残り火
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雄英を去る事を決めた青山だけど、ヒーローになるのを諦めた訳じゃない。
「またいつか……必ず……胸を張って、皆と並び立つからね!」
誰に指示されるでもない、今度はちゃんと自分の意志で。そう付け加えて。
「青山……おめェ……!まじで誰より漢だよ……!」
「泣かないで皆!湿っぽくなるのは嫌さ!!」
しんみりとなりかけた場を明るくしようと突然レーザーを振り撒いた。
「うおァッ眩しい!!灼ける!!」
「灼けん」
障子の背中に隠れて眩しさから逃れる。文化祭で披露した時よりも更にコントロール上手くなってるな。
「だからここでサプライズ!!」
え?なんだ?障子と顔を見合わせてみるが、皆目見当つかねえ。
「Allez-y !今日からA組の新メンバーの……」
青山に促され、扉を開けて入ってきたのは。
「「「「「!!」」」」」
「――心操くんさ!!」
一目散に心操の元へと寄って質問を矢継ぎ早と投げ掛けていく。わいわいと距離を詰めてく賑やかなやり取り(一方的にだけど)に心操は戸惑う。
制服が!エポーレットがヒーロー科だ!
「心操ーーー!!待ってたぜーーー!!」
「うわっ」
心操に抱きつく。
すぐにひっぺがされた。障子に。
「何するんだよーさっきから!」
「いきなり抱きつくな」
「大丈夫だ!ちゃんと相手は選んでるし、手加減だってしてるぞ!青山も緑谷も心操もおれの突撃でよろけたりなんかしてないし、そんなヤワじゃねえ!なっ!」
「体幹とかそういう問題じゃないけどなぁ…」
緑谷が苦笑いする。
「なんか紙間見てると、実家の猫思い出す」
「猫!どの子だ?イケメンのタツジか?冷静なくろべえか?それとも貫禄たっぷりな雷蔵?」
「あずき丸」
Σ「何ィ!?あずき丸可愛いけど!」
あずき丸は心操曰く、落ち着きのないおてんばな猫。
スマホの写真や動画で見せてもらった事がある。どの子も可愛い。実物会った事ないけどいつか、遊びに来たいな。おもちゃとかプレゼント持っていこう。にゃ~るあげたい。友達の家に遊びに行くのって、轟以来だな。
「送別会の話題とかになってもよくない!?」
心操の登場によってすっかり置いてきぼりにされてしまった青山は不平を鳴らし、再びレーザー光を散らした。
「わ!青山くんストップ!ストップ!まだ〝個性〟バグってるみたいで!見えちゃう」
全員の視線がその声の主に向ける。
半透明のとんでもねえ絶世の美少女がいた。
「うおー!葉隠めっちゃマブい!!」
どこがザビエルだよ!!寧ろ千年に1人の美少女だろ!!
常に光を屈折する体質の葉隠は戦いでプルスウルトラし過ぎたせいか、現在うまく透明化できない状態らしい。青山のレーザーが強くなったのも原因といえる。普段から透明が当たり前な葉隠にとって見えるのは恥ずかしいみたいで照れまくってる。やっべえ可愛すぎるぞ。
▽▼▽
3年生の不和真綿先輩が今後の再建活動について、これからの事を説明していく。
AFOを倒したからといって、全てが終わった訳じゃない。通形先輩が言ってたようにここからが本当の戦いになるんだ。全てを戻す為に。
「オッケー?イレ先」
「ああ」
「「「「「イレ先!?!?」」」」」
あんぐりと驚くおれらに不和先輩はケラケラ笑った。1年の時の担任が相澤先生で、更には除籍を経験した事も。マジでやったんか除籍……。
「やけどそのおかげで何の為にヒーローんなるかわかった。じゃっ」
何の為に……か。
その日は午前のみで、HRが終わりおれたちは帰路に着いた。
▼▽▼
夜。おれは梅雨ちゃんの部屋を訪ねた。
「梅雨ちゃん、麗日なんだが」
「あら、紙間ちゃんもそう思う?」
おれが言いたい事を察する。梅雨ちゃんは麗日と席が近いこともあって仲良しだからな。
「ああ」
入院中、麗日が何か思い悩んでる様子だったのでそれとなく聞いてみたものの。
『大丈夫!ちょっと疲れてるからそう見えるだけだよ。休めば元気になる!早く退院して皆に会いたいねー』
一緒に帰った時だって瀬呂達といつも通り話したりしてた。でも、やっぱりなーんか空元気っぽく見えるんだよなぁ。
気にはなるものの、麗日が話してくれるまでは待つという結論に至った。
「またいつか……必ず……胸を張って、皆と並び立つからね!」
誰に指示されるでもない、今度はちゃんと自分の意志で。そう付け加えて。
「青山……おめェ……!まじで誰より漢だよ……!」
「泣かないで皆!湿っぽくなるのは嫌さ!!」
しんみりとなりかけた場を明るくしようと突然レーザーを振り撒いた。
「うおァッ眩しい!!灼ける!!」
「灼けん」
障子の背中に隠れて眩しさから逃れる。文化祭で披露した時よりも更にコントロール上手くなってるな。
「だからここでサプライズ!!」
え?なんだ?障子と顔を見合わせてみるが、皆目見当つかねえ。
「
青山に促され、扉を開けて入ってきたのは。
「「「「「!!」」」」」
「――心操くんさ!!」
一目散に心操の元へと寄って質問を矢継ぎ早と投げ掛けていく。わいわいと距離を詰めてく賑やかなやり取り(一方的にだけど)に心操は戸惑う。
制服が!エポーレットがヒーロー科だ!
「心操ーーー!!待ってたぜーーー!!」
「うわっ」
心操に抱きつく。
すぐにひっぺがされた。障子に。
「何するんだよーさっきから!」
「いきなり抱きつくな」
「大丈夫だ!ちゃんと相手は選んでるし、手加減だってしてるぞ!青山も緑谷も心操もおれの突撃でよろけたりなんかしてないし、そんなヤワじゃねえ!なっ!」
「体幹とかそういう問題じゃないけどなぁ…」
緑谷が苦笑いする。
「なんか紙間見てると、実家の猫思い出す」
「猫!どの子だ?イケメンのタツジか?冷静なくろべえか?それとも貫禄たっぷりな雷蔵?」
「あずき丸」
Σ「何ィ!?あずき丸可愛いけど!」
あずき丸は心操曰く、落ち着きのないおてんばな猫。
スマホの写真や動画で見せてもらった事がある。どの子も可愛い。実物会った事ないけどいつか、遊びに来たいな。おもちゃとかプレゼント持っていこう。にゃ~るあげたい。友達の家に遊びに行くのって、轟以来だな。
「送別会の話題とかになってもよくない!?」
心操の登場によってすっかり置いてきぼりにされてしまった青山は不平を鳴らし、再びレーザー光を散らした。
「わ!青山くんストップ!ストップ!まだ〝個性〟バグってるみたいで!見えちゃう」
全員の視線がその声の主に向ける。
半透明のとんでもねえ絶世の美少女がいた。
「うおー!葉隠めっちゃマブい!!」
どこがザビエルだよ!!寧ろ千年に1人の美少女だろ!!
常に光を屈折する体質の葉隠は戦いでプルスウルトラし過ぎたせいか、現在うまく透明化できない状態らしい。青山のレーザーが強くなったのも原因といえる。普段から透明が当たり前な葉隠にとって見えるのは恥ずかしいみたいで照れまくってる。やっべえ可愛すぎるぞ。
▽▼▽
3年生の不和真綿先輩が今後の再建活動について、これからの事を説明していく。
AFOを倒したからといって、全てが終わった訳じゃない。通形先輩が言ってたようにここからが本当の戦いになるんだ。全てを戻す為に。
「オッケー?イレ先」
「ああ」
「「「「「イレ先!?!?」」」」」
あんぐりと驚くおれらに不和先輩はケラケラ笑った。1年の時の担任が相澤先生で、更には除籍を経験した事も。マジでやったんか除籍……。
「やけどそのおかげで何の為にヒーローんなるかわかった。じゃっ」
何の為に……か。
その日は午前のみで、HRが終わりおれたちは帰路に着いた。
▼▽▼
夜。おれは梅雨ちゃんの部屋を訪ねた。
「梅雨ちゃん、麗日なんだが」
「あら、紙間ちゃんもそう思う?」
おれが言いたい事を察する。梅雨ちゃんは麗日と席が近いこともあって仲良しだからな。
「ああ」
入院中、麗日が何か思い悩んでる様子だったのでそれとなく聞いてみたものの。
『大丈夫!ちょっと疲れてるからそう見えるだけだよ。休めば元気になる!早く退院して皆に会いたいねー』
一緒に帰った時だって瀬呂達といつも通り話したりしてた。でも、やっぱりなーんか空元気っぽく見えるんだよなぁ。
気にはなるものの、麗日が話してくれるまでは待つという結論に至った。