仮免試験
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「な、何を……」
「すまない。余計なお世話だったか。だが、そんな顔してる友をそのまま帰す訳にはいかない」
そんな顔ってどんな顔?おれ、普通にしてるつもりなんだけどな。
ああ、そっか。
疲れてるんだな。超距離移動に仮免試験でヘトヘトだもんな。そりゃそんな顔するわな。
大丈夫だ。大丈夫だから、心配するな。
そう言いたかったのに、障子はもう一度、同じ事を聞いてきた。
「大丈夫か?」
「……………………悔しい」
口から出たのは、予め準備した言葉じゃなかった。
ひ、ひ、ひ
と呼吸がひきつり、涙がボロボロと流れて零れ落ちた。
「大丈夫じゃない」
「もうやだ」
「悔しい」
「合格したかった」
「何がダメだったのか色々考えてた」
涙とともに滾滾と涌き出る負の感情と言葉。
障子は黙って聞いていた。
▼▽▼
一頻り吐き出してすっきりした。体液分泌過剰で、もはや脱水症状起こすんじゃないかってくらい泣きまくって鼻水垂れ流しまくった。
「……なんかすっきりした。モヤモヤがちょっと晴れた」
「そうか」
「うん。障子のおかげだよ。よく気付いたなおれがへこんでるって」
「いや、八百万だ」
「ヤオモモ?」
おれが公安に呼ばれたという時点で、もしかして…という杞憂をしていたらしい。ヤオモモと障子だけじゃなく、事情を知っている他の6人も気にしていたらしい。
「あー…」
なんとなく察して、頭を掻いた。
ヤオモモはおれと同じ階である障子が男子棟に行こうとしていたのを呼び止めて、頼んできたらしい。
自由に行き来できるとはいえ、夜に女子一人で男子の部屋訪問となればすごい騒ぎになるもんな。特に峰田なんか喚きそう。
それにおれの事情知ってる唯一の女子だしな。
………あれ、待って。女子一人で男子部屋暮らしてるおれって一体………………………いや、やめよう。気にするな。おれは男だ。うん。ちんちんついてないけど、男だ。
他の男子らは共有スペースでくつろいでいる。たまたま障子が部屋に戻ろうとしていたから、障子に頼んだという訳か。
「そっか…ヤオモモが…」
「弟をよろしくと頼まれた」
「百姉ちゃん…!」
ジーンときた。嬉しい。会いたい。お礼言いたい。
こんなべそ泣き後の顔じゃ他の皆にもびっくりされちまう。とりあえず今はメッセージアプリで伝えておこう。直接言いたいけど、明日にしよう。
「ありがとな障子」
「大したことはしてない」
「いてくれたじゃないか。それがありがとうだ」
「そんなのでいいのか」
「ああ」
早く爆豪と轟と三人で仮免許を取って、追い付いて、皆で立派なヒーローになるんだ。絶対に。
「けど、あいつらにも見抜かれたって訳か。つーか、おれって分かりやすかったりする?」
頷かれた。
マジか。
▽▼▽
夜中。
誰もいなくなった風呂場に急いで入ってちゃっちゃと済ませた。
さっぱりした。これで温かい湯に浸かる事が出来たら最高なんだけどなぁ。
部屋に戻るためにエレベーターに向かう。すると向こうから人影ふたつ。誰だろう。
「…………………あれ?」
爆豪と緑谷?
「……えっ!?紙間くん?」
「おまえら二人ともどうしたんだ。こんな夜中に。つか、どうしたその怪我」
「えっ、あー、その……」ゴニョゴニョ
「てめェが言うか」
爆豪に正論を突き返された。ごもっとも。
「あー、おれはちょっと野暮用」
こんな夜中に風呂入ってたのバレたら、怪しまれるので濁した。
欠伸が出た。そろそろ寝なきゃな。明日から新学期だ。寝坊厳禁。
「あ、紙間くん!」
「?」
「その…………大丈夫?」
緑谷は控えめに言った。
つい数時間前のおれなら、大丈夫だと強がっていただろう。
「大丈夫じゃない。すっげえ悔しかった。へこんだ」
こうやって負を曝け出せたのは障子とヤオモモのおかげかもしれない。
「けど、もう大丈夫だ。心配かけたな」
「僕は………………いつでも君の味方で、友達だから!何かあったら……いや、なくても……どうしようもなくなったら言ってくれ」
「すまない。余計なお世話だったか。だが、そんな顔してる友をそのまま帰す訳にはいかない」
そんな顔ってどんな顔?おれ、普通にしてるつもりなんだけどな。
ああ、そっか。
疲れてるんだな。超距離移動に仮免試験でヘトヘトだもんな。そりゃそんな顔するわな。
大丈夫だ。大丈夫だから、心配するな。
そう言いたかったのに、障子はもう一度、同じ事を聞いてきた。
「大丈夫か?」
「……………………悔しい」
口から出たのは、予め準備した言葉じゃなかった。
ひ、ひ、ひ
と呼吸がひきつり、涙がボロボロと流れて零れ落ちた。
「大丈夫じゃない」
「もうやだ」
「悔しい」
「合格したかった」
「何がダメだったのか色々考えてた」
涙とともに滾滾と涌き出る負の感情と言葉。
障子は黙って聞いていた。
▼▽▼
一頻り吐き出してすっきりした。体液分泌過剰で、もはや脱水症状起こすんじゃないかってくらい泣きまくって鼻水垂れ流しまくった。
「……なんかすっきりした。モヤモヤがちょっと晴れた」
「そうか」
「うん。障子のおかげだよ。よく気付いたなおれがへこんでるって」
「いや、八百万だ」
「ヤオモモ?」
おれが公安に呼ばれたという時点で、もしかして…という杞憂をしていたらしい。ヤオモモと障子だけじゃなく、事情を知っている他の6人も気にしていたらしい。
「あー…」
なんとなく察して、頭を掻いた。
ヤオモモはおれと同じ階である障子が男子棟に行こうとしていたのを呼び止めて、頼んできたらしい。
自由に行き来できるとはいえ、夜に女子一人で男子の部屋訪問となればすごい騒ぎになるもんな。特に峰田なんか喚きそう。
それにおれの事情知ってる唯一の女子だしな。
………あれ、待って。女子一人で男子部屋暮らしてるおれって一体………………………いや、やめよう。気にするな。おれは男だ。うん。ちんちんついてないけど、男だ。
他の男子らは共有スペースでくつろいでいる。たまたま障子が部屋に戻ろうとしていたから、障子に頼んだという訳か。
「そっか…ヤオモモが…」
「弟をよろしくと頼まれた」
「百姉ちゃん…!」
ジーンときた。嬉しい。会いたい。お礼言いたい。
こんなべそ泣き後の顔じゃ他の皆にもびっくりされちまう。とりあえず今はメッセージアプリで伝えておこう。直接言いたいけど、明日にしよう。
「ありがとな障子」
「大したことはしてない」
「いてくれたじゃないか。それがありがとうだ」
「そんなのでいいのか」
「ああ」
早く爆豪と轟と三人で仮免許を取って、追い付いて、皆で立派なヒーローになるんだ。絶対に。
「けど、あいつらにも見抜かれたって訳か。つーか、おれって分かりやすかったりする?」
頷かれた。
マジか。
▽▼▽
夜中。
誰もいなくなった風呂場に急いで入ってちゃっちゃと済ませた。
さっぱりした。これで温かい湯に浸かる事が出来たら最高なんだけどなぁ。
部屋に戻るためにエレベーターに向かう。すると向こうから人影ふたつ。誰だろう。
「…………………あれ?」
爆豪と緑谷?
「……えっ!?紙間くん?」
「おまえら二人ともどうしたんだ。こんな夜中に。つか、どうしたその怪我」
「えっ、あー、その……」ゴニョゴニョ
「てめェが言うか」
爆豪に正論を突き返された。ごもっとも。
「あー、おれはちょっと野暮用」
こんな夜中に風呂入ってたのバレたら、怪しまれるので濁した。
欠伸が出た。そろそろ寝なきゃな。明日から新学期だ。寝坊厳禁。
「あ、紙間くん!」
「?」
「その…………大丈夫?」
緑谷は控えめに言った。
つい数時間前のおれなら、大丈夫だと強がっていただろう。
「大丈夫じゃない。すっげえ悔しかった。へこんだ」
こうやって負を曝け出せたのは障子とヤオモモのおかげかもしれない。
「けど、もう大丈夫だ。心配かけたな」
「僕は………………いつでも君の味方で、友達だから!何かあったら……いや、なくても……どうしようもなくなったら言ってくれ」