さらば雄英
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話の脈絡が急に変わり、その内容に皆が驚く。
「心労をかけてすまなかった……。詳しい話は避けるが、情報は得ている。近い内に答えがわかる。総力も以てあたる。私も……この身でできる事など限られているが、それでも――」
「オールマイト!」
浮かない顔をしながら話すオールマイトに緑谷が励まさんと遮った。
「トンカツ弁当、とても力になりました……!僕はきっとオールマイトから離れてしまったからあんな風に……」
心配してくれていたのに。周りを巻き込みたくないその一心でその手を、気持ちを振り払ってしまった。
「だから――」
今度はもう、振り払わないと決めた。
「
「守りましょう!!」
緑谷の言葉に続くように飯田が力強く宣言。
「……ありがとう」
オールマイトは微笑んでお礼を言った。
用件を済ませたオールマイトは他にまだやる事があると、踵を返して寮を出ていった。
「あ、緑谷も寝ちゃったよ」
「俺が部屋まで運ぼう」
障子が起こさないようにゆっくりと抱えあげる。
「紙間はどうする?」
「あ、じゃあうちらでやろ」
伊織と身長が差ほど変わらない芦戸と耳郎が両側で支えて行く事にした。
「ほら、紙間部屋行くよー。立って。ここもう電気消すから」
「う~ん……むにゃむにゃ……もう食べられないよ……」
「その寝言言うヤツ、初めて見たわ」
▽▼▽
翌朝。
「シャキーン!」
確か、リビングのソファーにいたハズが起きたらヤオモモとベッドの上だった。夢遊病?
聞けば寝落ちして、芦戸と耳郎が部屋まで運んでくれたらしい。マジか。
ヤオモモと洗面室に向かうとちょうど芦戸、耳郎もいたのでお礼を言う。洗顔などを済ませ、朝ごはんを食べようとリビングへと向かった。
「紙間」
「おー!障子、おはよう。今日からまたよろ……おわっ?」
突然、両手で頰を挟むように持ち、ジッとおれを見下ろす。
え?またタコの口される?それか餅?
「…………くま」
目の下を触れながら呟く。
「熊?」
「よく眠れたようだな」
「……ああ!隈か。えっ、それは緑谷じゃ」
「緑谷だけじゃない。紙間にもあったぞ」
全然気付かなかったぜ。
言われてみれば一応、睡眠取っていたといっても、そこまでゆっくり寝てられない日々だったからなぁ。仮拠点によっては布団や寝袋が足りずにソファーで雑魚寝とか。
「それと、昨夜オールマイトが来てた」
「オールマイトが?」
おれがリビングで寝落ちしてる間にあった事を聞く。
「決戦……」
近々に、AFOと死柄木と戦う日が来る。
いつかそんな日がくるんじゃねえかってどこかで思っていた。
「大丈夫だ。その秘密はもう、隠す必要も抱える必要もない。皆で戦おう」
「応!!」
さて、朝ごはん食べるかな。お腹空いた。
仮拠点にいた時はレトルトやインスタントだったり、手の空いてる人が作るというスタンスでやっていた。中でもオールマイトはかなり料理上手。特にだし巻き卵とトンカツは美味しかった。
他にもトップ3やラーカーズなどプロの料理を食べるという貴重な体験や、おれの料理をプロが食べるという緊張感とかもあった。緑谷?あいつは死ぬほど働いてたからな。作るよりも休んでもらいたいので料理番からは外した。
最初はしっかり食べてたけど、メッセージを受け取った後は相当苦労した。
たくさん食べて寝て大きくなるんだぞ緑谷。
「ちょっと紙間ーーー!今の何さー!?説明して!」
芦戸が元気に質してきた。
「今の?どっか気になるとこあった?」
「障子に顔めっちゃ近付けられて目元触られてたじゃん!!朝から甘酢っぱくてご馳走さま!何かもうアレがアレでアレしちゃうのかと思ったよ!!ていうか、何でフツーにけろっとしてんのさ!?」
アレって何だよ。
「障子はメデューサか催眠術師なの?」
「……今日日、小学生でもトキメクってのに……紙間って小学生……いや園児以下か、それか枯れてる?」
「いきなりなんだね君は。失礼だぞ。おれだってトキメいたりするぞ。リカバリーガールに手当てされる時とか、ミッドナイトと距離が近い時とか」
さっきのはトキメクというよりはびっくりしたけどな。だって、ほっぺたとうとう食われるかと思っちまったし。
皆で朝ごはんを食べた後は、緑谷と共に座らされ、無造作に伸びっぱな髪を障子に綺麗に切り整えられた。