レモンセントの約束
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しばらくしたある日の事。
志村は今日も今日とてパトロール。するとヒーロー名を呼ばれた。
振り向くとそこにはいつぞやの少年がいた。
『ん?ああ、こないだの。怪我はもういいのか』
『はい。……それで、折り入って貴女にお願いがあるのですが…』
少年はエナメルバッグのショルダー部分を握りしめ、真っ直ぐ見据えてこう言った。
『弟子にしてください!』
最初の内は
「〝個性〟のないおまえにヒーローは危ないからやめとけ。人救けしたいなら警察とかレスキュー隊とかあるだろ」
と断ったものの、俊典のイカれた夢と決意を聞いて、志村は元々後継者を探していたこともあり入門を認めた。
『私の修行は厳しいぞ。根性が無いと判断したら置いていくからな』
『よろしくお願いします!!』
▽▼▽
ヒーローになるための修行は当然生易しくなく、それはそれは厳しく大変なものだった。
浮遊で飛んでいく志村に、俊典はひたすら走り、必死で着いて行く。途中、挫けそうになりつつも決して諦めはしなかった。
『お前、根性あるな……しかも〝無個性〟なのにヒーローになりたいなんて、本当にイカれてる。全く、面白いな八木俊典』
弟子入りして三ヶ月経った頃、志村は菜月との関係を思いっきり切り込んだ。
『初見で察したからな。ベタ惚れだろあの人に。どう見ても』
急な切り込みに俊典は慌てふためくだけで、反論出来なかった。
『11も離れてるんだっけ?まぁ……片や中3で片や25だもんな。いつから知り合いなんだ?』
『かれこれ8~9年くらいです。自覚したのは小学生の時で』
『これはまた随分と……一途で難儀だな』
▼▽▼
弟子になって半年経った。
夏休みに入り、俊典はワン・フォー・オールを譲渡された。
髪の毛を飲んでみたが特に実感は湧かなかった。
『誇れ俊典!はなから持ってるヤツとじゃ本質は違う。お前は力を勝ち取ったんだ!』
試しにジャンプしてみたらすごくよく飛び、岩をパンチしてみたら一発で木っ端微塵。その弾みで周囲の木々と地面まで消し飛んだのはご愛敬。
『ワン・フォー・オールの事は絶対誰にも言ってはならん。いいな』
『はい』
菜月には〝個性〟の件はうんぬんかんぬんでなんとか誤魔化した。うんぬんかんぬんで案外なんとかなるものだ。
夏休み中はひたすらトレーニングと受験勉強をしていた。
そして夏休みが終わり秋の訪れを肌で感じ始めた頃に、菜月は2,600グラムの女の子を産んだ。
『かっ…かわいい。小さい……命だ……』
ベビーコットの中でムニャムニャと眠るふやふやな赤ん坊に指を掴まれた俊典はメロメロに溶けていた。
『お疲れ様。これから大変になるよー』
『菜奈さん、この度は色々とお世話になりました』
菜月は初めての妊娠出産とあって先輩である志村に色々とアドバイスを受けていた。志村のおかげで菜月は心細くならずに済んだのだ。
『そうだ。俊ちゃん、はいこれ』
菜月が渡したのは受験対策まとめノートだ。
『頑張ってね』
『大変な時にわざわざ……ありがとうございます。絶対に雄英に受かるぞー!!』
『『静かに』』
志村は今日も今日とてパトロール。するとヒーロー名を呼ばれた。
振り向くとそこにはいつぞやの少年がいた。
『ん?ああ、こないだの。怪我はもういいのか』
『はい。……それで、折り入って貴女にお願いがあるのですが…』
少年はエナメルバッグのショルダー部分を握りしめ、真っ直ぐ見据えてこう言った。
『弟子にしてください!』
最初の内は
「〝個性〟のないおまえにヒーローは危ないからやめとけ。人救けしたいなら警察とかレスキュー隊とかあるだろ」
と断ったものの、俊典のイカれた夢と決意を聞いて、志村は元々後継者を探していたこともあり入門を認めた。
『私の修行は厳しいぞ。根性が無いと判断したら置いていくからな』
『よろしくお願いします!!』
▽▼▽
ヒーローになるための修行は当然生易しくなく、それはそれは厳しく大変なものだった。
浮遊で飛んでいく志村に、俊典はひたすら走り、必死で着いて行く。途中、挫けそうになりつつも決して諦めはしなかった。
『お前、根性あるな……しかも〝無個性〟なのにヒーローになりたいなんて、本当にイカれてる。全く、面白いな八木俊典』
弟子入りして三ヶ月経った頃、志村は菜月との関係を思いっきり切り込んだ。
『初見で察したからな。ベタ惚れだろあの人に。どう見ても』
急な切り込みに俊典は慌てふためくだけで、反論出来なかった。
『11も離れてるんだっけ?まぁ……片や中3で片や25だもんな。いつから知り合いなんだ?』
『かれこれ8~9年くらいです。自覚したのは小学生の時で』
『これはまた随分と……一途で難儀だな』
▼▽▼
弟子になって半年経った。
夏休みに入り、俊典はワン・フォー・オールを譲渡された。
髪の毛を飲んでみたが特に実感は湧かなかった。
『誇れ俊典!はなから持ってるヤツとじゃ本質は違う。お前は力を勝ち取ったんだ!』
試しにジャンプしてみたらすごくよく飛び、岩をパンチしてみたら一発で木っ端微塵。その弾みで周囲の木々と地面まで消し飛んだのはご愛敬。
『ワン・フォー・オールの事は絶対誰にも言ってはならん。いいな』
『はい』
菜月には〝個性〟の件はうんぬんかんぬんでなんとか誤魔化した。うんぬんかんぬんで案外なんとかなるものだ。
夏休み中はひたすらトレーニングと受験勉強をしていた。
そして夏休みが終わり秋の訪れを肌で感じ始めた頃に、菜月は2,600グラムの女の子を産んだ。
『かっ…かわいい。小さい……命だ……』
ベビーコットの中でムニャムニャと眠るふやふやな赤ん坊に指を掴まれた俊典はメロメロに溶けていた。
『お疲れ様。これから大変になるよー』
『菜奈さん、この度は色々とお世話になりました』
菜月は初めての妊娠出産とあって先輩である志村に色々とアドバイスを受けていた。志村のおかげで菜月は心細くならずに済んだのだ。
『そうだ。俊ちゃん、はいこれ』
菜月が渡したのは受験対策まとめノートだ。
『頑張ってね』
『大変な時にわざわざ……ありがとうございます。絶対に雄英に受かるぞー!!』
『『静かに』』