたり一面に広がる大草原。
「うわー!すごい羊がいるよ!」
「にしても、寒いわね…。緋連は大丈夫なの?」
「私は寒さを感じることはない。気にすることはない」
「そう、寒かったら翼宿に鉄扇で火焚いてもらいなさいよ」
「何で、そんなしょうもないことに、鉄扇使わなあかんねん!」
といいつも、何故か鉄扇を取り出し、柳宿と緋連に向けて火を焚いてくれた。
「私は別に…」
「いいから、あたっときなさい。体冷やしちゃ駄目よ」
「気にすることあらへん」
断っても無理やりあてらるその火に神子は仕方なく当たっていた。
(それにしても朱雀七星士…人がよすぎるな…私はお前たちを守るためだけの道具のような存在なのに)
美朱に関してもそうだ。自分に戦ってほしくないとあの時止めた。確かに体は傷ついてはいたが自分の役割は果たさないといけない。