体育祭
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二回戦の前にドローとなった切島 対 鉄哲の再試合は腕相撲。
《キップを勝ち取ったのは切島!!》
固く握手を交わす二人は〝個性〟だけじゃなく性格も似た者同士みたいだ。
「もしかして性格って〝個性〟に影響すんのかな?つーことはおれ、エッジショットみたいなミステリアスか…!?」
「いや。お前も切島と似たようなもんだよ」
どこがミステリアスだよ。
と瀬呂にツッコまれ、同意するかのように全員頷いた。
解せぬ。
▼▽▼
二回戦が始まる。
《今回の体育祭両者、トップクラスの成績!まさしく両雄立ち並び今!!
緑谷対 轟!!》
スタートと同時に轟が氷をぶっぱ。やっぱりあいつの初手は氷ぶっぱだよなぁ。
緑谷はそれを指パッチンからなる風圧で弾く。
氷の破片があちこちに当たり、スタジアム中が冷気に包まれる。
《おオオオ!破ったぁぁぁ!!》
うわぁ緑谷の指がボロボロのぐちゃぐちゃになってる。
「ゲッ始まってんじゃん!」
「切島おかえりー!」
「二回戦進出やったな!」
戻ってきた切島は二回戦では爆豪と当たる。
「爆豪、切島。お前ら親友同士の対決を楽しみしてるよ!」
「おう!よろしく爆豪!」
「ぶっ殺す」
親友は否定しないんだな。
切島が爆豪と轟の〝個性〟はノーモーションでポンポン出せると宣うと爆豪はそれを否定した。
「〝個性〟だって身体機能だ。奴にも何らかの“限度”はあるハズだろ」
自分の手に視線を落とした。
少し乾燥して角質が毛羽たっているおれの手。
紙の〝個性〟で人よりも乾燥しやすい体質だ。
そのためにコスチュームには保湿サポーターや保湿クリームを備えている。
「じゃあ轟は…氷結……低体温とかそういうやつかな?」
あ、ビンゴだ。
《圧倒的に攻め続けた轟!とどめの氷結を――…》
「SMASH!!」
「な…マジか」
緑谷のやつ、ボロボロなのに氷結を指パッチン風圧で弾いた。痛みで動けなくなってもおかしくないだろあの色は。
「なんでそこまで…」
「期待に応えたいんだ!笑って応えられるような…カッコいい人 になりたいんだ」
そして。
「――君の!力じゃないか!!」
「…………………!」
ど真ん中に撃ち抜かれたような、全身がぶわりと逆立ちそうになる。
小さい頃は自分の〝個性〟が嫌だった。
紙を出すだけの〝個性〟よりも狼の方がいいと、狼男の〝個性〟だと言い張って常に狼のマスクを被っていた。
ヒーローになりたいと言えば、
紙で敵をやっつけられる訳ないだろうと嗤われた。
狼になりたいと言えば、
敵 になりたいの?と嗤われた。
おれは、ヒーローになりたい。
「俺だって、ヒーローに…!」
そう宣う轟の左半身から炎が揺らめいた。
轟と緑谷はお互いの〝個性〟をぶつけた。水蒸気爆発が起こり激しい爆風がスタジアム中に吹き上がる。
「何コレェェ!!」
爆風による煙が晴れたステージでは緑谷は場外へ、行動不能となり轟の勝ちとなった。
「緑谷ぁ!轟ぃ!」
ベンチから立ちあがり、担架に乗せられ運ばれていく緑谷とステージから降りる轟に対して拍手を送った。
「かっこ良かった!きっとなれるよカッコいいヒーローに!!」
《キップを勝ち取ったのは切島!!》
固く握手を交わす二人は〝個性〟だけじゃなく性格も似た者同士みたいだ。
「もしかして性格って〝個性〟に影響すんのかな?つーことはおれ、エッジショットみたいなミステリアスか…!?」
「いや。お前も切島と似たようなもんだよ」
どこがミステリアスだよ。
と瀬呂にツッコまれ、同意するかのように全員頷いた。
解せぬ。
▼▽▼
二回戦が始まる。
《今回の体育祭両者、トップクラスの成績!まさしく両雄立ち並び今!!
緑谷
スタートと同時に轟が氷をぶっぱ。やっぱりあいつの初手は氷ぶっぱだよなぁ。
緑谷はそれを指パッチンからなる風圧で弾く。
氷の破片があちこちに当たり、スタジアム中が冷気に包まれる。
《おオオオ!破ったぁぁぁ!!》
うわぁ緑谷の指がボロボロのぐちゃぐちゃになってる。
「ゲッ始まってんじゃん!」
「切島おかえりー!」
「二回戦進出やったな!」
戻ってきた切島は二回戦では爆豪と当たる。
「爆豪、切島。お前ら親友同士の対決を楽しみしてるよ!」
「おう!よろしく爆豪!」
「ぶっ殺す」
親友は否定しないんだな。
切島が爆豪と轟の〝個性〟はノーモーションでポンポン出せると宣うと爆豪はそれを否定した。
「〝個性〟だって身体機能だ。奴にも何らかの“限度”はあるハズだろ」
自分の手に視線を落とした。
少し乾燥して角質が毛羽たっているおれの手。
紙の〝個性〟で人よりも乾燥しやすい体質だ。
そのためにコスチュームには保湿サポーターや保湿クリームを備えている。
「じゃあ轟は…氷結……低体温とかそういうやつかな?」
あ、ビンゴだ。
《圧倒的に攻め続けた轟!とどめの氷結を――…》
「SMASH!!」
「な…マジか」
緑谷のやつ、ボロボロなのに氷結を指パッチン風圧で弾いた。痛みで動けなくなってもおかしくないだろあの色は。
「なんでそこまで…」
「期待に応えたいんだ!笑って応えられるような…カッコいい
そして。
「――君の!力じゃないか!!」
「…………………!」
ど真ん中に撃ち抜かれたような、全身がぶわりと逆立ちそうになる。
小さい頃は自分の〝個性〟が嫌だった。
紙を出すだけの〝個性〟よりも狼の方がいいと、狼男の〝個性〟だと言い張って常に狼のマスクを被っていた。
ヒーローになりたいと言えば、
紙で敵をやっつけられる訳ないだろうと嗤われた。
狼になりたいと言えば、
おれは、ヒーローになりたい。
「俺だって、ヒーローに…!」
そう宣う轟の左半身から炎が揺らめいた。
轟と緑谷はお互いの〝個性〟をぶつけた。水蒸気爆発が起こり激しい爆風がスタジアム中に吹き上がる。
「何コレェェ!!」
爆風による煙が晴れたステージでは緑谷は場外へ、行動不能となり轟の勝ちとなった。
「緑谷ぁ!轟ぃ!」
ベンチから立ちあがり、担架に乗せられ運ばれていく緑谷とステージから降りる轟に対して拍手を送った。
「かっこ良かった!きっとなれるよカッコいいヒーローに!!」