4.海賊と一緒
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「ニューゲートさん達は収穫祭までいてくださるんですよね?」
「ああ、そのつもりだぁ。今までもこんくれぇの期間はザラだったからな」
下手に怪しまれることも無いだろうと言う。
ちなみに、収穫祭で和が連れて来る異常に美味い生き物は、百獣海賊団がボーイン列島から連れてきていることになっている。
「ならそれなりの日数がありますし、これからお世話にもなるので船旅に必要な設備とかお作りしますよ」
飲み水はもちろん、生活用水も確保が大変だろうし浄化装置は必要ですよねと茂が申し出る。
「カイドウさんたちの船は後になっちゃうので申し訳ありませんが、同じ物を付けても大丈夫ですか?」
「確かにあればかなり助かるが、良いのか?」
「はい。こちらの世界では商売をしないで観光をすると決めましたから。お世話になりっぱなしも気が引けますし」
茂の申し出を受け入れた白ひげ海賊団と百獣海賊団の船を改造する事になった。
「うちの船大工だ。分からねぇことがあったらこいつ等と話し合ってくれ」
「よろしくお願いします」
頭を下げている茂につられ、設計図を持った船大工達がお淑やかに挨拶をしているのを見てフーズ・フーが声をかける。
「俺の船に変な装置付けんなよ」
「付けませんよ。浄化装置は全部の船に付けるつもりですけど。あ、でもモビー・ディック号は母代樹を使っているので頑丈ですよね?なら少しくらいの衝撃には耐えられるでしょうし、大砲とかも改造しますか?船首が鯨ですし口を開くようにして大砲を、それじゃつまらないですね。レーザーとか出るようにします?レーザーもありきたりですかね。せっかくの海上戦なんですから水鉄砲の要領で威力を上げて水圧でレーザーが出るようにしましょうか!そうすれば弾倉の心配も無くなりますし撃ち放題ですよ!」
他にも温度調節機能を付ければ氷を発射も出来ますよと新しい設計図を出して書き込んでいくので、白ひげ海賊団全員で止めた。
「ご安心ください。茂さんが手掛ければ一般的な金属で造ったバイクでも大気圏に突入できますよ」
「榊ちゃんが描いてた漫画で”船”で宇宙まで行ってるのあったからね。なにも水に浮くだけが”船”じゃないよね」
「止めろー!!」
「”船”の概念からは外れないでー!!」
危うく宇宙海賊にもなれそうなほどの魔改造をされそうになったモビー・ディック号は、船大工たちの尽力の下”普通”の高級設備が搭載されている海賊船となった。
「いいか!茂から眼ぇ離すなよ!少しでも設計図と違ぇ事しようとしたら止めろよ!」
「はい!」
「ボスー!でもシャワーは増やしてほしいです!」
「トイレも新しくしてほしいです!」
「ならここの配管をずらして、こっちに装置を付け直しましょうか。そうすればここの壁を外せますから少し広くできますよ」
「キャー!最高!!」
「こことここの空間を固定すれば物理法則を無視して好きなだけ広くもできますけど」
「物理法則を無視すんな!!」
「知恵の神ヤバ〜〜!!www」
茂が描いた設計図をもらったクイーンが、兵器作りに勤しむのは後日談だ。