7.学園生活
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こうして最初の七日間が過ぎ、参加した全員が身体強化を体得した。
そして、凄まじい喜びと団結力が生まれていた。
「苦楽を共にした人の絆はすごいよねぇ」
「大人でもあんなにはしゃぐんだな」
「いつまでも無邪気にはしゃげるって大切よ?」
「お前ら何歳だよ」
教師陣も残る半数と交代になるのだが、ここで錬金術師科全員が身体強化を使える様になったと言うことで、生徒以外の学園関係者で訓練を受けたい者も合流させる事となった。
「思ったよりいたね」
「そりゃそうだろ」
「思ったよりっつうか、思った通り全員だよな」
「途中でやめる奴もいるかもしれねぇだろ」
「・・・ポーションっ」
「最初の三日しのげばだいぶ消費が減るってっ」
互いを励まし合う錬金術師たちも、団結力が強いなと見守る。
「二日間は私達も訓練の準備に入りますので、先生たちは受け持ちのクラスの子たちに水見式をしてあげて下さい」
七日間みのり屋の授業を受けて、心境の変化や物の見方が変わった部分もあるだろうからと笑いかける。
「私達も参加して見てあげましょうか」
「そうだな」
優達は各教室を周って水見式の補助をしてくれるという。
既に個人の判断で生徒たちに水見式をさせている者もいるようだが、正式に始めるのは訓練を終えた教師からとは言ってあった。
実際、いくら口で属性に優劣はないと言われても飲み込めていない者は多くいる。
しかし、実際に見て体験し、その変化を自身の物にしたからこそ分かる事は多い。
「なんの特性があるか分からなかった場合は優ちゃんが見てくれますし、人数が多い様なら私が直接見ますね」
そこは人数によって変えようと言われ、大きく元気な返事をして一回目の訓練は終わった。
「王様たちに、この訓練やって大丈夫かな?」
「コクン」
「大丈夫じゃない?アディたちもやったんだし」
ポーとノアに、カタリナが軽く肩をすくめて笑ってみせる。
「オルギウスさんって、別に王宮で大人しく王様やってたいタイプじゃなさそうだったよね」
「世が世なら、それこそあの騎士団長と前線に行きそうだよな」
「・・・そうだろうな、間違いなく」
というか、本人がいないと全員"さん"で通すんだなと口の中で小さく漏らしても注意はしないアディだった。
それから二日間は一年組以外も安定して中級ポーションが造れるようになって来た事を確認し、茂たちは本舎へ向かう。集められた子供たちがどんな特性を持っているかを鑑定し、向いている方向性について教えれば嬉しそうに目を輝かせていた。
ティータイムの時間に戻れば、すっかり打ち解けた皆が明日からの訓練、ホムンクルス、ゴーレム、タルパならどれを造りたいか様々な話題で盛り上がっていた。
「お前らよく直ぐどんなのにするか決められんな」
自分はまだ決められていないと、ジンがタルトの御代わりをもらいながら言う。
「ジンこそ直ぐに決まりそうだったのにね?」
卒業したら冒険者になると決めているなら、一緒に冒険出来る子だろうと言われ、それはそうなのだがと腕を組む。
「なんか、イメージ通りの奴が見つかんねぇんだよ」
「ふふ、ジンの子はもう半分くらい魂が形作られているものね」
「え?!」
「そうなの?!」
「そうなのか?」
「自覚はないのか」
「全く」
驚いている皆と、驚き切ることが出来ないジンに、優がニコリと美しく微笑んだ。
「この子達は主人の為に生まれて来るんですもの。貴方が茂と向かい合った時、本人が生まれる事を願ったみたいよ」
あなたといきる。
「形が決まったら、生まれてくるのは早いかもしれないわね」
「へー!いいなぁ!」
「いや、形が決まんねぇんだよ」
「イメージもまだ固まってないの?」
「イメージ、んー」
背後から吹く、暖かくさえ感じた柔らかい風を思い出す。
「・・・毛が、生えてる」
「ザックリとしすぎだろ」
「しょうがねぇだろ」
楽しくお茶を飲みながらしっかりと休み、ポーションの数も十分に補充できたので二回目の訓練へ移ることができた。
一度目の訓練でその内容は聞いていたらしく、文句は出なかったのでメンタルケアに気をつけながら順調に進み、生徒以外の学園関係者も皆身体強化を使うことができる様になった。
そして、生徒達の訓練に入る前に、王族、王宮勤めの者たちの番となる。
「これから七日間、よろしくお願いいたします」
「ああ、よろしく頼む」
「すごく楽しみにしてたよ」
「嬉しいわぁ、ビオラも待ち遠しそうにしていたのよ」
「コクン!」
ファビオラの近くで浮いているビオラが笑顔で頷く。
「何回見てもすごいよな」
「うん」
「あの時見てなかったら、普通の人間の子供だって思っちゃうよね」
錬金術師科の皆は、ビオラを見て感嘆の声を漏らしていた。
ファビオラの後ろでは、イーラとナルがファビオラとビオラのやり取りを羨ましそうに見つめている。
それから訓練での注意事項を説明し、出来るだけ魔法を使わずに逃げてくれとお願いする。
「皆さんは既に身体の外へ魔力を放出させて魔法という形にするプロフェッショナルです。だからこそ、いざという時に自然に魔法を使ってしまうと思います。今回の訓練は魔力を体内で巡らせるのを身体に無理やり覚えさせる方法ですので、少々手荒になってしまうのはご了承下さい」
既に身体強化が使えるミッシェルが頷いて茂の言葉に同意を示し、訓練中はオルギウスの護衛をするが助けはしないと本人に言う。
実はオルギウスとは子供の頃から一緒にいるようで、二人だけの時は気さくに話したりもしているらしい。
因みに、王族の後に訓練に参加する予定の宰相であるアーロンも、子供の頃からの付き合いだ。
「今までの身体強化とは、死を感じた時に魔力が身体に巡ってたまたま出来る様になる、という奇跡の様な現象だったと思います。条件が条件ですし、強化系の人が多かったのでしょうね」
「どういう事だ?」
「水見式で水が増えたのを覚えていますか?あの現象が体の中で起こるんです。魔力の性質上、瞬時に体に魔力が巡るだけでなく、その魔力を体の外へ出さずに留まらせる事が可能な程肉体を強化する。その結果身体強化の"コツを掴む"事が出来る、という事ですね」
「なるほど!」
「こうして説明されると、全てに納得が出来ます」
「身体強化はどの特性を持っていたとしても使える様になりますが、強化系の方が発現しやすく、使うのに慣れるのが早い理由です。もしかしたら、普段から無意識的に体内で巡らせたりしているのかもしれませんね」
「そうなのか?」
「自覚はありませんが、思い返すと、よく持てたなと思えるような物を持てたり、早く走れたり、した事があります」
「私もあります」
アディがガウェインに聞けば、考えながら紡ぐ言葉にミッシェルも頷く。
「こういうのは性格にも出たりしますよ」
ガウェインは訓練の初日にローランドとアディを守っていたし、ワットも最後まで仲間が来てくれると信じていた。
「学園祭でも、私から一撃が入る時に、ジンくんがみんなに逃げる様に叫んでいました」
"逃げろお前らー!"
そう言われ、照れたようにジンがソワつく。
「火事場の馬鹿力という言葉がこの国にあるか分からないのですが、」
「似たような意味だろう物はあるな」
「私達の身体は、本来とても強く力が出せるように設計されています。ですが常にその最大限の力を出して生活すれば肉体が力に耐えられなくて壊れてしまうんです。なので、そうなってしまわないように魔力で補助します。ですが緊急時などに、普段身体を守るためにセーブしているリミッターが外れやすい人は一定数いるものです。その中に強化系が多いのは事実ですね」
王族以外からも納得の声が上がり、早速森の中で走り回る訓練がスタートした。
術師団全員が身体強化を使えている事に騎士たちが驚いていたが、だからこそやる気を燃した者も多かったようだ。
「報告は受けていたが、実際に見なければ信じられん光景だな」
「体得するまでが大変ですが、一度身につけてしまえば一生物ですからね」
これからの人生で何をするにしても役に立つと笑い、他の王族たちの息が整うのを待ってからテントの中へと案内した。
士団員とはいえ、さすがに家臣たちと一緒に風呂へ入れるのは不味いかとなり、訓練時間を少しずらしたのだ。
「中にいるスライムは私が造った子達なのでご安心ください」
「スライムを作ったの?」
「はい、ひなた達と一緒に掃除をしてくれますし、何より洗濯物と洗い物を全て一任してくれているので本当に助かっています」
満が一匹連れてきてくれたので、撫でてからその身体へ手を突っ込んで見せる。
「この子達に、魔物のスライムと同じ様な戦う力はありません。なので溶かされたりもしないので安心して下さいね」
「洗濯、とは?」
「こういう、汚れた衣服を体に取り込み、汚れだけを食べてくれるんです」
「食器洗いもしてくれるので、キッチンにもいますよ」
「こちらの言葉も分かっていますので、お風呂にいる子にお願いしたら体の垢なんかも食べてキレイにしたりもしてくれますよ」
「衝撃というか、ショックというか、皆さん最初は驚いていましたが最終的にはとても気に入ってくださった様ですよ」
現津が微笑むと、何故かちょっと怖いと思うのはどうしてなのだろうか。
「ひなた達もいますので、何かありましたらお声がけください」
茂たちはまだ訓練の途中という事で、また森へと消えていく。
「男湯と女湯がありますので、それぞれご案内いたしますね」
一人残った満がそう笑いかけ、王族とその護衛たちを奥へと案内した。
王族たちがツヤツヤのピカピカになって寛ぎ始めた頃、訓練を終えた他の士団員たちがドロドロの姿で疲れ果てながらテントの中へと入ってくる。
そんな皆を同じ様に説明しながら風呂へと案内した。
「この本は面白いな。というか、もしかしなくともこの本棚にある本は全て同じ作者が書いたものか?」
「"はい、全て榊様がお書きになった物でございます"」
つむぎがまるで侍女の様に念話で返事をする。
つむぎとひなたも念話で会話が出来るらしいが、コミニュケーションや親愛の意味で互いの角を触れ合わせて会話をしている姿もあり、その光景に身の危険等は一切感じなかった。
特につむぎは角が下向きについているので先端が刺さる心配もない。
ひなたは上向きについているが、横から触れる気遣いまでしているのだ。
そんなひなた達に、ヘレンはずっと乙女の顔をしている。
「あの者にこんな才があったとはな」
そんな事を呟きながら、夢中になって小説を読んでしまった。
士団員たちも皆ツヤツヤのピカピカになって昼食まで休憩する中、風呂から上がった進にミッシェルが話しかける。
「全盲と言うのは本当か?」
「本当だ。あー、目では何も見えないが、魔力の応用で物を立体的に捉えてる」
だから全盲だと言うとよく驚かれると笑えば、他の者たちも顔を進に向けて驚いていた。
「魔力の応用。どのようにしているんだ?」
「なんと言えば分かりやすいかな。魔法は使えるか?」
「ああ、魔法士よりは劣るが、それなりに使える」
「そうか、わしは全く使えない」
いつだったか、茂がやって見せた様に手を出して子供でも使える生活魔法を唱えるも、何も起こらなかった。
「わしは魔力を体から出せても、魔法という形にする事が出来ない。その代わり、身体の中で素早く練り上げる事と魔力のまま出す事が出来る」
「魔力のまま出すとどうなる」
「出すだけなら何も起こらん。あー、そういう訓練をすればビオラの様にサイコキネシスにもなるんだろうが、わしにはそれもできんな」
出来るのは、風に乗せて何処までも飛ばす事だけだと笑った。
「魔力が届くなら、その範囲を立体的に把握出来る。だから目が見えているように生活出来るんだ」
「・・・難しいな」
やってみようとするも、魔力を放出するだけでそれ以上にはならなかった。
「ははは、これが出来る様になったのも全盲で生まれたからだ。狩りをするならこっちの方が便利だぞ」
目が見えないってのも良いもんだと笑っている進に、どういうメンタルをしているんだと思っていれば満が昼食が出来たと呼びに来た。
昼食はタンパク質多めのメニュー。
それも疲れていても食べやすいようにと水晶鶏料理を出せば、その美しさと柔らかさ、食べやすさに好評をいただいた。
「え、あれ、これ」
「えっ、」
「梅干し?!」
「そうだよ。酸味が効いてて疲れた時はいいよね」
「あんなに酸っぱかったのに?!」
「うわっ、すごい美味しい!」
「良いだろ、梅干し」
「ウメボシを推してくるな、お前」
錬金術師科が感動しながら食べているのを見て、どうしたのかと聞くとアディとクミーレルが先日皆で青梅を採って加工したのだと説明をした。
「青いスモモはそのまま食べると毒ですが、きちんと調理すると長期保存の効くとても優秀な食材になるんですよ」
「ウメシロップとウメ酒、ウメボシを少量ガラス瓶に入れて変化を観察していますが、面白いくらいあの固くて青いスモモから水分が出てきます」
「食後のドリンクにウメシロップのジュースをお出ししましょうか?」
皆で作ったのはまだ出来上がっていないが、完成品はもうあるので味見をしてみてくれと言うと、錬金術師科から歓声が上がる。
「物凄く美味しいです」
「錬金術師科って料理もするの?」
「錬金術と料理は切っても切り離せませんよ」
「青いスモモのように、そのままでは食べられない物も化学の知識があれば解毒して食べられるようになりますしね」
「それにいざとなれば自分で解毒剤を造れます」
「なんか、数日で逞しくなったね。アディ」
「訓練後の授業が終われば、まぁ、はい。錬金術の濃い話しかしていませんし。自分で出来る事が増えるのは楽しいですし」
ちょっと遠い目をするアディの後ろで、ローランドが「知的な脳筋」と呟くとガウェインたちが吹き出していた。
「その濃い話しとは?」
「今は自分たち専用の魔導武器についてがほとんどですね。訓練が落ち着いたらみんなで初級ダンジョンへ行って採取と戦闘の経験を積もうと思っていますので」
「ダンジョン?!」
「何を作るにしろ材料が必要ですから」
「進が昼寝から起きると森へ狩りに行くので、我々でも狩れそうな獲物や青いスモモのような食べられる物を見つけると採取に行きますよ」
「実際に生っている所を見ないと採取の仕方や足の速さが分かりませんからね」
「青いスモモの下処理も、勉強になりました」
毒がある証拠として金属で触れると黒くなったと言えば、ギルが考える様に弟の顔を見た。
「そんなに分かりやすく変わるの?」
「はい、一瞬でした」
「少し遠いが、まだ青梅が生ってる木があるぞ。採ってきてやろうか?」
「お願いできる?」
見てみたいと言うギルに、進が頷いて返事をした。
王妃は、王子である息子が料理までしているとは思っていなかった様で物凄く止めたそうな表情をしていたが、そこはみのり屋に任せると言ったオルギウスの手前、飲み込んでいた。
昼食後、出されたドリンクに全員が目を見開いて御代わりをしていたが、炭酸はゲップが出やすくなるからという理由でお湯割りをメインに出した。
お試し用でソーダ割りを出せば、これは最高だと絶賛を受ける。
「城に戻ったら厨房に詰める者が出るかも知れないな」
「そこは、せめて交代制にしましょう」
自分の研究の時間が無くなるなんて絶対に嫌だと言葉にせずとも、術師団全員が心の中で叫ぶ。
『一人を選んでそれが自分になる恐怖、不安を抱えるくらいなら全員でやった方がいい』
本当に団結力が生まれたなと微笑みながら眺めていた。
ドリンクで喉を潤し、心も落ち着いたところで至の歌を聞いて更に体力と気力を回復してから座学に入る。
初めは寝てしまうのではないかと幼い二人を心配げに見ていた大人たちだったが、授業が始まってしまえばそんな心配は必要なかったと納得していた。
何かあるとすれば、授業中広い空間の反対側で錬金術師科が物凄いスピードでポーションを完成させていくのが気になったくらいだ。
「では、今日はここまでとなります。また明日も訓練がありますので、戻ってからお仕事がある方もいるかと思いますが、しっかりと休む時間も作るようにしてくださいね」
そう笑顔を向けて学園まで戻るための馬車に乗るのを見送りに行くと、イーラとナルが茂にしがみつき「ここで一緒に錬金術師になる勉強がしたい」と言い出したので引きはがすのが大変だった。
「先に家庭教師たちの授業を受けてからだ!」
そうしなければ錬金術師科の授業を受けても何を言っているか分からないぞと兄のアディに言われ、それは本当だと茂が苦笑する。
「お二人は歌や楽器はお好きですか?」
「錬金術には関係ないでしょ?」
「それが実はあるんですよ」
ダンスも座学も、どれもが必要になって来るのだと優しく笑いかける。
「どの基礎もしっかりとしていれば、もしも錬金術師ではない何かになりたくなっても困りませんよ。それどころか錬金術の中でも発想の幅を広げてくれるとても重要なものです」
どんなに恵みの雨が降ったとしても、土が柔らかくその雨を吸収して地下まで浸透して貯める事が出来ないと、吸収できずにすぐに川へ流れて行ってしまうと言われ、言い返せなくなっていた。
「明日もいらしてくださるのをお待ちしていますね」
頭を撫でてから手を振って見送った。
「俺基礎無くても授業受けてるけどな」
「ジンくんは名前と現象が結びついてなかっただけでしょ?」
「どういう事?」
学園に入るまで字の読み書きができなかったぞと言う本人に、それと土台は別物だと笑った。
①世界が生まれ
②命を慈しみ
③自然が育ち
④命があふれる
⑤歴史ができて
⑥文化が根付き
⑦葉が落ちる
⑧幹は朽ち果て
⑨皆それぞれに進みだす
「世界の成り立ちと人の人生は似てるよ。2、3、4番目の段階で先に色々経験してた年上の人に知識をもらえなかったとしても、何も考えないで生きていける人ってまずいないでしょ?」
「そりゃな」
「つまり、実地経験が多いって事だね。その経験を世間でなんていうのか知らなかっただけって事。それを教えるのが学園なんだから、イーラちゃん達とは違うよ」
あの二人はまだその経験と知識を吸収する前の1番目の段階だと笑う。
「それに、まだ柔らかい状態で私たちが庶民の感覚に染めちゃうと王侯貴族として生きていくのが苦しくなっちゃうし」
「・・・それは」
「間違いないな」
「うん」
「あたしたちの中で一番冒険者とかに詳しいのはジンだしね」
「魔導武器ってなったらガークだね」
「色んな知識を持ってる同士が集まって情報交換できるっていいよね」
茂が「学園はそういう事をするために身分でクラス分けをしたりしていないのだろう」と笑っていた。