文化祭
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どちらも言葉が発しないまま、数分経過。未だに沈黙が流れる。
き……気まずい。
つーか、話ってなんだ。まぁ大体予想はつくけどな。そうだよね。そりゃ切り出しづらいよな。
「……………」
「……………」
ずっと下を向いたまま、意味もなく自分の膝を見る。ただの膝だ。ちょっとかさついている。そういやボディミルクのストックあと少しで無くなりそうだ。
「………………」
「………………」
このままだとお互い黙 りのままだ。
いても立ってもいられずにおれは行動に移すことを決意。ええい、ままよ!!男だ、覚悟を決めろ、腹を括れ紙間 伊織!!
「――すまん!!本当にすまんかった!!」
勢いよく頭を下げたせいで床とぶつかり、ゴチン!!と鳴る。いっ、痛ぇ………。
「ど、どうした?顔を上げろ……すごい音が……大丈夫か?」
「すまねえ……おれはお前に申し訳ないことをしてしまった。パニックになっていたとはいえ、お前を傷物に……」
「何を言ってるんだ。そんなことは大したことない」
その言葉に思わず感情的になる。
以前、波動先輩の質問がきっかけとなり、障子はマスクをしている訳を皆に話してくれた。
障子の過去を聞いた皆は思わず泣いて障子を抱き締めた。いや、あれは抱き締められに行ったといえばいいのか。かくいうおれも皆と混じって障子を抱き締めたんだけどな。
「大したことないだなんて、んな悲しい事言うなよ……障子いっぱい傷ついてきたのに……おれはなんて事を……」
おれはこんな優しい人になんて酷い事をしてしまったんだ。
こんなんじゃ、障子を傷つけたあいつらとやってる事同じじゃねーかよ。
「気にするな」
下げていた頭をあげて、初めて障子の顔を見る。
障子は前髪を上げた。
「かるくたんこぶになってはいたが、もう引いてる。問題ない。さて……」
本題はここからだ。
と切り出され、思わず背筋が伸びた。
あーやっぱり来るか。
認めるしかないのかなぁ……………。
「――文化祭、俺は参加しない」
「……………………はい?」
もう一度聞いた。
聞き間違いじゃなかった。
「待て。待て待て待て。どういう事だ?さっぱり話が見えねえ」
「紙間が最近様子がおかしいのは俺のせいだろう?俺が辞退すれば紙間はバンドに戻れる」
「参加しないって……障子はダンスどうすんだよ。あんなに頑張ってたのに勿体ねえだろうが!それに見せ場とかさ……楽しい思い出いっぱいつくってほしいんだよ!」
「それをいうなら紙間だってそうだろう。お前達の演奏、誰にも聴かせられないまま終わっていいのか?」
「…………終わらせたくない。聴かせたい。楽しませたい」
言わないけど実はおれも障子と同じ事を考えていた。
耳郎たちには悪いがバンド隊を引退して当日は腹痛を理由に部屋から出ないつもりだった。
でも練習した日々を思い浮かぶとどうしても言えなかった。
耳郎がおれや皆のために分かりやすくまとめてくれたノートも、ヤオモモが入れてくれた紅茶も、上鳴と常闇と休み返上で練習したのも、爆豪にぶちギレられながも苦手なパート部分につきあってくれたのも全部無駄にしたくない。
……何をやってるんだおれは。
いつまでもウジウジと。
逃げてばっかりでこんなの……男らしくも、ヒーローらしくもねぇ。
「障子。おれも、文化祭やりたい。一緒に盛り上げたい」
「ああ」
「お前と気まずくなんのはいやだ。避けたくない。またいつもみてえにしたい」
「ああ」
「………………………た…頼む。おれが…………その……女だって事は他言無用にしてほしい」
胃のあたりを擦りながら懇願。
「大丈夫だ。言わないし言うつもりもない」
「あ、あ゙り゙がとゔ……!この恩はかならず……!」
「いらん。その代わりちゃんと練習に参加しろ。あいつら、心配してた」
「ゔん゙!!」
安心したおれは緑谷顔負けの涙と鼻水がどばどば出た。
不思議と胃痛は消えた。
その代わり、腰が抜けた。
おれ、カッコワリィ~~~!!
き……気まずい。
つーか、話ってなんだ。まぁ大体予想はつくけどな。そうだよね。そりゃ切り出しづらいよな。
「……………」
「……………」
ずっと下を向いたまま、意味もなく自分の膝を見る。ただの膝だ。ちょっとかさついている。そういやボディミルクのストックあと少しで無くなりそうだ。
「………………」
「………………」
このままだとお互い
いても立ってもいられずにおれは行動に移すことを決意。ええい、ままよ!!男だ、覚悟を決めろ、腹を括れ紙間 伊織!!
「――すまん!!本当にすまんかった!!」
勢いよく頭を下げたせいで床とぶつかり、ゴチン!!と鳴る。いっ、痛ぇ………。
「ど、どうした?顔を上げろ……すごい音が……大丈夫か?」
「すまねえ……おれはお前に申し訳ないことをしてしまった。パニックになっていたとはいえ、お前を傷物に……」
「何を言ってるんだ。そんなことは大したことない」
その言葉に思わず感情的になる。
以前、波動先輩の質問がきっかけとなり、障子はマスクをしている訳を皆に話してくれた。
障子の過去を聞いた皆は思わず泣いて障子を抱き締めた。いや、あれは抱き締められに行ったといえばいいのか。かくいうおれも皆と混じって障子を抱き締めたんだけどな。
「大したことないだなんて、んな悲しい事言うなよ……障子いっぱい傷ついてきたのに……おれはなんて事を……」
おれはこんな優しい人になんて酷い事をしてしまったんだ。
こんなんじゃ、障子を傷つけたあいつらとやってる事同じじゃねーかよ。
「気にするな」
下げていた頭をあげて、初めて障子の顔を見る。
障子は前髪を上げた。
「かるくたんこぶになってはいたが、もう引いてる。問題ない。さて……」
本題はここからだ。
と切り出され、思わず背筋が伸びた。
あーやっぱり来るか。
認めるしかないのかなぁ……………。
「――文化祭、俺は参加しない」
「……………………はい?」
もう一度聞いた。
聞き間違いじゃなかった。
「待て。待て待て待て。どういう事だ?さっぱり話が見えねえ」
「紙間が最近様子がおかしいのは俺のせいだろう?俺が辞退すれば紙間はバンドに戻れる」
「参加しないって……障子はダンスどうすんだよ。あんなに頑張ってたのに勿体ねえだろうが!それに見せ場とかさ……楽しい思い出いっぱいつくってほしいんだよ!」
「それをいうなら紙間だってそうだろう。お前達の演奏、誰にも聴かせられないまま終わっていいのか?」
「…………終わらせたくない。聴かせたい。楽しませたい」
言わないけど実はおれも障子と同じ事を考えていた。
耳郎たちには悪いがバンド隊を引退して当日は腹痛を理由に部屋から出ないつもりだった。
でも練習した日々を思い浮かぶとどうしても言えなかった。
耳郎がおれや皆のために分かりやすくまとめてくれたノートも、ヤオモモが入れてくれた紅茶も、上鳴と常闇と休み返上で練習したのも、爆豪にぶちギレられながも苦手なパート部分につきあってくれたのも全部無駄にしたくない。
……何をやってるんだおれは。
いつまでもウジウジと。
逃げてばっかりでこんなの……男らしくも、ヒーローらしくもねぇ。
「障子。おれも、文化祭やりたい。一緒に盛り上げたい」
「ああ」
「お前と気まずくなんのはいやだ。避けたくない。またいつもみてえにしたい」
「ああ」
「………………………た…頼む。おれが…………その……女だって事は他言無用にしてほしい」
胃のあたりを擦りながら懇願。
「大丈夫だ。言わないし言うつもりもない」
「あ、あ゙り゙がとゔ……!この恩はかならず……!」
「いらん。その代わりちゃんと練習に参加しろ。あいつら、心配してた」
「ゔん゙!!」
安心したおれは緑谷顔負けの涙と鼻水がどばどば出た。
不思議と胃痛は消えた。
その代わり、腰が抜けた。
おれ、カッコワリィ~~~!!