残り火
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黙々と片付けていくと、相澤先生が休憩を促してきた。もうこんな時間か。
「おーい君達、これお昼」
ここに住んでる地域のおじさん達が差し入れをしてくれた。
「うわぁーおにぎり!!」
「いいんですか!!?」
「やったー腹ペコだー!!」
おにぎりの他にかぼちゃの煮付け、ホウレン草のお浸し、筑前煮などのおかずが並べられていく。どれも旨そうだ!
「……ウチの土地は今回の戦いで吹っ飛んじまったが――…」
ヒーローと敵の戦いで一番の被害者はいつだって普通に住んでる人々だ。争いは何も生み出さない。生むのはせいぜい悲しみぐらい。
「ごめんなさい」
ションボリと謝る緑谷におじさんは慌てて弁明する。
「あ!いや!責めるつもりで言ったんじゃねえ。ワリィ。
君達の頑張ってる姿を見たら、俺達もクヨクヨしてらんねーって思ったんだ」
おじさんは決意を示すように笑顔で胸を叩いた。
「任せっきりじゃなく、自分達でまたいくらでもつくりなおすさ。なっ皆!」
おじさんの隣にいる奥さんらしき人も、周りの皆も笑顔で頷く。戦ってきたのはヒーローだけじゃない。
それを見たA組の皆もますますやる気を出した。
ありがとうございます! と皆でおじさん達にお礼を言う。
「こんな飯まで戴いたんだ!今日中に片そうぜ!!」
「応!!おれの左手が唸るぜ!!」
「それは流石に人手が足りんわ」
おじさんの冷静なツッコミに一同が笑い出した。
すると向こうから一台のバスがやって来た。なんだ?B組か?それとも不和先輩達?
相澤先生も不思議そうにしてた。
乗降口からセメントス先生が降りてきた。
「すみませんイレイザーヘッド。ウチのがどうしてもお詫びをと」
セメントス先生の後にぞろぞろと降りてきたのは今朝、轟たちを追いかけてたファンの一年生ズだった。
「なんで連れて来た」
「詫び圧が凄くて…」
後輩たちはセメントス先生が担任のクラスらしい。
「皆のために戦った先輩達のように、俺達も先輩達の力になりたい!!仮免どころか入学間もないですが、やれる事やらせて下さい!!」
ハッキリと言った後輩の表情は今朝のとは打って変わってヒーローの顔つきになっていた。そうだ。こいつらだっておれ等とおんなじヒーロー見習いなんだ。
ちょうど人手欲しいと思ってたところだし、助かる。暑苦しいけど。
後輩達は既にお昼を食べてきたので隅で軽作業を。おれらはお言葉に甘えてお昼休憩を取らせてもらった。
「……しっかし、たった一年しか離れてねーってのに一年生ってすごいなぁ。フッ軽すぎる」
おれらも去年はあんな感じだったのかなと思うと感慨深い。しみじみ。
「おにぎりだけか?」
障子が隣に来る。ちょっと米ひっかかりそうになった。あっぶねえ。
「……んぐ、右利きなんだよ」
筑前煮もかぼちゃもホウレン草も食べたいが、箸が扱えなきゃ食えん!爆豪も同じ右利き。当然使えない。なのに、ぎこちないながらも上手に左手で箸を使いこなしてる。クッソどこまでも才能マンかよ!!おれだっておかず食べたい!!
「紙間、口開けろ」
なんかデジャヴだ。
「うん美味い!」
Σハッ!しまった。おいしそうだったから釣られてつい食べてしまった。うーん、かぼちゃの煮付け美味いなぁ!
「あ、ありがとう障子。あとは自分でやるから」
「右利きなんだろう。俺の食事は複製腕で食べるから心配しなくていい」
「……ん~~~」
正直な話、流石に恥ずかしい。ヤオモモになら喜んであーんしてもらうけど、障子にされんのはまたベクトルが違うというか。
けど、腹は減ったしおかずも食べたい。ここは漢らしくお言葉に甘えようじゃないか。ほっぺにチューされた事はまぁ置いとくか。障子、いつも通りだし。
「わかった。筑前煮いいか」
「ああ」
筑前煮も旨いな。鶏肉がジューシーでれんこんがシャキシャキしてる。人参甘い。
………………ん?なんか視線を感じるぞ。
見れば芦戸を筆頭に皆がこっち見てた。
「あっもしかして筑前煮食べたいのか?まだあるけど」
「あ、いいよ。おかずはあるから大丈夫」
おにぎりしか持ってないんだがどこにおかずあるんだ?透明なおかずなの?
「このおかず最高。おにぎりが進む」
なんだあいつら。だからおかずどこだよ。なんでおれら見ながら食ってんだよ。パンダか。
「おーい君達、これお昼」
ここに住んでる地域のおじさん達が差し入れをしてくれた。
「うわぁーおにぎり!!」
「いいんですか!!?」
「やったー腹ペコだー!!」
おにぎりの他にかぼちゃの煮付け、ホウレン草のお浸し、筑前煮などのおかずが並べられていく。どれも旨そうだ!
「……ウチの土地は今回の戦いで吹っ飛んじまったが――…」
ヒーローと敵の戦いで一番の被害者はいつだって普通に住んでる人々だ。争いは何も生み出さない。生むのはせいぜい悲しみぐらい。
「ごめんなさい」
ションボリと謝る緑谷におじさんは慌てて弁明する。
「あ!いや!責めるつもりで言ったんじゃねえ。ワリィ。
君達の頑張ってる姿を見たら、俺達もクヨクヨしてらんねーって思ったんだ」
おじさんは決意を示すように笑顔で胸を叩いた。
「任せっきりじゃなく、自分達でまたいくらでもつくりなおすさ。なっ皆!」
おじさんの隣にいる奥さんらしき人も、周りの皆も笑顔で頷く。戦ってきたのはヒーローだけじゃない。
それを見たA組の皆もますますやる気を出した。
ありがとうございます! と皆でおじさん達にお礼を言う。
「こんな飯まで戴いたんだ!今日中に片そうぜ!!」
「応!!おれの左手が唸るぜ!!」
「それは流石に人手が足りんわ」
おじさんの冷静なツッコミに一同が笑い出した。
すると向こうから一台のバスがやって来た。なんだ?B組か?それとも不和先輩達?
相澤先生も不思議そうにしてた。
乗降口からセメントス先生が降りてきた。
「すみませんイレイザーヘッド。ウチのがどうしてもお詫びをと」
セメントス先生の後にぞろぞろと降りてきたのは今朝、轟たちを追いかけてたファンの一年生ズだった。
「なんで連れて来た」
「詫び圧が凄くて…」
後輩たちはセメントス先生が担任のクラスらしい。
「皆のために戦った先輩達のように、俺達も先輩達の力になりたい!!仮免どころか入学間もないですが、やれる事やらせて下さい!!」
ハッキリと言った後輩の表情は今朝のとは打って変わってヒーローの顔つきになっていた。そうだ。こいつらだっておれ等とおんなじヒーロー見習いなんだ。
ちょうど人手欲しいと思ってたところだし、助かる。暑苦しいけど。
後輩達は既にお昼を食べてきたので隅で軽作業を。おれらはお言葉に甘えてお昼休憩を取らせてもらった。
「……しっかし、たった一年しか離れてねーってのに一年生ってすごいなぁ。フッ軽すぎる」
おれらも去年はあんな感じだったのかなと思うと感慨深い。しみじみ。
「おにぎりだけか?」
障子が隣に来る。ちょっと米ひっかかりそうになった。あっぶねえ。
「……んぐ、右利きなんだよ」
筑前煮もかぼちゃもホウレン草も食べたいが、箸が扱えなきゃ食えん!爆豪も同じ右利き。当然使えない。なのに、ぎこちないながらも上手に左手で箸を使いこなしてる。クッソどこまでも才能マンかよ!!おれだっておかず食べたい!!
「紙間、口開けろ」
なんかデジャヴだ。
「うん美味い!」
Σハッ!しまった。おいしそうだったから釣られてつい食べてしまった。うーん、かぼちゃの煮付け美味いなぁ!
「あ、ありがとう障子。あとは自分でやるから」
「右利きなんだろう。俺の食事は複製腕で食べるから心配しなくていい」
「……ん~~~」
正直な話、流石に恥ずかしい。ヤオモモになら喜んであーんしてもらうけど、障子にされんのはまたベクトルが違うというか。
けど、腹は減ったしおかずも食べたい。ここは漢らしくお言葉に甘えようじゃないか。ほっぺにチューされた事はまぁ置いとくか。障子、いつも通りだし。
「わかった。筑前煮いいか」
「ああ」
筑前煮も旨いな。鶏肉がジューシーでれんこんがシャキシャキしてる。人参甘い。
………………ん?なんか視線を感じるぞ。
見れば芦戸を筆頭に皆がこっち見てた。
「あっもしかして筑前煮食べたいのか?まだあるけど」
「あ、いいよ。おかずはあるから大丈夫」
おにぎりしか持ってないんだがどこにおかずあるんだ?透明なおかずなの?
「このおかず最高。おにぎりが進む」
なんだあいつら。だからおかずどこだよ。なんでおれら見ながら食ってんだよ。パンダか。