ゆめびとかのじょ
名前変更 & 説明
せつめい◆夢主基本スペック(田の脳内夢主像)
sex:♀
age:22才~
position:社会人
・トリップ
・夢主が可哀想な目にあうかも
・時折行き当たりばったり
・お相手未定
・読み手≠主人公
苦手なお方はそっとお戻りください。
田は、単行本派なので原作の流れ・キャラの把握は遅めです。
ご了承お願いします。
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きょろきょろ
きょろきょろ
あっちへふらふら、こっちへふらふら。
思わず足を踏み入れた、見たことの無いものばかり並ぶメインストリートで、私は落ち着きなく歩き回っていた。
(なんだろこれ。何に使うんだろ。うわ、見たことない色の魚だ。美味しいのかな)
露店には、人も多ければ見たこともない商品ばかり並んでいた。
ちょっと店先を覗けば「お嬢ちゃん、良ければ手にとって見てってよ!」とか「その魚は今朝仕入れたばかりで新鮮だぜ!」とか、まあまあよく声が掛かること。日本でもあまり見られない光景だな、と思いつつ愛想笑いでその場を離れる。
流石、夢だ。体験したことのない、見たことのない事ばかり起こって、そしてこれといった目的がない。このままいつまで続くのだろうか。
(楽しいから、いいけども)
歩いていれば、噴水のある広場に出た。公園のようなそこはメインストリート程ではないにしても、そこそこ賑わっており、アイスキャンディー屋さんがいたり、ベンチに座って一休みしている人がいたりと、憩いの場のようだ。
とりあえず、私も噴水に寄りかかって一息ついて、周囲を見渡す。暇なので人間観察でもしてみよう。
(それにしても……なんだな色んな人がいるなあ)
あれは、人だろうか、魚だろうか。ずいぶん顔がエラ張っている。魚が歩くなんて有り得ない。そしたら魚人?という分類に位置するのだろうか。なんにせよ、純粋な人ではないはずだ。
そして、ちょこちょこすれ違う、同じ制服姿の銃を構えた男性たち。軍人のようにも見えるが、階級といったものが分からないので恐らくそういった類の人達だろう。
それとは正反対そうなのが、港に泊まっていた船の乗組員。その雰囲気が怖くてちらりとしか見ていなかったが、船の帆には、ドクロのマークが大きく掲げられていたはず。
(ドクロマークの船といえば……海賊?)
昔ヨーロッパの方では大きく縄張りを張っていた彼らも、今ではあまり大きなニュースになることもない。現代でも、居ないようで居るのが海賊だ。でも、港に居たようなあんなに大きな規模ではない。
けれど、恐らくこの夢の中の彼らは海賊なのだろう。海賊が持つような剣。腰には銃。如何にもな海賊スタイル。なにより一般人は彼らに近寄らず、避けているのが、彼らがならず者であるなによりの証。
なぜ夢に海賊が出てきたのか疑問だが、触らぬ神に祟りなし。出来るだけこの街の一般人に溶け込もう。
(彼女を見つめる二つの瞳)