仮免試験
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雄英に着く頃、辺りはすっかり日が傾いていた。
仮免試験と遠距離移動+ 往復でヘトヘトだ。お腹もペコペコだ。
部屋着に着替えて共有スペースに集まり、それぞれ好きな席について夕食にありついた。
梅しそとチーズのサクサク肉巻きカツ。疲れた身体と空腹に梅と肉はなんとも最高だ。夏らしくさっぱりとしたきゅうりとトマトの酢のもの。アサリの味噌汁。身はぷりぷりでお汁 にアサリとコンブの出汁がしみじみと効いている。そしてご飯。やっぱりご飯がうめえ。
「それにしても1-A のツートップと紙間が落ちるなんてなぁ」
今日の事を切り出したのは隣に座る瀬呂。
「紙間だけ不合格となった経緯が不明瞭だ。おまえだけ試験の結果プリントが配られていなかったのも気になる」
前に座る常闇が問い掛けてきた。
「あー…それなぁ……」
合否発表の後、各々の受験生らに配られたヒーロー仮免試験の適正審査の結果が記されたプリント。
・情報力
・判断力
・機動力
・戦闘力
・コミュニケーション能力
・魅力
・統率力
…などの色んな項目があって、公安やHUCは救助演習中のおれらの行動を見て採点。減点方式だ。
50点のボーダーを足切ると失格になる。
トップはヤオモモ。94点だとか。すげー。
ビリは爆豪。
コメント欄に
『要救助への不遜な振る舞いが目立ちます。節度を持った言動・行動を心がけましょう』
とのこと。
おれらは慣れっこだけど、知らない人からしたらそうだよな。
「ミスだってさ。ほら、発表の後、おれ公安に呼ばれていっただろ?採点すん時になんかシステムがトラブっておれのデータだけ消えちまってよ、おじゃん」
「ええっマジかよ!ツイてねえな!」
常闇の隣に座る砂藤が驚く。
「ははは。全くだよ。ツイてねえ~~~ッ」
――嘘だ。
△▲△
発表の後、おれは相澤先生同行の元、公安に呼ばれた。
『紙間 伊織さん。貴女のデータですが、採点中、こちらのミスで消えてしまいまして…申し訳ありませんが今回はこちらの都合で不合格という形で見送らせて…。今後、このような事がないように再発防止に努めます』
『…あの!発言いいですか?』
『? どうぞ』
『いいですよ。気ィ使わなくって。うっかりミスでデータが消えましたって訳じゃないですよね』
目良さんは驚いたような瞬きをした。フゥ…と溜め息を吐いた。
『――78点。至らない部分はあれど合格でした。
……ただ、そのまま君を合格させる事に審議がまとまらなくてですねぇ…』
『オール・フォー・ワンの義理の孫…だからですか?』
何も答えない。
沈黙が肯定を物語っていた。
『いやぁ~やっぱりですな!』
あっけらかんとするおれに目良さんと他の公安職員はポカーンとしていた。
『不合格ってなった時、おれ何か変な事したかなー?って考えちゃいましたもん。……あッ!そういやおれ、救助演習の最後らへん、他校の女の子に逆ナン? 引き抜き? スカウト? まぁそういうのが………えっ、まさかそれで不合格に!?要救助者と敵を放ったらかしにしてすみませんでした!!』
『…え……いや…てか、そんな事あったんですか』
目良さんは気を取り直すように咳払いをして話を続けた。
『そうですね。紙間さんに関しては試験中での行動が原因…というよりはオール・フォー・ワンの義理の孫…というのが最大の理由。
それだけではありません。
今年に入ってからの敵がらみの事件、少なからずとも雄英や雄英の生徒が被害にあってます。今年…そう、オールマイトが就任して…紙間さんが入学した時からです。我々は正直疑ってるんですよ。
――紙間 伊織さんが敵連合から派遣した内通者ではないかと』
仮免試験と遠距離移動
部屋着に着替えて共有スペースに集まり、それぞれ好きな席について夕食にありついた。
梅しそとチーズのサクサク肉巻きカツ。疲れた身体と空腹に梅と肉はなんとも最高だ。夏らしくさっぱりとしたきゅうりとトマトの酢のもの。アサリの味噌汁。身はぷりぷりでお
「それにしても
今日の事を切り出したのは隣に座る瀬呂。
「紙間だけ不合格となった経緯が不明瞭だ。おまえだけ試験の結果プリントが配られていなかったのも気になる」
前に座る常闇が問い掛けてきた。
「あー…それなぁ……」
合否発表の後、各々の受験生らに配られたヒーロー仮免試験の適正審査の結果が記されたプリント。
・情報力
・判断力
・機動力
・戦闘力
・コミュニケーション能力
・魅力
・統率力
…などの色んな項目があって、公安やHUCは救助演習中のおれらの行動を見て採点。減点方式だ。
50点のボーダーを足切ると失格になる。
トップはヤオモモ。94点だとか。すげー。
ビリは爆豪。
コメント欄に
『要救助への不遜な振る舞いが目立ちます。節度を持った言動・行動を心がけましょう』
とのこと。
おれらは慣れっこだけど、知らない人からしたらそうだよな。
「ミスだってさ。ほら、発表の後、おれ公安に呼ばれていっただろ?採点すん時になんかシステムがトラブっておれのデータだけ消えちまってよ、おじゃん」
「ええっマジかよ!ツイてねえな!」
常闇の隣に座る砂藤が驚く。
「ははは。全くだよ。ツイてねえ~~~ッ」
――嘘だ。
△▲△
発表の後、おれは相澤先生同行の元、公安に呼ばれた。
『紙間 伊織さん。貴女のデータですが、採点中、こちらのミスで消えてしまいまして…申し訳ありませんが今回はこちらの都合で不合格という形で見送らせて…。今後、このような事がないように再発防止に努めます』
『…あの!発言いいですか?』
『? どうぞ』
『いいですよ。気ィ使わなくって。うっかりミスでデータが消えましたって訳じゃないですよね』
目良さんは驚いたような瞬きをした。フゥ…と溜め息を吐いた。
『――78点。至らない部分はあれど合格でした。
……ただ、そのまま君を合格させる事に審議がまとまらなくてですねぇ…』
『オール・フォー・ワンの義理の孫…だからですか?』
何も答えない。
沈黙が肯定を物語っていた。
『いやぁ~やっぱりですな!』
あっけらかんとするおれに目良さんと他の公安職員はポカーンとしていた。
『不合格ってなった時、おれ何か変な事したかなー?って考えちゃいましたもん。……あッ!そういやおれ、救助演習の最後らへん、他校の女の子に逆ナン? 引き抜き? スカウト? まぁそういうのが………えっ、まさかそれで不合格に!?要救助者と敵を放ったらかしにしてすみませんでした!!』
『…え……いや…てか、そんな事あったんですか』
目良さんは気を取り直すように咳払いをして話を続けた。
『そうですね。紙間さんに関しては試験中での行動が原因…というよりはオール・フォー・ワンの義理の孫…というのが最大の理由。
それだけではありません。
今年に入ってからの敵がらみの事件、少なからずとも雄英や雄英の生徒が被害にあってます。今年…そう、オールマイトが就任して…紙間さんが入学した時からです。我々は正直疑ってるんですよ。
――紙間 伊織さんが敵連合から派遣した内通者ではないかと』