神野の悪夢
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「おはよう!伊織ちゃん!」
目の前に金髪のお団子ツインテ女子高生(多分)がいた。
挨拶されたのでとりあえず「おはよう」と返した。
う~ん、よく寝た。
え。待って。ここどこだ。
辺りを見渡すとなんかバーみたいな所。
「あれっ爆豪?……どうしたんだ!誰にやられた!?待ってろすぐに外し――Σあだっ!!」
拘束されてる爆豪に驚き、立ち上がろうとしたら転けた。どうやらおれも拘束されていた。
「おい。動くなよB」
継ぎ接ぎの男がおれを立ち上がらせ、椅子に座らせた。
つーか、Bって何だ。村人Bか?
この継ぎ接ぎ男、施設前で相澤先生にやられてた敵だ。広場にいた二人もいるし、マジシャンは施設内でおれを呼んでたやつだ。こいつに肩を叩かれてからの記憶がない。
カウンターには黒霧と死柄木。
おれに挨拶してきたお団子ツインテ女子高生とアメコミ風全身タイツ男は知らねえ。少なからずこいつらの仲間だろう。
「………さて、起きた所で早速だが……」
バーのカウンターにいた死柄木が言う。
「ヒーロー志望の爆豪くんと紙間くん。俺の仲間にならないか?」
「ならない!!」キッパリ
「寝言は寝て死ね」
間髪入れずに返事。
拉致して拘束しておいて逆になんでOK貰えると思ったんだ。お前も敵 にならないか?ってか。なるわけねーだろ。
するとテレビから
《――では、先程行われた雄英高校、謝罪会見の一部をご覧ください》
と聞こえて思わずテレビを見ると根津校長が映っていた。
相澤先生とブラド先生もいる。二人ともスーツ姿だ。普段コスだから気付かなかった。相澤先生に至ってはヒゲ剃って髪切って小綺麗といった感じになっている。
メディア嫌いの相澤先生が…。
《この度、我々の不備からヒーロー科1年生28名に被害が及んでしまった事、ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り、社会に不安を与えた事、謹んでお詫び申し上げます。まことに申し訳ございませんでした》
そう言って頭を深く下げた先生たち。
記者のどこかトゲのあるような質問に意に介さず答えていく根津校長。
対策なんて体育祭開催の件でとっくに把握してんだろ。そもそもお前らだって勝手に乱入してたじゃねえか!
「不思議なもんだよなぁ……。何故奴ら が責められてる!?」
死柄木がテレビからおれ達へと身体ごと視線を移した。
「奴らは少ーし対応がズレてただけだ!守るのが仕事だから?誰にだってミスの一つや二つはある!“お前らは完璧でいろ”って!?
現代ヒーローってのは堅っ苦しいなァ爆豪くん、紙間くんよ!」
死柄木に続けるように爬虫類男が言う。
「守るという行為に対価が発生した時点でヒーローはヒーローでなくなった。これがステインのご教示!」
こいつの恰好、なんかステインっぽいな。信者か?
ルールだの俺たちの戦いだのとグダグダくどくどとやたら長ったらしい演説を述べていく死柄木。
何言ってるかわかんねえ。
たっぷり寝たのに、眠くなってきた。
「君も勝つのは好きだろ」
爆豪を見据えて言う。
「荼毘、拘束外せ。そこのBもな」
「待て!さっきからそのBって何なんだ!」
ずっと気になってんだが!?
「は?暴れるぞこいつ」
無視かよ。この荼毘って継ぎ接ぎ男はいいや。他のやつに聞こうとしたら思いっきり顔を逸らされた。だからBって何だよ!
トゥワイスと呼ばれたアメコミ風タイツ男が「イヤだし!」と否定しながらも拘束を外していく。どっちだよ。支離滅裂じゃねえか。
マジシャンのストックホルム症候群よろしく滅茶苦茶な言い分にポカンとする。
近付いてきた死柄木に対し、大人しくしていた爆豪がBOOM!!!と体育祭ン時の麗日戦でのモロ顔面爆破を浴びせた。
「黙って聞いてりゃダラッダラよォ…!」
あ、爆豪も長くてつまんねえって思ってたんだな。
「馬鹿は要約出来ねーから話が長ぇ!要は“嫌がらせしてえから仲間になってください”だろ!?
――無駄だよ」
爆豪は敵に与することなんて絶対にしない。
何故なら知ってるからだ。
おれは、クラスの皆は知っているからだ。
爆豪は――…
いつだったか、上鳴が聞いた。
『なぁなぁ!皆の好きなヒーローって誰なん?』
『好きなヒーローかぁ……爆豪は?』
「俺はオールマイト が勝つ姿に憧れた。誰が何言ってこようがそこァもう 曲がらねえ!」
爆豪はオールマイトが大好きだからだ。
「おれだって父ちゃんの背中見て育ったんだ!てめえらに与する事なんて天地ひっくり返ってもねえよ!」
おれは、父ちゃんが大好きだからだ。
目の前に金髪のお団子ツインテ女子高生(多分)がいた。
挨拶されたのでとりあえず「おはよう」と返した。
う~ん、よく寝た。
え。待って。ここどこだ。
辺りを見渡すとなんかバーみたいな所。
「あれっ爆豪?……どうしたんだ!誰にやられた!?待ってろすぐに外し――Σあだっ!!」
拘束されてる爆豪に驚き、立ち上がろうとしたら転けた。どうやらおれも拘束されていた。
「おい。動くなよB」
継ぎ接ぎの男がおれを立ち上がらせ、椅子に座らせた。
つーか、Bって何だ。村人Bか?
この継ぎ接ぎ男、施設前で相澤先生にやられてた敵だ。広場にいた二人もいるし、マジシャンは施設内でおれを呼んでたやつだ。こいつに肩を叩かれてからの記憶がない。
カウンターには黒霧と死柄木。
おれに挨拶してきたお団子ツインテ女子高生とアメコミ風全身タイツ男は知らねえ。少なからずこいつらの仲間だろう。
「………さて、起きた所で早速だが……」
バーのカウンターにいた死柄木が言う。
「ヒーロー志望の爆豪くんと紙間くん。俺の仲間にならないか?」
「ならない!!」キッパリ
「寝言は寝て死ね」
間髪入れずに返事。
拉致して拘束しておいて逆になんでOK貰えると思ったんだ。お前も
するとテレビから
《――では、先程行われた雄英高校、謝罪会見の一部をご覧ください》
と聞こえて思わずテレビを見ると根津校長が映っていた。
相澤先生とブラド先生もいる。二人ともスーツ姿だ。普段コスだから気付かなかった。相澤先生に至ってはヒゲ剃って髪切って小綺麗といった感じになっている。
メディア嫌いの相澤先生が…。
《この度、我々の不備からヒーロー科1年生28名に被害が及んでしまった事、ヒーロー育成の場でありながら敵意への防衛を怠り、社会に不安を与えた事、謹んでお詫び申し上げます。まことに申し訳ございませんでした》
そう言って頭を深く下げた先生たち。
記者のどこかトゲのあるような質問に意に介さず答えていく根津校長。
対策なんて体育祭開催の件でとっくに把握してんだろ。そもそもお前らだって勝手に乱入してたじゃねえか!
「不思議なもんだよなぁ……。何故
死柄木がテレビからおれ達へと身体ごと視線を移した。
「奴らは少ーし対応がズレてただけだ!守るのが仕事だから?誰にだってミスの一つや二つはある!“お前らは完璧でいろ”って!?
現代ヒーローってのは堅っ苦しいなァ爆豪くん、紙間くんよ!」
死柄木に続けるように爬虫類男が言う。
「守るという行為に対価が発生した時点でヒーローはヒーローでなくなった。これがステインのご教示!」
こいつの恰好、なんかステインっぽいな。信者か?
ルールだの俺たちの戦いだのとグダグダくどくどとやたら長ったらしい演説を述べていく死柄木。
何言ってるかわかんねえ。
たっぷり寝たのに、眠くなってきた。
「君も勝つのは好きだろ」
爆豪を見据えて言う。
「荼毘、拘束外せ。そこのBもな」
「待て!さっきからそのBって何なんだ!」
ずっと気になってんだが!?
「は?暴れるぞこいつ」
無視かよ。この荼毘って継ぎ接ぎ男はいいや。他のやつに聞こうとしたら思いっきり顔を逸らされた。だからBって何だよ!
トゥワイスと呼ばれたアメコミ風タイツ男が「イヤだし!」と否定しながらも拘束を外していく。どっちだよ。支離滅裂じゃねえか。
マジシャンのストックホルム症候群よろしく滅茶苦茶な言い分にポカンとする。
近付いてきた死柄木に対し、大人しくしていた爆豪がBOOM!!!と体育祭ン時の麗日戦でのモロ顔面爆破を浴びせた。
「黙って聞いてりゃダラッダラよォ…!」
あ、爆豪も長くてつまんねえって思ってたんだな。
「馬鹿は要約出来ねーから話が長ぇ!要は“嫌がらせしてえから仲間になってください”だろ!?
――無駄だよ」
爆豪は敵に与することなんて絶対にしない。
何故なら知ってるからだ。
おれは、クラスの皆は知っているからだ。
爆豪は――…
いつだったか、上鳴が聞いた。
『なぁなぁ!皆の好きなヒーローって誰なん?』
『好きなヒーローかぁ……爆豪は?』
「俺は
爆豪はオールマイトが大好きだからだ。
「おれだって父ちゃんの背中見て育ったんだ!てめえらに与する事なんて天地ひっくり返ってもねえよ!」
おれは、父ちゃんが大好きだからだ。