正体
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
おれ達は寮に戻った。
それぞれが洗濯物やゴミ捨てなど、共同スペースを片付ける。
いつも賑やかなリビングがやけに静かだった。足音と片付ける音だけが聞こえていた。
「……とりあえず準備だな」
ソファーに座る切島がぽつりと言った。
青山の事、AFOの事、これからの事。色んな思いを巡らせる中、葉隠がボソリと呟いた。
「絶対……倒そうね」
小さな声。だけど、ハッキリと共同スペース内に聞こえた。
19人が険しい表情で 「うん」 と葉隠に応えた。声にはAFOへの怒りや憎悪が籠っていた。
キッチンで何かをしていた砂藤がチャーハンを皆の前に配る。
「勝つためにはまず、体力つけねえとな」
飯なんてとても食う気分じゃなかったけど、確かに砂藤の言う通りだ。
「……だな。いただきます」
レンゲで掬い、食べる。パラパラのお米に具はレタス、卵、ハム。シンプルだけど美味い。
「……おめーらも食えよ。食べて、強くなろう」
あちこちからいただきますと聞こえて、食べ始めた。
「……ッふ……う」
目の前に座ってる緑谷が涙に咽びながらチャーハンを食べる。
皆、緑谷の涙に気付いていたが何も聞かなかった。黙って、ただひたすらにいつもよりしょっぱいチャーハンを食べた。
▽▼▽
翌日。
今日から捜索隊にA組も合流する事になったため、おれ達はMt.レディが待つ雄英バリアの外へ出る。
飯田と緑谷はサポート科に寄ってから来るというので、その間にシャッターソールと2WAY・OAH(オリガミ、天晴れ、ホームランの略)扇子の動作確認などして準備に取り掛かる。
「おお!早かったな二人とも。丁度皆、準備が整ったとこだ」
「よかった。間に合って」
振り向くと、何故か前が見えねぇ状態の顔面陥没してる飯田と緑谷が。この短時間で何があったんだ?給食のおばちゃんにちょっかいかけてフランス風フルーツシチュー作ってきたのか?
「そういうのフツー、なんかすぐ治らん?」
「飯田はアレ、大丈夫なのか?眼鏡までめり込んでるぞ」
そんな二人に困惑しながら少し笑いつつも、全員揃ったところでMt.レディの前に並ぶ。
「A組に何が起きたかは聞いてます。けれどもう、一日も無駄にはできません」
緊張感は元からあったけど、青山の件で更に引き締まる。
「解放戦線及び敵 連合の早期発見・掃討が最善策な事には変わりありません!決着への近道を放棄するワケにはいきません!戸惑い、足を止める事こそ相手の術中!」
こっちの都合なんて向こうは知ったこっちゃねえ。今もどこかで好き勝手暴れている。
「青山……手……取ってくれるかな」
芦戸が不安気に呟くと、緑谷が応える。
「信じてる。青山くんは必ず戻ってくる」
「呪いになってねーといーけどな」
「大丈夫だと思う。あいつはきっと、なりてぇ自分を誰よりも見つめてきたハズだ」
爆豪の心配も、緑谷と轟の信じる気持ちどちらも分からんでもない。青山の気持ちが果たしてどこに向かうのかは分からない。自分のした事に後悔して引き摺って生きていくかもしれない。だけどそれでも構わない。立ち直るまでおれらが待ってるから。
青山はきっと誰よりもうんと輝く最高のヒーローになれる。
Mt.レディが切り替えるようにと促す。皆、ヒーローの顔となる。
「行くよ!緑谷くんを中心に展開!雄英高校1年A組ヒーロー科!捜索隊合流!!」
平和になったとしてもまた別の辛い出来事が起こるかもしれない。だけど、そんな時はこいつらがいてくれるんだ。一緒なら戦える。
巨悪を倒すために。
友達を救うために。
おれ達は目的達成に向けて、歩きだした。
それぞれが洗濯物やゴミ捨てなど、共同スペースを片付ける。
いつも賑やかなリビングがやけに静かだった。足音と片付ける音だけが聞こえていた。
「……とりあえず準備だな」
ソファーに座る切島がぽつりと言った。
青山の事、AFOの事、これからの事。色んな思いを巡らせる中、葉隠がボソリと呟いた。
「絶対……倒そうね」
小さな声。だけど、ハッキリと共同スペース内に聞こえた。
19人が険しい表情で 「うん」 と葉隠に応えた。声にはAFOへの怒りや憎悪が籠っていた。
キッチンで何かをしていた砂藤がチャーハンを皆の前に配る。
「勝つためにはまず、体力つけねえとな」
飯なんてとても食う気分じゃなかったけど、確かに砂藤の言う通りだ。
「……だな。いただきます」
レンゲで掬い、食べる。パラパラのお米に具はレタス、卵、ハム。シンプルだけど美味い。
「……おめーらも食えよ。食べて、強くなろう」
あちこちからいただきますと聞こえて、食べ始めた。
「……ッふ……う」
目の前に座ってる緑谷が涙に咽びながらチャーハンを食べる。
皆、緑谷の涙に気付いていたが何も聞かなかった。黙って、ただひたすらにいつもよりしょっぱいチャーハンを食べた。
▽▼▽
翌日。
今日から捜索隊にA組も合流する事になったため、おれ達はMt.レディが待つ雄英バリアの外へ出る。
飯田と緑谷はサポート科に寄ってから来るというので、その間にシャッターソールと2WAY・OAH(オリガミ、天晴れ、ホームランの略)扇子の動作確認などして準備に取り掛かる。
「おお!早かったな二人とも。丁度皆、準備が整ったとこだ」
「よかった。間に合って」
振り向くと、何故か前が見えねぇ状態の顔面陥没してる飯田と緑谷が。この短時間で何があったんだ?給食のおばちゃんにちょっかいかけてフランス風フルーツシチュー作ってきたのか?
「そういうのフツー、なんかすぐ治らん?」
「飯田はアレ、大丈夫なのか?眼鏡までめり込んでるぞ」
そんな二人に困惑しながら少し笑いつつも、全員揃ったところでMt.レディの前に並ぶ。
「A組に何が起きたかは聞いてます。けれどもう、一日も無駄にはできません」
緊張感は元からあったけど、青山の件で更に引き締まる。
「解放戦線及び
こっちの都合なんて向こうは知ったこっちゃねえ。今もどこかで好き勝手暴れている。
「青山……手……取ってくれるかな」
芦戸が不安気に呟くと、緑谷が応える。
「信じてる。青山くんは必ず戻ってくる」
「呪いになってねーといーけどな」
「大丈夫だと思う。あいつはきっと、なりてぇ自分を誰よりも見つめてきたハズだ」
爆豪の心配も、緑谷と轟の信じる気持ちどちらも分からんでもない。青山の気持ちが果たしてどこに向かうのかは分からない。自分のした事に後悔して引き摺って生きていくかもしれない。だけどそれでも構わない。立ち直るまでおれらが待ってるから。
青山はきっと誰よりもうんと輝く最高のヒーローになれる。
Mt.レディが切り替えるようにと促す。皆、ヒーローの顔となる。
「行くよ!緑谷くんを中心に展開!雄英高校1年A組ヒーロー科!捜索隊合流!!」
平和になったとしてもまた別の辛い出来事が起こるかもしれない。だけど、そんな時はこいつらがいてくれるんだ。一緒なら戦える。
巨悪を倒すために。
友達を救うために。
おれ達は目的達成に向けて、歩きだした。