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伊織が風呂に浸かっている頃、爆豪と緑谷はグラウンド
自分が弱かったせいで
自分が弱かったせいで
それ以来、このどうしようもなくやるせない気持ちをどこにぶつければいいか分からなかった。
爆豪のそんなもどかしさを悟った緑谷はそれを受けた。否、受け入れるしかなかった。幼馴染であるからその気持ちは痛いほど解った。
ケンカすることに承諾した緑谷だが「サンドバックになるつもりはない」とにわか仕込みのシュートスタイルで反撃した。
はじめてのガチケンカ。殴り、蹴り、お互いの気持ちをぶつけ合った。
シュートスタイルと見せ掛けてのパンチで騙し討ちを狙ったが、決着は爆豪の勝ちだった。
その後、オールマイトがやって来て緑谷との関係を全て話した。
無個性だった緑谷の〝個性〟がオールマイトから譲り受けられたもの。そのことが外部に漏れたら混乱を引き起こしてしまうため、秘密裏であること。知ってるのはごく限られた一部の人間だけ。爆豪は理解した。秘密を守ると誓った。
お互いぶつけ合った結果か、二人は今までと違う歪んだものでなく、真っ当にライバルっぽくなった。
しかし、門限を破って勝手に許可なく施設に侵入したというルールを破った二人に待ち受けていたのは担任である相澤の怒りだった。文字通り締め上げられ罰を与えられた。
オールマイトが制し、〝個性〟のことは伏せて二人が喧嘩した事情を話した。情状酌量の余地を求めた。
爆豪は四日間。緑谷は三日間の寮内謹慎。その間の寮内共有スペース清掃を朝晩。反省文の提出を言い渡された。
「センセー」
「なんだ爆豪。もう寝ろ」
「あいつ、どうなんだよ」
「?」
「紙間。監視カメラ」
「「!!」」
相澤だけじゃない。オールマイトも目を瞠った。
緑谷はなんのことか分からず、首を傾げた。
「あいつはアホだから気づいてねえみたいだけど、監視カメラついてるってことはそういう事だろ」
伊織が入寮したその日、皆で突然お部屋訪問した。爆豪は切島と上鳴と瀬呂に引っ張られ渋々参加した。
わっしょいわっしょい祭りだ祭りだの部屋には玄関にひとつ、窓側にひとつ監視カメラが設置されていた。
「今日のアレでハッキリした。あいつ、公安に監視されてんだろ」
伊織がオール・フォー・ワンの義理の孫である事を知って、公安が設置したのだ。校長はじめ、多くの教師たちは反対したのだが結局有無を言わさず。
不合格の原因もシステムトラブルによる消去ミスではなく、本当の理由が別にあるのではないかと問うた。
相澤とオールマイトはそれに対して一切合切の弁解しなかった。
爆豪の言葉、オールマイトと相澤の反応を見て緑谷は
「そんな…!」
と驚きを隠せなかった。
まさか、クラスメイトの部屋にそんなものがあるとは。
「紙間には」
「言ってねえ。監視カメラがあると分かれば、意識して下手な行動をして逆に怪しまれんだろ」
「…賢明だ」
相澤は溜め息を吐いて、巻き添えながらも聞いていた緑谷にも釘を刺した。
「あの、先生」
「今度は緑谷か……なんだ」
「僕は紙間くんが
緑谷は相澤の答えをやや待つ。
「取れるかじゃない。取るんだ」
「私も相澤くんと同じ意見だよ。今、彼には疑いの眼差しが向けられて肩身の狭い思いをしているかもしれないから、私たち教師は出来る限りサポートしていくつもりだ。君たちも紙間少年のクラスメイトとして側で支えてくれないか?爆豪少年も。辛いことがあれば今みたいに我慢しないでほしい」
「…ッス」
爆豪は頷いた。
ちなみにであるが、監視カメラの存在に気づいていたのは爆豪だけではない。障子もだ。
監視カメラの事を部屋の主である伊織に言わなかったのは爆豪と同じ理由である。
爆豪も障子も伊織が敵とは思ってないし疑ってもいない。
伊織の普段のアレからして、内通者だとかそういった可能性はほぼ、全くのゼロだからだ。
それは相澤もオールマイトも緑谷も同じ気持ちだった。
緑谷は風呂あがりの伊織とバッタリ会い、少し話して応援していると鼓舞した。
伊織は
「ありがとう」
と少し赤く腫れた