文化祭
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胃が……………胃が痛い………。
「紙間ァ!!何だそのふにゃへにゃした陰気くせえ音はよ!!そんなんじゃ雄英全員、ぶっ殺せんのか!!」
「…………………おお……」
バンド練習中。
伊織はここ数日、練習に身が入らず爆豪の言うようにサックスからは陰気くさい音が力なく漏れていく。
「まぁまぁ落ち着けって!文化祭近いし、緊張してんのよ。ほら、リラックス!紙間、しんこきゅーう。はい一緒に!」
「おー……」
上鳴が大きく手を広げて、それを真似するようにと促すが伊織は深呼吸どころか深いタメ息を吐いた。
「「「「「………………」」」」」
これでは練習にならない。
その日は満足に練習できないまま、バンド隊は解散した。
▽▼▽
「あいつ、そんな緊張に弱いタイプだったとはなー」
上鳴は飯田、尾白、切島、障子、常闇、轟、緑谷と風呂に浸かっていた。
伊織の元気がないのは文化祭ライブの緊張だとそう思っている上鳴が言う。
「あんなに張り切ってたのに…今までそんな事なかっよな?」
「紙間って祭り好きだよな?体育祭は普通にやってたっぽいし。何か他に原因があんじゃねえのか?」
尾白の疑問に切島が返すと飯田が原因を探ろうと言い出した。
切島の鋭い発言に障子の目が僅かに泳ぐが誰も気付かなかった。
「確かに最近の紙間くんはどこかおかしい。時折、授業中に船を漕いでいる」
1-A委員長として周りをよく見ている飯田に上鳴が言う。
「砂藤の作った好物のプリンも食べないみたいだし。いつもなら目ぇキラッキラにして勿体なくて食べられない!と言いつつもペロリなのにな」
「心配だね…でもなんか気持ちは分かるかも。僕も緊張すると食欲失せたり眠れなかったりするし…」
普段からどんな状況でも全力で楽しみ、悩みなんてなさそうな彼にどうするべきか皆、悩んだ。
そんな中、轟がぽつりと呟いた。
「風呂行くか」
「轟くん?入ってるよ」
「そうじゃなくて。紙間、温泉好きっつたろ?次の休み、温泉誘ってみるのはどうだ」
轟の提案に飯田と緑谷が賛同する。
「なるほど!温泉か!リラックスした空間で心も身体もほぐれば悩みを打ち明けてくれるかもしれないな!」
「夜は門限があるから無理だね。行くとしたら休日の昼間かな」
大人数だと施設に迷惑掛かるだろうし、かえって打ち明けづらいだろうとの配慮で仲のいい人物を選抜することにした。
「ならば善は急げだ!
紙間くんと仲のいい友人か……八百万くんとは姉弟のように仲がいいと聞くが、紙間くんは男性で彼女は女性だ。婚姻関係のない男女が共に風呂に浸かるなんて言語道断」
一方その頃、八百万はかわいいかわいい弟のために緊張を解す効能のある紅茶を明日、用意しようと意気込んでいた。
「紙間はほとんどの奴らと仲良しっちゃあ仲良しだけど特に親友ってほどの奴はいないよな」
「「「「「うーん…」」」」」
さて、どうしたものかと再び悩んだ。
「ふむ。ここはクラス代表として委員長の俺が紙間くんと温泉にさs「飯田」
今まで静観していた障子が飯田の言葉を遮る。
「……………俺に任せてくれないか」
「障子、何か案でも?」
隣の常闇が聞くも障子は相手の答え次第だと詳しい内容は教えなかった。
とりあえずは障子に任せる事にした皆は風呂から上がった。
▼▽▼
どうしよう。
女だとバレたかもしれない。いや明らかにバレてる。
誤魔化しようもない全裸だったし。
誰かおれの記憶が無くなるまで殴ってくれ。それかいっそ殺してくれ。
「ゔゔゔあ゙あ゙~~~」
あ、また胃が痛くなってきた。
「紙間」
「…………………ゔぁ…はい?誰だぁ?……………しょ゙…っ!!!」
開けて気付いた。
「…………だ、大丈夫か?その……話があるんだが……今、出れるか?俺の部屋で話をしたい」
障子はドアの所でおれの部屋を軽く一見するとそう宣った。
「(相変わらず監視カメラが……迂闊にこの話はできないか)」
障子の部屋?おれの部屋じゃダメなのかな?まぁいいや。
「………………ああ……うん」
これからされる話の内容を想像しただけでキリキリと痛む胃を抑えた。