第二次決戦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆豪が向こうへ飛んでったのを確認したおれは紙飛行機の速度を落として着陸する。
降りた近くにはマイク先生。なんだか泣いてるように見えた。
声を掛けるとおれと爆豪がここに来た事にかなりビックリしてるようだった。
「あいつ、紙飛行機で来たって事は……もしかして紙間!?……いやまさかとは思うけどリスナー、紙間なのか!?」
「はい、おれです!ちょっと見た目変わってるけど、正真正銘の紙間ッス!」
「ああもう何なんだよ爆豪は病院から抜け出すし、紙間は脳無に喰われて行方不明だって聞いてたし、本当にクレイジーだ!若気の至りじゃ済まないぜ!」
え。あいつ、病院から抜け出したのか。そういやエッジショットが言ってたな。心臓やられてたって。おれが言うのもなんだけどタフネスすぎんか。
爆豪は轟が予め用意してくれた氷のジャンプ台で緑谷の所まで飛んで、死柄木…いやAFOと緑谷の間に突如現れた黒霧のワープゲートを爆破で破壊した。
「紙間の“紙飛行機”で移動して、轟の“ジャンプ台”借りたけどよォ――俺に追い越されてンなよ出久!!」
爆豪の激励を背に、緑谷は拳を握りしめて真っ直ぐに叫ぶ。
「AFO…!!おまえを許しはしない。けれど理解できない化物だとも思わない」
「…やめろ」
「おまえは魔王なんかじゃない」
「見るな」
「おまえはただの寂しがりな人間だ!!」
渾身の一撃を込めた拳が、思いっきりAFOにぶちかます。
その拳がAFOもろとも、空へと突き上げていく。
そしてついに――AFOが消滅した。
「……あ、晴れた」
緑谷のSMASHの風圧によって天候が変わり、灰色の雨空は一瞬で雲一つない青空へと広がっていく。
しばらくの静寂の中、ヒーローの誰かがぽつりと言った。
「……倒した?終わったのか?」
はっきりと聞こえたその言葉に周りも実感が沸いてきたのか凱歌を上げたり、歓喜あるいは安堵の涙を流したり、仲間と抱き合ったりしていた。
「ィやったーーー!!マイク先生!」
おれは左手を高くあげて、マイク先生もそれに応えてハイタッチした。
「……あいつは、どこまでもヒーローだった。本当にお人好しすぎる」
白雲さんの事だろう。あの時、緑谷と爆豪の前に立ちはだかったのが黒霧だったのか、白雲さんだったのかは分からない。
「白雲朧さんって、どんな人だったんスか」
「太陽みたいな男でムードメーカー的存在だった。俺と相澤と三人つるんでて、周りからはA組の3バカって呼ばれてたんだぜ。性格バラバラな俺らだったけど、意外と気が合ってな。卒業したらチームでヒーロー事務所構えようなんて将来語り合ったりしたよ」
「そっか。じゃあ、もしかしたら白雲さんも先生になっておれらに教鞭執ってたかもなぁ」
「…………そうだな。あいつなら、優しくて明るい先生になってたろうな」
▽▼▽
A組メンバーを探す。ヘトヘトだけど、この喜びをあいつらと分かち合いたい。
「紙間!」
「おーう、障子!やっt」
やったな!!
とハイタッチしようと駆け寄れば、左腕を軽く引っ張られるや否や、抱きしめられた。ビックリしたのと、つい最近自覚したばかりの気持ちが心臓を跳ね上がらせた。麗日も緑谷に対してこうなのだろうか。だとすりゃあいつ、すげえな。
「……峰田から、おまえが脳無に喰われたって聞いて……心配した」
「…………………あ……うん、悪ィな心配かけて。でも大丈夫だ。おれは、この通りちゃんと生きてるぞ。ガキの頃はしょっちゅう野生動物とばかり遊んでたからな。ちょっとやそっとやではくたばんねえよ」
「そうか。……ところで色が変わってるようだが」
「ん?ああ、ちょっと〝個性〟の使いすぎ?かも。あ!ごめんな障子。誕プレのヘアゴム、切れちまった」
おれはポーチからゴムの部分が切れたターコイズブルーの石を取り出す。
「いいんだ。俺は紙間が無事なら、それでいい」
「おれさ、親以外にプレゼント貰うの初めてなんだ。だからすげェ嬉しかった」
「俺もだ。親以外にプレゼント貰ったの初めてだ」
「なんだお互い初めてか」
「ああ。タオル、大事に使ってる」
「へへっ。喜んでもらえて良かったぜ。…っと、皆の無事確認しないとな。行こうぜ!」
「ああ。だがその前に」
ひょいと抱え上げられる。
「おわッ、え」
「あちこちに瓦礫がある。裸足じゃ歩きづらいだろう」
「……………おう、ありがとう」
雨上がりの空を見上げると大きな虹が架かっていた。
降りた近くにはマイク先生。なんだか泣いてるように見えた。
声を掛けるとおれと爆豪がここに来た事にかなりビックリしてるようだった。
「あいつ、紙飛行機で来たって事は……もしかして紙間!?……いやまさかとは思うけどリスナー、紙間なのか!?」
「はい、おれです!ちょっと見た目変わってるけど、正真正銘の紙間ッス!」
「ああもう何なんだよ爆豪は病院から抜け出すし、紙間は脳無に喰われて行方不明だって聞いてたし、本当にクレイジーだ!若気の至りじゃ済まないぜ!」
え。あいつ、病院から抜け出したのか。そういやエッジショットが言ってたな。心臓やられてたって。おれが言うのもなんだけどタフネスすぎんか。
爆豪は轟が予め用意してくれた氷のジャンプ台で緑谷の所まで飛んで、死柄木…いやAFOと緑谷の間に突如現れた黒霧のワープゲートを爆破で破壊した。
「紙間の“紙飛行機”で移動して、轟の“ジャンプ台”借りたけどよォ――俺に追い越されてンなよ出久!!」
爆豪の激励を背に、緑谷は拳を握りしめて真っ直ぐに叫ぶ。
「AFO…!!おまえを許しはしない。けれど理解できない化物だとも思わない」
「…やめろ」
「おまえは魔王なんかじゃない」
「見るな」
「おまえはただの寂しがりな人間だ!!」
渾身の一撃を込めた拳が、思いっきりAFOにぶちかます。
その拳がAFOもろとも、空へと突き上げていく。
そしてついに――AFOが消滅した。
「……あ、晴れた」
緑谷のSMASHの風圧によって天候が変わり、灰色の雨空は一瞬で雲一つない青空へと広がっていく。
しばらくの静寂の中、ヒーローの誰かがぽつりと言った。
「……倒した?終わったのか?」
はっきりと聞こえたその言葉に周りも実感が沸いてきたのか凱歌を上げたり、歓喜あるいは安堵の涙を流したり、仲間と抱き合ったりしていた。
「ィやったーーー!!マイク先生!」
おれは左手を高くあげて、マイク先生もそれに応えてハイタッチした。
「……あいつは、どこまでもヒーローだった。本当にお人好しすぎる」
白雲さんの事だろう。あの時、緑谷と爆豪の前に立ちはだかったのが黒霧だったのか、白雲さんだったのかは分からない。
「白雲朧さんって、どんな人だったんスか」
「太陽みたいな男でムードメーカー的存在だった。俺と相澤と三人つるんでて、周りからはA組の3バカって呼ばれてたんだぜ。性格バラバラな俺らだったけど、意外と気が合ってな。卒業したらチームでヒーロー事務所構えようなんて将来語り合ったりしたよ」
「そっか。じゃあ、もしかしたら白雲さんも先生になっておれらに教鞭執ってたかもなぁ」
「…………そうだな。あいつなら、優しくて明るい先生になってたろうな」
▽▼▽
A組メンバーを探す。ヘトヘトだけど、この喜びをあいつらと分かち合いたい。
「紙間!」
「おーう、障子!やっt」
やったな!!
とハイタッチしようと駆け寄れば、左腕を軽く引っ張られるや否や、抱きしめられた。ビックリしたのと、つい最近自覚したばかりの気持ちが心臓を跳ね上がらせた。麗日も緑谷に対してこうなのだろうか。だとすりゃあいつ、すげえな。
「……峰田から、おまえが脳無に喰われたって聞いて……心配した」
「…………………あ……うん、悪ィな心配かけて。でも大丈夫だ。おれは、この通りちゃんと生きてるぞ。ガキの頃はしょっちゅう野生動物とばかり遊んでたからな。ちょっとやそっとやではくたばんねえよ」
「そうか。……ところで色が変わってるようだが」
「ん?ああ、ちょっと〝個性〟の使いすぎ?かも。あ!ごめんな障子。誕プレのヘアゴム、切れちまった」
おれはポーチからゴムの部分が切れたターコイズブルーの石を取り出す。
「いいんだ。俺は紙間が無事なら、それでいい」
「おれさ、親以外にプレゼント貰うの初めてなんだ。だからすげェ嬉しかった」
「俺もだ。親以外にプレゼント貰ったの初めてだ」
「なんだお互い初めてか」
「ああ。タオル、大事に使ってる」
「へへっ。喜んでもらえて良かったぜ。…っと、皆の無事確認しないとな。行こうぜ!」
「ああ。だがその前に」
ひょいと抱え上げられる。
「おわッ、え」
「あちこちに瓦礫がある。裸足じゃ歩きづらいだろう」
「……………おう、ありがとう」
雨上がりの空を見上げると大きな虹が架かっていた。