林間合宿
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明日はいよいよ林間合宿。
ここに至るまで色々あったなぁ。
木椰区ショッピングモールで緑谷が死柄木との遭遇したという事件が起こり、例年の合宿先は変更。万が一という事で当日まで明かさない事になったらしい。
I・アイランドでは乗っ取られたシステムを復旧させるために敵とバトった末、《I・エキスポ》開催が延長されるという事件もあった。
誰ひとり、エキスポ開催まで待ち続けるという選択肢はなかったのでバーベキューの後、日本に帰った。いつ開催するか判らないし、延泊となるとさらなる費用が重なる。おれ達学生だしそんなに金使えないもんなぁ。
「シャンプー、コンディショナー、ボディミルク、タオル、着替え、歯磨きセット、保険証のコピー…あとは……」
しおり片手に持ち物の見落とし無いかチェック。あー、水着はいやだな。マジで腹痛か発熱起こらないかな。それかいっそのこと、忘れたって体でいこう。
「……1週間かぁー」
1週間。それも朝から晩まで皆と一緒。
性別がバレないか懸念したが以前、ホテルで轟と同じ部屋で泊まったことがある。怪しまれる素振りは一切無かったなと思い出す。
いや、まぁ、轟が単に鈍いというもあるな。あいつ、天然だし。
「……うん!今回もなんとかなるさ」
風呂はなんとか上手い事誤魔化して時間ずらしてもらうか、シャワールームがあればそっちを使わせてもらおう。
▼▽▼
バスは二人席ずつ。21人クラスプラス相澤先生なので当然誰かが先生と二人だ。
つまりおれだ。
「相澤先生、お隣失礼しまーす!合宿先ってどこでやるんですか?ヒントとかあります?」
「着いてからのお楽しみだ」
ヒントくれないのか。
「すっごくスリルがあるぜ……これぞまさにミステリーツアー…!」
バスの中は賑やかだ。
どんな音楽流そうやら、お菓子交換したり、肝試しやりたいと言い出したり各々楽しくやっていた。
あちこちから聞こえる雑談をBGMにし、流れる景色を眺める。昨夜は楽しみでなかなか寝付けなかった。バスの振動でおれはうとうととなる。
「ふぁぁ……あいざわせんせーおやすみなふぁい」
「はいおやすみ」
▼▽▼
「「「「「ぎゃーーーー!!!」」」」」
「……んぁ?」パチッ
あ~よく寝た。あれ、おれ相澤先生の肩に凭れ掛かってたのか。よだれは……出てない。セーフ!
それにしても今の叫びはなんだ?なんかあったのか?
「皆で怖い話してんのか?面白かった?」
「紙間!お前起きたのかよ!まじ怖ぇーから!!」
「面白い訳ねーだろ!!」
上鳴と切島が青褪めていた。
聞いた。
怖かったけど、面白かった。
「そうか。梅雨ちゃんに何事も無くて良かったよ」
「何その反応!お前、お化け怖くないのかよ!?」
「いやまぁ普通に怖いけど……そんなん一々気にしてたらおれ、とっくに引っ越してる」
おれの住んでるアパートは事故物件だ。現に住んでる部屋が事件の発端で周りの部屋よりも激安。
「お前なんつー所住んでるの!?」
「住み始めた当初、変な事ばっかり起こるなーって思ってたけど、今思い返してみると……………うん」
「『うん』て!その無言の間が怖い!!何なの!?」
「おれ一人暮らしなのに他人の足音したり、物が倒れてたり、鏡見たら向こう側に人っぽいのが見えたり、夜中に金縛りあったり。壁にさ、シミあるんだけど何度消しても次の日にはくっきりともt」
「やーめーろーよー!!聞きたくねぇ!」
上鳴が耳を塞ぐ。
「分かった。やめる。あれ?轟なんで補助イス?さっきまで普通に席座ってたよな?」
「青山がバス酔いした」
「青山、大丈夫か?酔い止め飲んだか?」
青山からはか細い返事が返ってきた。
「そんなあっさりやめんなよ!余計気になる……ああやっぱり聞きたくねぇよ!」
「どっちだよ」
上鳴は忙しいなぁ。
「………お前ら、うるさい。もうすぐバス止まるぞ」
相澤先生の地を這うような鶴の一声で騒然一色のバス内は静寂一色となった。
ここに至るまで色々あったなぁ。
木椰区ショッピングモールで緑谷が死柄木との遭遇したという事件が起こり、例年の合宿先は変更。万が一という事で当日まで明かさない事になったらしい。
I・アイランドでは乗っ取られたシステムを復旧させるために敵とバトった末、《I・エキスポ》開催が延長されるという事件もあった。
誰ひとり、エキスポ開催まで待ち続けるという選択肢はなかったのでバーベキューの後、日本に帰った。いつ開催するか判らないし、延泊となるとさらなる費用が重なる。おれ達学生だしそんなに金使えないもんなぁ。
「シャンプー、コンディショナー、ボディミルク、タオル、着替え、歯磨きセット、保険証のコピー…あとは……」
しおり片手に持ち物の見落とし無いかチェック。あー、水着はいやだな。マジで腹痛か発熱起こらないかな。それかいっそのこと、忘れたって体でいこう。
「……1週間かぁー」
1週間。それも朝から晩まで皆と一緒。
性別がバレないか懸念したが以前、ホテルで轟と同じ部屋で泊まったことがある。怪しまれる素振りは一切無かったなと思い出す。
いや、まぁ、轟が単に鈍いというもあるな。あいつ、天然だし。
「……うん!今回もなんとかなるさ」
風呂はなんとか上手い事誤魔化して時間ずらしてもらうか、シャワールームがあればそっちを使わせてもらおう。
▼▽▼
バスは二人席ずつ。21人クラスプラス相澤先生なので当然誰かが先生と二人だ。
つまりおれだ。
「相澤先生、お隣失礼しまーす!合宿先ってどこでやるんですか?ヒントとかあります?」
「着いてからのお楽しみだ」
ヒントくれないのか。
「すっごくスリルがあるぜ……これぞまさにミステリーツアー…!」
バスの中は賑やかだ。
どんな音楽流そうやら、お菓子交換したり、肝試しやりたいと言い出したり各々楽しくやっていた。
あちこちから聞こえる雑談をBGMにし、流れる景色を眺める。昨夜は楽しみでなかなか寝付けなかった。バスの振動でおれはうとうととなる。
「ふぁぁ……あいざわせんせーおやすみなふぁい」
「はいおやすみ」
▼▽▼
「「「「「ぎゃーーーー!!!」」」」」
「……んぁ?」パチッ
あ~よく寝た。あれ、おれ相澤先生の肩に凭れ掛かってたのか。よだれは……出てない。セーフ!
それにしても今の叫びはなんだ?なんかあったのか?
「皆で怖い話してんのか?面白かった?」
「紙間!お前起きたのかよ!まじ怖ぇーから!!」
「面白い訳ねーだろ!!」
上鳴と切島が青褪めていた。
聞いた。
怖かったけど、面白かった。
「そうか。梅雨ちゃんに何事も無くて良かったよ」
「何その反応!お前、お化け怖くないのかよ!?」
「いやまぁ普通に怖いけど……そんなん一々気にしてたらおれ、とっくに引っ越してる」
おれの住んでるアパートは事故物件だ。現に住んでる部屋が事件の発端で周りの部屋よりも激安。
「お前なんつー所住んでるの!?」
「住み始めた当初、変な事ばっかり起こるなーって思ってたけど、今思い返してみると……………うん」
「『うん』て!その無言の間が怖い!!何なの!?」
「おれ一人暮らしなのに他人の足音したり、物が倒れてたり、鏡見たら向こう側に人っぽいのが見えたり、夜中に金縛りあったり。壁にさ、シミあるんだけど何度消しても次の日にはくっきりともt」
「やーめーろーよー!!聞きたくねぇ!」
上鳴が耳を塞ぐ。
「分かった。やめる。あれ?轟なんで補助イス?さっきまで普通に席座ってたよな?」
「青山がバス酔いした」
「青山、大丈夫か?酔い止め飲んだか?」
青山からはか細い返事が返ってきた。
「そんなあっさりやめんなよ!余計気になる……ああやっぱり聞きたくねぇよ!」
「どっちだよ」
上鳴は忙しいなぁ。
「………お前ら、うるさい。もうすぐバス止まるぞ」
相澤先生の地を這うような鶴の一声で騒然一色のバス内は静寂一色となった。