体育祭
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放課後。
「何ごとだぁ!!?」
教室を出ようとしたらドアの前で大勢の他クラスの生徒達が1-Aの教室を覗き込むように詰め寄っていた。
「出れねーじゃん!何しに来たんだよ」
「友達を迎えに来たって感じじゃなさそーだな」
「敵情視察だろザコ」
ザコ?今、ザコっつた?
ショックを受ける峰田に緑谷がフォローを入れる。
「敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭 の前に見ときてぇんだろ。意味ねェからどけ。モブ共」
歯に衣着せぬ物言いに飯田が注意する。
「クラスメイトをザコっつーのもやめろ!ちゃんと立派な名前があるんだからな!ザコもモブもないだろ!」
そんな爆豪の態度に紫の髪を逆立てた男子が人混みを掻き分けて爆豪の前に立つ。
エポーレットからして普通科だ。
爆豪の態度を見て、ヒーロー科は傍若無人ばかりだと印象付けられてしまいそうになり、飯田と緑谷が否定する。
そうだ!そんな事ない!
「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴、けっこういるんだ。知ってた?」
「?」
「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって」
紫の彼がそれを知ってるという事は恐らくヒーロー志望だったのだろう。
今度はB組の生徒がきた。
彼は最初、USJ敵襲撃事件の話を聞こうとしたらしいが、爆豪と紫の彼の話を聞いているうちに思わず宣戦布告し出した。
「調子づいちゃってんなオイ!!本番で恥ずかしい事なっぞ!」
「………」
何を考えてるのか無言の爆豪。
「うわぁ…爆豪、もうこれ以上余計な事言わないでくれよ。な?」
爆豪は人混みを無理矢理掻き分けて帰ろうとした。
「確かに余計な事言うなとは言ったけども!」
「待てコラどうしてくれんだ!おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!」
「せめて何かフォローとかしてほしい!」
爆豪は此方を一瞥し、関係ないと放つ。
「――上に上がりゃ、関係ねえ」
そう言って爆豪は帰った。
「考えてみりゃ体育祭はそういうモンか。ヒーローとしても向上心が大事…そうか爆豪はその事を教えたかったんだ!よーし、頑張るぞ!」
それからというものの、おれはアパート近くの公園の遊具を使って筋トレをしたり走り込みをした。元々山奥育ちというだけあって体力に自信はあるが、負けてられない。
▽▼▽
そして体育祭当日。
1-Aの控え室では楽しみだという奴もいれば、緊張でおまじないをして落ち着かせようとする奴様々だ。
「皆、準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」
準備っつても体操服――公平を期す為にコスチュームの着用は不可――は既に着ているし、あとは待つだけなので準備も何もない。
「ついに…!口田、障子こういう時、同じ学年だとどうするんだ?」ソワソワ
「お、同じ学年?………………えっと…」
「紙間、落ち着け」
おれが複式学級出身と知っている障子が宥めてくる中、轟が緑谷に声を掛けてきた。珍しいな。
「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」
「へ!?うっ…うん…」
そんな二人の様子に控え室にいた皆も注目する。
「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな」
え?そうなの?
まぁ緑谷の超パワーはオールマイトと似てる。USJでオールマイトを助けようとしたみたいだし、その事もあって気に入られてるのかもな。
だがオールマイトはNo.1ヒーローで況してや教師なので生徒一人だけ贔屓にするってもの如何なものかと思うだろう。
「――おまえには勝つぞ」
轟も宣戦布告?
轟の宣戦布告に切島が止めようとするが振り払われた。
「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのかは分かんないけど…そりゃ君の方が上だよ。実力なんて大半の人に敵わないと思う。客観的に見ても…」
「緑谷もそーゆーネガティブな事、言わねえ方が…」
切島が緑谷を宥めようとするが緑谷は構わず続けた。
「皆、他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって遅れを取る訳にはいかないんだ。
――僕も本気で獲りに行く!」
「……おお」
体育祭って皆、宣戦布告するのが当たり前なのか?
紫の彼もB組の生徒もクラスは違えど同じ学年だった。
「同じ学年だとこうやって宣戦布告し合うのか。勉強になるな」
「違う」
「何ごとだぁ!!?」
教室を出ようとしたらドアの前で大勢の他クラスの生徒達が1-Aの教室を覗き込むように詰め寄っていた。
「出れねーじゃん!何しに来たんだよ」
「友達を迎えに来たって感じじゃなさそーだな」
「敵情視察だろザコ」
ザコ?今、ザコっつた?
ショックを受ける峰田に緑谷がフォローを入れる。
「敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。
歯に衣着せぬ物言いに飯田が注意する。
「クラスメイトをザコっつーのもやめろ!ちゃんと立派な名前があるんだからな!ザコもモブもないだろ!」
そんな爆豪の態度に紫の髪を逆立てた男子が人混みを掻き分けて爆豪の前に立つ。
エポーレットからして普通科だ。
爆豪の態度を見て、ヒーロー科は傍若無人ばかりだと印象付けられてしまいそうになり、飯田と緑谷が否定する。
そうだ!そんな事ない!
「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴、けっこういるんだ。知ってた?」
「?」
「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって」
紫の彼がそれを知ってるという事は恐らくヒーロー志望だったのだろう。
今度はB組の生徒がきた。
彼は最初、USJ敵襲撃事件の話を聞こうとしたらしいが、爆豪と紫の彼の話を聞いているうちに思わず宣戦布告し出した。
「調子づいちゃってんなオイ!!本番で恥ずかしい事なっぞ!」
「………」
何を考えてるのか無言の爆豪。
「うわぁ…爆豪、もうこれ以上余計な事言わないでくれよ。な?」
爆豪は人混みを無理矢理掻き分けて帰ろうとした。
「確かに余計な事言うなとは言ったけども!」
「待てコラどうしてくれんだ!おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか!」
「せめて何かフォローとかしてほしい!」
爆豪は此方を一瞥し、関係ないと放つ。
「――上に上がりゃ、関係ねえ」
そう言って爆豪は帰った。
「考えてみりゃ体育祭はそういうモンか。ヒーローとしても向上心が大事…そうか爆豪はその事を教えたかったんだ!よーし、頑張るぞ!」
それからというものの、おれはアパート近くの公園の遊具を使って筋トレをしたり走り込みをした。元々山奥育ちというだけあって体力に自信はあるが、負けてられない。
▽▼▽
そして体育祭当日。
1-Aの控え室では楽しみだという奴もいれば、緊張でおまじないをして落ち着かせようとする奴様々だ。
「皆、準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」
準備っつても体操服――公平を期す為にコスチュームの着用は不可――は既に着ているし、あとは待つだけなので準備も何もない。
「ついに…!口田、障子こういう時、同じ学年だとどうするんだ?」ソワソワ
「お、同じ学年?………………えっと…」
「紙間、落ち着け」
おれが複式学級出身と知っている障子が宥めてくる中、轟が緑谷に声を掛けてきた。珍しいな。
「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」
「へ!?うっ…うん…」
そんな二人の様子に控え室にいた皆も注目する。
「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな」
え?そうなの?
まぁ緑谷の超パワーはオールマイトと似てる。USJでオールマイトを助けようとしたみたいだし、その事もあって気に入られてるのかもな。
だがオールマイトはNo.1ヒーローで況してや教師なので生徒一人だけ贔屓にするってもの如何なものかと思うだろう。
「――おまえには勝つぞ」
轟も宣戦布告?
轟の宣戦布告に切島が止めようとするが振り払われた。
「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのかは分かんないけど…そりゃ君の方が上だよ。実力なんて大半の人に敵わないと思う。客観的に見ても…」
「緑谷もそーゆーネガティブな事、言わねえ方が…」
切島が緑谷を宥めようとするが緑谷は構わず続けた。
「皆、他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって遅れを取る訳にはいかないんだ。
――僕も本気で獲りに行く!」
「……おお」
体育祭って皆、宣戦布告するのが当たり前なのか?
紫の彼もB組の生徒もクラスは違えど同じ学年だった。
「同じ学年だとこうやって宣戦布告し合うのか。勉強になるな」
「違う」