正体
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本日の捜索を終わる頃にはすっかりどっぷりと暗くなった空。
「つ…疲れた…!」
寮に辿り着くや否や、玄関先で倒れ込む上鳴。
「肩貸そうか?……ふぁあ」
「眠そーじゃん」
他の皆も疲労が溜まっている。さすがの山育ちのおれでも広範囲捜索はキツい。
それもそのハズ。
「こうもヒーローが減ってるとは……深刻だ」
おれらが思っていたよりもヒーローを辞めていった人が多く、それは今でも絶えてない。今やヒーロー界隈は圧倒的な人手不足だ。
被害に遭った市民達も完全に全員保護された訳じゃない。ダツゴクや雑魚レベルの敵を捕まえても、敵連合のメンバーの足掛かりは依然として掴めない。やる事が多すぎる。
クッソ、どこに隠れてんだよAFO。さっさと出て神妙にお縄につきやがれ。最恐を謳うんなら堂々と表出ろやコンニャローめが。見かけ倒しの引きこもりビビりヤローが。おれの睡眠時間を奪った罪は重いぞ。タイムリミットまであと5日しかねーぞ。1日でも早く見つけないと。
「速やかに就寝しよう。俺たちの強みは若さだ。一挙手一投足全て力に繋がる。歯磨きは忘れずにな!」
「強くなれって言われたしな」
「眠ィ……けどその前に風呂……ヤオモモ連れてって……」
「俺、尾白だけど八百万はあっち。……ええ、尻尾掴んだまま寝落ちしそうだよこの子」
「父ちゃん久しぶりに背中流そうかぁ…」
「また間違えられた」
「相変わらず紙間ちゃんは夜に弱いのね」
「私はこちらですわ」
眠気が限界を迎える中、 BAM!! と勢いのある音にびっくりして目が覚めた。
「……父ちゃん?」
「尾白だよ」
あ、オールマイトだ。今日も来てたのか。元気だなぁ。
「こんばんは」
「はい、こんばんは」
いつもと違うのは今日は塚内さんと校長もいる。大事な話でもあるんだろう。寝ぼけ眼を擦り、話を聞き逃さないように頬を叩いて気合いを入れる。
「第二次決戦の最終プラン。その協議を行う」
おれらA組が捜索中の傍ら、オールマイト達は相澤先生とおれが考えた作戦を元に信頼できるヒーロー、そして警察と連携してプランを練っていた。
「AFOの事は私たちがよく知っている。この捜索で奴が見つかる可能性は低い」
「爆豪がソレ言ってたけど………
「改めてみなまで言われるとな……」
「無駄ってことすか」
疲労感も相まって終わりの見えないゴールに気が遠くなるおれ達に塚内さんが首を振って否と答えた。
「逆だ。イレイザーと紙間くんの作戦 に繋がる」
「狡猾な臆病者を引きずり出すためには、心をゆっくり解きほぐす必要があるんだ」
オールマイトがエア肩揉みをしながら言う。
「“必死で探してるけど見つからない。ざけんなよ。死ねカス”っつーポーズか」
「個人の感想…!」
「〝サーチ〟は生きてる前提で進める。我々の動向は逐一把握しているハズだ。緑谷くん、紙間くんの帰還からのこの流れを“焦燥”と“疲弊”に見せたい。“我々が悪手を取り続けている” “思惑通り”と気持ち良くさせ……イレイザーと紙間くんが発案した〈青山 でAFOを任意の場所に誘き出す〉成功率を上げる」
塚内さんから青山の名前が出て、皆で顔を見合わせる。
青山はおれ達と共に戦う事を選んだ。
ヤオモモが懸念していたAFOには嘘が通じないという点もクリア。青山の父ちゃん母ちゃんの話によるとAFOとのやり取りは常に電話で手紙は一切ゼロ。つまり、音声で真偽をジャッジしてる可能性があるという。
「では、その音声に嘘も何もなければ奴は安心して現れる。だから、相澤くんと紙間少年の“アイデア”通り……彼 が活きる!」
彼って、もしかしてもしかすれば。
オールマイトの呼び掛けに寮の玄関ドアが開き、軽く挨拶して入ってきたのは予想通りの彼だった。
「「「「「心操ーーーッ!!」」」」」
すげェ!しかも、コスチュームだ!
黒をベースにした忍者っぽいコスを身に纏い、首元には捕縛布その下にはペルソナコード。
どこかイレイザー味を感じるのはやっぱりリスペクトしてるんだろうな。
「合同訓練といい、なんでおれに言わないんだよ!こっそり教えてくれたっていいじゃないかよ!相変わらずのいけずめが!」
「それ、連絡も無しに黙って出ていった人が言う?」
「申し訳ございませんでした人使様」
「いいよ。事情は分かってるし」
それにしても、と梅雨ちゃんが人差し指を口元に当てながら不思議そうに話す。
「作戦聞いた時は驚いたわ」
AB対抗戦の時は洗脳中ターゲットを喋らせる事は不可能だったもんな。
「おれらが〝個性〟伸ばし頑張ってるように心操も頑張ったんだぜ!対抗戦のあともコツコツと努力してきたんだぜ。なっ」
肩を組んで、サムズアップした。
「つ…疲れた…!」
寮に辿り着くや否や、玄関先で倒れ込む上鳴。
「肩貸そうか?……ふぁあ」
「眠そーじゃん」
他の皆も疲労が溜まっている。さすがの山育ちのおれでも広範囲捜索はキツい。
それもそのハズ。
「こうもヒーローが減ってるとは……深刻だ」
おれらが思っていたよりもヒーローを辞めていった人が多く、それは今でも絶えてない。今やヒーロー界隈は圧倒的な人手不足だ。
被害に遭った市民達も完全に全員保護された訳じゃない。ダツゴクや雑魚レベルの敵を捕まえても、敵連合のメンバーの足掛かりは依然として掴めない。やる事が多すぎる。
クッソ、どこに隠れてんだよAFO。さっさと出て神妙にお縄につきやがれ。最恐を謳うんなら堂々と表出ろやコンニャローめが。見かけ倒しの引きこもりビビりヤローが。おれの睡眠時間を奪った罪は重いぞ。タイムリミットまであと5日しかねーぞ。1日でも早く見つけないと。
「速やかに就寝しよう。俺たちの強みは若さだ。一挙手一投足全て力に繋がる。歯磨きは忘れずにな!」
「強くなれって言われたしな」
「眠ィ……けどその前に風呂……ヤオモモ連れてって……」
「俺、尾白だけど八百万はあっち。……ええ、尻尾掴んだまま寝落ちしそうだよこの子」
「父ちゃん久しぶりに背中流そうかぁ…」
「また間違えられた」
「相変わらず紙間ちゃんは夜に弱いのね」
「私はこちらですわ」
眠気が限界を迎える中、 BAM!! と勢いのある音にびっくりして目が覚めた。
「……父ちゃん?」
「尾白だよ」
あ、オールマイトだ。今日も来てたのか。元気だなぁ。
「こんばんは」
「はい、こんばんは」
いつもと違うのは今日は塚内さんと校長もいる。大事な話でもあるんだろう。寝ぼけ眼を擦り、話を聞き逃さないように頬を叩いて気合いを入れる。
「第二次決戦の最終プラン。その協議を行う」
おれらA組が捜索中の傍ら、オールマイト達は相澤先生とおれが考えた作戦を元に信頼できるヒーロー、そして警察と連携してプランを練っていた。
「AFOの事は私たちがよく知っている。この捜索で奴が見つかる可能性は低い」
「爆豪がソレ言ってたけど………
「改めてみなまで言われるとな……」
「無駄ってことすか」
疲労感も相まって終わりの見えないゴールに気が遠くなるおれ達に塚内さんが首を振って否と答えた。
「逆だ。イレイザーと紙間くんの
「狡猾な臆病者を引きずり出すためには、心をゆっくり解きほぐす必要があるんだ」
オールマイトがエア肩揉みをしながら言う。
「“必死で探してるけど見つからない。ざけんなよ。死ねカス”っつーポーズか」
「個人の感想…!」
「〝サーチ〟は生きてる前提で進める。我々の動向は逐一把握しているハズだ。緑谷くん、紙間くんの帰還からのこの流れを“焦燥”と“疲弊”に見せたい。“我々が悪手を取り続けている” “思惑通り”と気持ち良くさせ……イレイザーと紙間くんが発案した〈
塚内さんから青山の名前が出て、皆で顔を見合わせる。
青山はおれ達と共に戦う事を選んだ。
ヤオモモが懸念していたAFOには嘘が通じないという点もクリア。青山の父ちゃん母ちゃんの話によるとAFOとのやり取りは常に電話で手紙は一切ゼロ。つまり、音声で真偽をジャッジしてる可能性があるという。
「では、その音声に嘘も何もなければ奴は安心して現れる。だから、相澤くんと紙間少年の“アイデア”通り……
彼って、もしかしてもしかすれば。
オールマイトの呼び掛けに寮の玄関ドアが開き、軽く挨拶して入ってきたのは予想通りの彼だった。
「「「「「心操ーーーッ!!」」」」」
すげェ!しかも、コスチュームだ!
黒をベースにした忍者っぽいコスを身に纏い、首元には捕縛布その下にはペルソナコード。
どこかイレイザー味を感じるのはやっぱりリスペクトしてるんだろうな。
「合同訓練といい、なんでおれに言わないんだよ!こっそり教えてくれたっていいじゃないかよ!相変わらずのいけずめが!」
「それ、連絡も無しに黙って出ていった人が言う?」
「申し訳ございませんでした人使様」
「いいよ。事情は分かってるし」
それにしても、と梅雨ちゃんが人差し指を口元に当てながら不思議そうに話す。
「作戦聞いた時は驚いたわ」
AB対抗戦の時は洗脳中ターゲットを喋らせる事は不可能だったもんな。
「おれらが〝個性〟伸ばし頑張ってるように心操も頑張ったんだぜ!対抗戦のあともコツコツと努力してきたんだぜ。なっ」
肩を組んで、サムズアップした。