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kn side
そう、あれは8月15日の午後12時半くらいのことだった
kn「あっちぃ…」
非常に天気がよく、倒れてしまいそうなくらいの熱気と眩しい日差しの中、森の中を駆けていた
響く轟音、飛び散る血飛沫。今まさにここで戦争の真っ只中だった。
ただでさえ暑いというのに、広がっていく炎で汗が止まらない。
でも特攻部隊の、仲間のためときたら、行くしかない。
特攻部隊には、俺の幼馴染であり片想いの相手でもあるロコルヤがいるからだ
汗を拭いながら必死に走る。
速く、もっと速く行かなければ…
今特攻部隊は半分以上がやられ、壊滅状態のこと。到着が遅れたら部下思いのロコルヤは自分を残して隊員を待避させるだろう。
腕時計を見ると時間は12:25分。グルッペンからの情報を聞くに、恐らくあと5分以内に着かなければ間に合わない。
お願いだから間に合ってくれ。そう強く願いながら足をさらに早めた
______________________
rk side
すっかり辺りは火の海となり、倒しても倒しても湧き出てくる敵軍にうんざりしていた
死に物狂いで無理矢理体を動かすがもう限界に近く、ほとんど攻撃は当たらない。 自分の大切な部下たちは次々に倒れていき、そこら中に死体が転がっている。
既に手足は使い物にならず、ただの棒と化してきた。援軍はおそらくもう間に合わない。
せめて部下たちだけでも…と、各班の分隊長へ通信を入れることにした
rk「撤退…命令…部下全員引連れて今すぐ撤退して…」
「承知。ロコルヤ隊長は…」
rk「僕のことはいいから。行って」
「でもッ…!」
rk「早く行け!!これは上官命令だ!!」
「ッ…承知致しました…」
疲れているが、撤退する体力はまだありそうな部下からの返事に安堵する。通信機を切り再び目の前の敵へと目を向ける
相手はこちらの出方を伺っているようで、じっとこちらを見つめていた
もう私はこの戦争で死ぬだろう。医療班が来ても助からない。
目の前のこの敵の量と、致死量を超えたであろうこの血の量が証拠だ。
私が死んでもグルさん達はまた生き延びて、素晴らしい国を築いていってくれることだろう。彼らは本当にすごい人たちだ。
私は彼らを信じているから…
懐に隠してある手榴弾を取り出すと、敵はこちらに気づき離れようとする者もいるが、その中の幹部らしき人物がこちらにピストルを向けているのが見えた。
どうせ死ぬならば目の前の敵を道連れにしてからだ。生憎、まだまだ爆弾は仕込んであるから逃げられるまい。
手榴弾のピンを抜こうとした時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
kn「ロコルヤ!!」
シッマだ。私の古くからの幼馴染。
聴きなれたその声に、到着に、安堵する。でもそれは遅かった。
シッマが駆け寄ってくる。
ダメ、今近づいたら...
少し離れたところには、こちらを狙う銃口が向けられていた。
鋭い銃の音がして頭が抜かれた感覚に陥る。あぁ。私は急所を撃たれてしまったのか。
力が入らなくなった手足を見て、もうこれが最期だと悟る。
せめて…今の私にできる事は...
rk「シッマ…愛してるよ」
ずっと前から伝えようと思っていたんだ。私がもう動けなくなる前に
最期に君に会えてよかった
視界が暗くなっていく中で、頬に温かいものが触れた気がした。
______________________
kn side
やっと着いたと思ったら敵の幹部がロコルヤに向かって銃口を向けているのが見えて焦って手をのばす。
rk「シッマ...愛してるよ」
その一言と同時に、ロコルヤの頭に銃弾が放たれた。
ロコルヤの体に届くことのなかった手に愛しい人の赤い赤い血飛沫が飛び散った
それはまるで庭園に咲いている真っ赤なバラの花びらが散るように美しくさえ感じた。
虚しく空を切った腕に命を散らしたロコルヤの冷たい身体が倒れ込んでくる。
小さく震えた声でもう一度名前を呼ぶが返事はない。俺の腕の中でまるで眠っているかのように穏やかな表情で永遠の眠りについた
そのあとのことはよく覚えていない。後から来た大先生に止められ、気づいたら周りの敵軍は愚か幹部まで殺していた
どうやら怒りに任せてまるで人ではないかのように殺人衝動に駆られていたらしい。
大先生の後ろには自分の事を大層怯えた様子で見ている隊士がいた。
ふと見ると、嘘だと思いたい事実を陽炎が「嘘じゃないぞ」と嗤っているようだった。
______________________
あの戦争で一人の幹部を失った。仲間たちとロコルヤの事をよく慕っていた部下たちはそのことを知ると悲しみ、泣きわめく者もいた。
幹部の中にも泣いてる奴はいた。というかほとんどの奴がどういう形であれ泣いていたと思う。
俺はというと、さすが心が無いと言われる男と言っていいのだろうか、涙は全く出なかった。涙はもう枯れてしまったのだろうか。泣いた覚えなど全くないが。
ただ、胸の辺りがなんだか以前より寂しい気がした。
ロコルヤも含めた戦争で戦死した人達の葬式を終え、戦争後の片付けも済み皆の心の傷も少しずつ癒え、それぞれ前に進み始めた時だった。
俺だけはどうしても前に進めず、毎日陰鬱な気持ちで過ごしていたある日、願いが叶うという神社があると言う噂がたった。
神様なんて信じてないし、願いが叶うなんて信じてもなかったが、俺は気付いたらその神社の鳥居の前に立っていた。
吸い込まれるように中に入り、社の前に立つ。賽銭箱にお賽銭を入れ、手を合わせる
kn「(お願いします…ロコルヤを…生き返らせてください…)」
自分でも馬鹿馬鹿しいと思いながらそれでも必死に願った。すると、頭の中に声が響いたような気がした
「お前は…馬鹿だなぁ…」
同時に、急に睡魔に襲われその場に倒れる
kn「神様って…ほんまにおったん…やな…」
一言残し、意識は暗転した
「…俺は神様なんかじゃないよ」
呪いは時を超え、さらに新しい呪いを呼んだ。
______________________
kn side
時計の針が鳴り響くベッドで目を覚ました。今日は何日だ?
8月14日、午前7時。
…なんで日にちなんか確認したんだ。自分でもよく分からないまま朝飯をとりに食堂へ向かった
______________________
でも、少し不思議やな。
ロコルヤと来た街中の噴水の前で昨日見た夢を思い出した。
なんだかやけにリアルでそれでいてはっきりと覚えていた。
縁起の悪い夢だ。ロコルヤは強いんやからそんなことはならへんやろ。そう思っていたが夢に対してどこか違和感を感じるのは気の所為だろうか。
rk「もう今日は帰ろうか」
いつの間に帰ってきたのか、ロコルヤが両手に袋を持って帰ってきた
kn「せやな」
なんとなく重そうだった方の袋を何も言わず持ち、ロコルヤと表道に抜けた時
周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
なんだろうと不思議に思い上を見上げると工事に使う鉄柱の紐が切れかけていてその下には子供。
俺より気づくのが一歩早かったrkが咄嗟に手を伸ばし子供を押し飛ばす。飛ばされた拍子に子供は膝を擦りむき泣いていたがそれ以外は無傷だった。
落下してきた鉄柱が子供を庇ったロコルヤの体を貫いて突き刺さる。
劈く悲鳴と店から聞こえてくる風鈴の音が木々の隙間で空廻りする。
ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」と嗤ってるようだ。
その瞬間、俺は思い出した。昨日見たのは夢なんかではなく…実際に起こったことなのだと
そう理解した時、意識が保てなくなっていった。だんだんと眩む視界にロコルヤの顔が見え、なんだか笑っているような気がした
______________________
何回かループを繰り返し、わかったことがある
一つ、ロコルヤが死ぬ方法はさまざまでランダム。
二つ、ロコルヤが死ぬと俺も意識がなくなり、前日の朝に戻る。
所詮、これだけだ。何度も助けようとするが全く上手くいかない。
8月14日、午前7時。今日も同じようにベッドの上で頭を抱えていた
同じ日を繰り返しているわけだから朝飯も昼飯も夕飯も全部一緒だ。こうも続くとさすがに飽きてしまう
重たい身体を無理矢理動かしせめて果物だけでも食べようと食堂へ向かった
______________________
8月15日。
いつ[#da=1]が死んでしまうか分からない。そんな不安から俺はずっと[#dn=1#]について回っていた
rk「…なんでずっと着いてくんの?」
kn「ダメか?」
rk「まぁいいけどさ…」
今日はトントンに足りないものを買いに行ってくれと頼まれ、二人で街に出ている。
今日はどんな方法で死んでしまうのか気が気でない。ロコルヤを一人にするのすらも不安でしょうがない
ずっと店の中まで付きまとっていたらさすがに怒られてしまった。仕方なく近くの店で物色をした
…今思えば、怒られても近くにいればよかったと後悔した
______________________
ロコルヤが入った店には既におらず、他の店を探すもどこにもいない。焦ってロボロに確認するとロコルヤの通信機は街の外れの方に行っているといった
嫌な考えが頭をよぎったが、ロボロの情報を頼りに急いだ
______________________
ロコルヤがいると思われる街のはずれの古い建物に到着し、階段を駆け上がって一番上の階の部屋のドアを開けるとちょうどロコルヤに銃口を向けられているところだった
引き金が引かれる前に男を殺そうと銃を構えたがやはり遅く、部屋には銃弾の音がふたつ響いた
ロコルヤは頭を撃ち抜かれ、手前の男も同じように撃ち抜いた。
…また、守れなかった。再び視界が眩む中、頭に愛しい人の手が置かれたような気がした
______________________
何度世界が眩んでもロコルヤは死んでしまう。どんな方法でも助からない。繰り返したループは何回目なのだろう。数える事なんてとうの昔にやめてしまったが。
もうとっくに気が付いていたんだ。このループを終わらせる方法は_
こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。
______________________
8月15日、12:30頃。
名前を呼ぶと振り返る俺の愛しい人。やはり、ロコルヤの前には銃を構える幹部がいる。
ここまで走ってきた疲労を振り切るようにさらに地を蹴りロコルヤと敵軍の幹部の前に立つ
驚くロコルヤと頭が撃ち抜かれる音。一瞬で意識が保てなくなっていく。
一番最初にロコルヤが伝えてくれたように、同じように言葉に紡ぐ。
kn「ロコルヤ…愛してんで……」
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろ」って嗤ってやった。
実によく在る夏の日のこと。そんな何かがここで終わった。
______________________
No side
目を覚ました8月14日のベッドの上。何度繰り返してもやっぱり助けることが出来ない。
「またダメだったよ...」
もう何回目かも分からないループをまた終わらせることの出来なかった少女_ロコルヤは、涙を流しながら窓の外を眺めていた
そう、あれは8月15日の午後12時半くらいのことだった
kn「あっちぃ…」
非常に天気がよく、倒れてしまいそうなくらいの熱気と眩しい日差しの中、森の中を駆けていた
響く轟音、飛び散る血飛沫。今まさにここで戦争の真っ只中だった。
ただでさえ暑いというのに、広がっていく炎で汗が止まらない。
でも特攻部隊の、仲間のためときたら、行くしかない。
特攻部隊には、俺の幼馴染であり片想いの相手でもあるロコルヤがいるからだ
汗を拭いながら必死に走る。
速く、もっと速く行かなければ…
今特攻部隊は半分以上がやられ、壊滅状態のこと。到着が遅れたら部下思いのロコルヤは自分を残して隊員を待避させるだろう。
腕時計を見ると時間は12:25分。グルッペンからの情報を聞くに、恐らくあと5分以内に着かなければ間に合わない。
お願いだから間に合ってくれ。そう強く願いながら足をさらに早めた
______________________
rk side
すっかり辺りは火の海となり、倒しても倒しても湧き出てくる敵軍にうんざりしていた
死に物狂いで無理矢理体を動かすがもう限界に近く、ほとんど攻撃は当たらない。 自分の大切な部下たちは次々に倒れていき、そこら中に死体が転がっている。
既に手足は使い物にならず、ただの棒と化してきた。援軍はおそらくもう間に合わない。
せめて部下たちだけでも…と、各班の分隊長へ通信を入れることにした
rk「撤退…命令…部下全員引連れて今すぐ撤退して…」
「承知。ロコルヤ隊長は…」
rk「僕のことはいいから。行って」
「でもッ…!」
rk「早く行け!!これは上官命令だ!!」
「ッ…承知致しました…」
疲れているが、撤退する体力はまだありそうな部下からの返事に安堵する。通信機を切り再び目の前の敵へと目を向ける
相手はこちらの出方を伺っているようで、じっとこちらを見つめていた
もう私はこの戦争で死ぬだろう。医療班が来ても助からない。
目の前のこの敵の量と、致死量を超えたであろうこの血の量が証拠だ。
私が死んでもグルさん達はまた生き延びて、素晴らしい国を築いていってくれることだろう。彼らは本当にすごい人たちだ。
私は彼らを信じているから…
懐に隠してある手榴弾を取り出すと、敵はこちらに気づき離れようとする者もいるが、その中の幹部らしき人物がこちらにピストルを向けているのが見えた。
どうせ死ぬならば目の前の敵を道連れにしてからだ。生憎、まだまだ爆弾は仕込んであるから逃げられるまい。
手榴弾のピンを抜こうとした時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
kn「ロコルヤ!!」
シッマだ。私の古くからの幼馴染。
聴きなれたその声に、到着に、安堵する。でもそれは遅かった。
シッマが駆け寄ってくる。
ダメ、今近づいたら...
少し離れたところには、こちらを狙う銃口が向けられていた。
鋭い銃の音がして頭が抜かれた感覚に陥る。あぁ。私は急所を撃たれてしまったのか。
力が入らなくなった手足を見て、もうこれが最期だと悟る。
せめて…今の私にできる事は...
rk「シッマ…愛してるよ」
ずっと前から伝えようと思っていたんだ。私がもう動けなくなる前に
最期に君に会えてよかった
視界が暗くなっていく中で、頬に温かいものが触れた気がした。
______________________
kn side
やっと着いたと思ったら敵の幹部がロコルヤに向かって銃口を向けているのが見えて焦って手をのばす。
rk「シッマ...愛してるよ」
その一言と同時に、ロコルヤの頭に銃弾が放たれた。
ロコルヤの体に届くことのなかった手に愛しい人の赤い赤い血飛沫が飛び散った
それはまるで庭園に咲いている真っ赤なバラの花びらが散るように美しくさえ感じた。
虚しく空を切った腕に命を散らしたロコルヤの冷たい身体が倒れ込んでくる。
小さく震えた声でもう一度名前を呼ぶが返事はない。俺の腕の中でまるで眠っているかのように穏やかな表情で永遠の眠りについた
そのあとのことはよく覚えていない。後から来た大先生に止められ、気づいたら周りの敵軍は愚か幹部まで殺していた
どうやら怒りに任せてまるで人ではないかのように殺人衝動に駆られていたらしい。
大先生の後ろには自分の事を大層怯えた様子で見ている隊士がいた。
ふと見ると、嘘だと思いたい事実を陽炎が「嘘じゃないぞ」と嗤っているようだった。
______________________
あの戦争で一人の幹部を失った。仲間たちとロコルヤの事をよく慕っていた部下たちはそのことを知ると悲しみ、泣きわめく者もいた。
幹部の中にも泣いてる奴はいた。というかほとんどの奴がどういう形であれ泣いていたと思う。
俺はというと、さすが心が無いと言われる男と言っていいのだろうか、涙は全く出なかった。涙はもう枯れてしまったのだろうか。泣いた覚えなど全くないが。
ただ、胸の辺りがなんだか以前より寂しい気がした。
ロコルヤも含めた戦争で戦死した人達の葬式を終え、戦争後の片付けも済み皆の心の傷も少しずつ癒え、それぞれ前に進み始めた時だった。
俺だけはどうしても前に進めず、毎日陰鬱な気持ちで過ごしていたある日、願いが叶うという神社があると言う噂がたった。
神様なんて信じてないし、願いが叶うなんて信じてもなかったが、俺は気付いたらその神社の鳥居の前に立っていた。
吸い込まれるように中に入り、社の前に立つ。賽銭箱にお賽銭を入れ、手を合わせる
kn「(お願いします…ロコルヤを…生き返らせてください…)」
自分でも馬鹿馬鹿しいと思いながらそれでも必死に願った。すると、頭の中に声が響いたような気がした
「お前は…馬鹿だなぁ…」
同時に、急に睡魔に襲われその場に倒れる
kn「神様って…ほんまにおったん…やな…」
一言残し、意識は暗転した
「…俺は神様なんかじゃないよ」
呪いは時を超え、さらに新しい呪いを呼んだ。
______________________
kn side
時計の針が鳴り響くベッドで目を覚ました。今日は何日だ?
8月14日、午前7時。
…なんで日にちなんか確認したんだ。自分でもよく分からないまま朝飯をとりに食堂へ向かった
______________________
でも、少し不思議やな。
ロコルヤと来た街中の噴水の前で昨日見た夢を思い出した。
なんだかやけにリアルでそれでいてはっきりと覚えていた。
縁起の悪い夢だ。ロコルヤは強いんやからそんなことはならへんやろ。そう思っていたが夢に対してどこか違和感を感じるのは気の所為だろうか。
rk「もう今日は帰ろうか」
いつの間に帰ってきたのか、ロコルヤが両手に袋を持って帰ってきた
kn「せやな」
なんとなく重そうだった方の袋を何も言わず持ち、ロコルヤと表道に抜けた時
周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
なんだろうと不思議に思い上を見上げると工事に使う鉄柱の紐が切れかけていてその下には子供。
俺より気づくのが一歩早かったrkが咄嗟に手を伸ばし子供を押し飛ばす。飛ばされた拍子に子供は膝を擦りむき泣いていたがそれ以外は無傷だった。
落下してきた鉄柱が子供を庇ったロコルヤの体を貫いて突き刺さる。
劈く悲鳴と店から聞こえてくる風鈴の音が木々の隙間で空廻りする。
ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」と嗤ってるようだ。
その瞬間、俺は思い出した。昨日見たのは夢なんかではなく…実際に起こったことなのだと
そう理解した時、意識が保てなくなっていった。だんだんと眩む視界にロコルヤの顔が見え、なんだか笑っているような気がした
______________________
何回かループを繰り返し、わかったことがある
一つ、ロコルヤが死ぬ方法はさまざまでランダム。
二つ、ロコルヤが死ぬと俺も意識がなくなり、前日の朝に戻る。
所詮、これだけだ。何度も助けようとするが全く上手くいかない。
8月14日、午前7時。今日も同じようにベッドの上で頭を抱えていた
同じ日を繰り返しているわけだから朝飯も昼飯も夕飯も全部一緒だ。こうも続くとさすがに飽きてしまう
重たい身体を無理矢理動かしせめて果物だけでも食べようと食堂へ向かった
______________________
8月15日。
いつ[#da=1]が死んでしまうか分からない。そんな不安から俺はずっと[#dn=1#]について回っていた
rk「…なんでずっと着いてくんの?」
kn「ダメか?」
rk「まぁいいけどさ…」
今日はトントンに足りないものを買いに行ってくれと頼まれ、二人で街に出ている。
今日はどんな方法で死んでしまうのか気が気でない。ロコルヤを一人にするのすらも不安でしょうがない
ずっと店の中まで付きまとっていたらさすがに怒られてしまった。仕方なく近くの店で物色をした
…今思えば、怒られても近くにいればよかったと後悔した
______________________
ロコルヤが入った店には既におらず、他の店を探すもどこにもいない。焦ってロボロに確認するとロコルヤの通信機は街の外れの方に行っているといった
嫌な考えが頭をよぎったが、ロボロの情報を頼りに急いだ
______________________
ロコルヤがいると思われる街のはずれの古い建物に到着し、階段を駆け上がって一番上の階の部屋のドアを開けるとちょうどロコルヤに銃口を向けられているところだった
引き金が引かれる前に男を殺そうと銃を構えたがやはり遅く、部屋には銃弾の音がふたつ響いた
ロコルヤは頭を撃ち抜かれ、手前の男も同じように撃ち抜いた。
…また、守れなかった。再び視界が眩む中、頭に愛しい人の手が置かれたような気がした
______________________
何度世界が眩んでもロコルヤは死んでしまう。どんな方法でも助からない。繰り返したループは何回目なのだろう。数える事なんてとうの昔にやめてしまったが。
もうとっくに気が付いていたんだ。このループを終わらせる方法は_
こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。
______________________
8月15日、12:30頃。
名前を呼ぶと振り返る俺の愛しい人。やはり、ロコルヤの前には銃を構える幹部がいる。
ここまで走ってきた疲労を振り切るようにさらに地を蹴りロコルヤと敵軍の幹部の前に立つ
驚くロコルヤと頭が撃ち抜かれる音。一瞬で意識が保てなくなっていく。
一番最初にロコルヤが伝えてくれたように、同じように言葉に紡ぐ。
kn「ロコルヤ…愛してんで……」
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろ」って嗤ってやった。
実によく在る夏の日のこと。そんな何かがここで終わった。
______________________
No side
目を覚ました8月14日のベッドの上。何度繰り返してもやっぱり助けることが出来ない。
「またダメだったよ...」
もう何回目かも分からないループをまた終わらせることの出来なかった少女_ロコルヤは、涙を流しながら窓の外を眺めていた
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