jojo夢
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「誕生日、何か欲しいものある?」
そう聞かれて真っ先に思い浮かんだ考えに、おれは自分で自分をぶん殴りたくなった。さすがにそんなことしたらドン引き待ったなしだから踏みとどまったけど。
「あー、そうだなァ」
「仗助ってお洒落さんだから、ちゃんとリサーチしてから買おうかなって」
お洒落、と言われるのは正直嬉しい。持つものなんかにはそこそこ気を使っているつもりだ。でも良いものってんのはやっぱ、それなりのお値段がする訳で。
それを女子に、しかもまだ付き合ってない片思い中の相手に強請る、ってーのはちこっとハードルが高ぇ。
「今はなんもねぇなぁ・・・・・・」
「えー、困る」
いやいや困ってるのはこっちだっつの、お嬢さん。他になにかないの、なんて軽く聞かれて、おれは苦笑いした。さっきからずっと頭ん中をチラつく願望、いや欲望?が邪魔して、ろくな考えが浮かばない。まぁ、健全な男子高校生的には至極当然なことであると思いたい。
『胸を揉ませて欲しい』
おれの正面で机に肘を付いている優雨の、制服の胸元を持ち上げている膨らみ。前に満員電車で密着した時に触れた、あの柔らかさ。あれを思う存分、まさぐりたい。
「ね、何かない?」
「・・・・・・じゃあ、」
「うん」
言ったら軽蔑されるだろうか。引かれる、いや最悪嫌われる?グッと身を乗り出したせいで、襟からデコルテが、その先のY字がちこっと視界に入った。眼福。
「おれんち来てお祝いしてくれよ」
「・・・・・・それだけ?」
「そ。うち来てゲームして、そいから一緒にケーキ食おうぜ」
「それだけ〜?」
不満そうに頬を膨らませる優雨に、「ケーキと昼飯は手作りな」と告げて、さっきまでの思考を隅に追いやる。俺にはまだ早い。いや、俺に、というより優雨には、か。
友達として、それも中々に親しい友人の部類で、一緒にゲームしたり出掛けたりする優雨。女子男子、みたいな括りのない輪にいる彼女に、どうしたら意識してもらえるんだか、俺にはサッパリわからない。
「まぁ、仗助がそれでいいならいいけど。あ、みんなも誘う?」
「そうだな。あ、でも岸辺露伴はやめとけよ」
「相変わらず露伴先生と仲悪いんだね」
「向こうがおれを嫌ってんの。俺は平和主義だもん」
「ダウト」
「嘘じゃねぇって」
本当は二人っきりがいい、なぁんて、な。
誕生日当日、約束の時間に現れたのは料理の材料を持った優雨だけで、俺は扉をあけたまま固まった。みんなで待ち合わせしてから来るって言ってなかったっけか。
「みんな来られなくなっちゃったんだって。康一君は由花子さんにバレて拉致・・・・・・デートすることになって、億泰君は露伴先生の取材に強制連行。というわけで今日は私が仗助をおもてなしします!」
「お、おう・・・・・・ヨロシクオネガイシマス」
「お邪魔しまーす」
「あ、っと、荷物持つぜ!重かったろ?呼んでくれりゃぁ迎えに行ったのに」
慌てて優雨の手から荷物をひったくって、台所へ運ぶ。食材から飲物まで、たっぷり詰まった袋は結構な重さになっている。チラッと盗み見た優雨の手先は少し赤くなっていた。この季節に、寒いから、なんてことはありえない。
「これくらいどってことないよ」
「強がんな、手ぇ赤くなってるじゃあねぇか」
「む、目敏いな。今見たことは忘れなさい!」
てい!とおれの背中に拳を当てる優雨。ばかわいい。
クレイジーダイヤモンドに治させてもいいけど・・・・・・まぁ、せっかく誕生日ってやつなんで。
「はいはい、手見せて」
調理台に食材を置いて、優雨の両手を掴む。掌をじっくり眺め、赤くなっているところを軽く摩った。ピクン、と優雨の肩が跳ねる。
「ん、ふ、擽ったい」
「我慢してくださーい。まだ痛むか?」
「んーん、平気。ふふ、ありがと」
「おー」
やわっこくてちっこい手。名残惜しいけど、あんま長く触っていると不審に思われるかもしれない。手を解放してやると、優雨は荷物から薄ピンクのエプロンを取り出して身に付け、袖を捲った。え、可愛すぎね?新妻?
「お昼ご飯はカルボナーラです!楽しみにしててね!」
「手伝うぜ」
「え、駄目だよ。仗助は今日主賓なんだから、座ってて!」
「誕生日に一人で待ってても寂しいだろ〜?二人でちゃっちゃと作っちまおうぜ」
「んん、じゃあお願いします」
自分用の青いエプロンを身に付け袖を捲って優雨を振り返ると、ポカン、と口を開けて固まっていた。何かおかしかったか?
「優雨?」
「はぇっ!?な、なななにかな!?」
「いや、おれが聞きたいくらいなんだけど。どうした?」
「どうもしない!は、早く作ろう!」
「?おう」
慌てて動き出した優雨に習い、準備に取り掛かる。優雨に指示される通りに動いているとあっという間にカルボナーラとサラダ、スープが出来上がっていた。
「完成〜!」
「おお〜!」
出来上がった料理をテーブルへ並べ、向かい合って座る。グラスには炭酸水を注いで、二人で乾杯をした。
「いただきまーす!」
「いただきます」
カルボナーラパスタをフォークで巻き取って一口。じっとおれの反応を待つ優雨に向かって、グッと親指を立ててやる。
「美味しい?」
「グレート!めちゃくちゃ美味いぜ!」
「良かったぁ」
「料理上手いんだな。頼んで良かったぜ」
「んー、家でもするからね。でも家族以外の人に食べてもらうの初めてだから、緊張した」
初めていただきましたァ!マジでグレートだぜ!誕生日万歳!産んでくれてありがとうおふくろ!
幸せな気持ちで昼飯を食べ、食い下がる優雨を丸め込んで洗い物に手を掛ける。
優雨はそれじゃあ、とケーキを焼き始めた。自分で言っといてあれだけど、本当に手作りしてくれるとか最高かよ。
生地を作って型に流し込み、オーブンへ入れる。タイマーをセットして、あとは待つだけだ。
焼き上がるまで何して過ごすか、と考えていると電話が鳴った。出てみるとそれは康一で、億泰の声もする。
『仗助君、上手くいってる?』
「は?上手くって、お前何の話だ?つーか由花子とデートなんじゃあ・・・・・・」
『そういうことにしてあるんだよ!誕生日プレゼントは今度渡すから、今日は頑張ってね!』
「頑張るっつったって・・・・・・はァ〜そういうことか」
つまり、あいつらはおれと優雨を二人っきりにする為に一芝居打った、と。有難いような、迷惑のような・・・・・・いや、つーか電話してくんなよ、変に意識しちまっただろ!
『それじゃあ、良い誕生日を!』
「・・・・・・おう、ありがとよ」
電話を切って、思わず手で顔を覆った。く、そうだよ二人っきりだよ、しかもおふくろは今日遅くまで帰って来ねぇし来客の予定もねぇよ!意識させんなよ危ねぇだろ!優雨が!
「仗助?何かあった?」
「いや!なんもねぇ!間違い電話だったぜ」
「そうなの?あ、ハンドミキサーあるかな。生クリーム泡立てたい」
「ああ、確か戸棚にしまってあったはず・・・・・・ 」
見た覚えのある棚を片っ端から開けみるが、目的のものは見つからず。やべぇ、ケーキ作りが頓挫しちまう・・・・・・と冷や汗を流していたら、泡立て器を手に取った優雨が生クリームをカシュカシュと混ぜ始めた。
「ちょ、ちょっと待て優雨、まさか手でやる気か!?」
「出来なくはないよ!ちょっと時間掛かるけど」
「いやいやいや!おれがやる!腕疲れちまうだろ」
「じゃあかわりばんこにしよ」
「・・・・・・わぁった」
おりゃー!なんて掛け声を掛けて必死に腕を振る様は、うん、みなまで言うまい。すぐに勢いを失くして、プルプルと震える腕を抑えた。
「う、腕が・・・・・・!」
「だから言ったろーが。ほら、こういうのは仗助君に任せておきなさい」
「うー、お願いします仗助さん!」
「さん付けってどういう立ち位置?」
「舎弟?みたいな」
「舎弟かよ」
おれ、別に不良じゃねぇんだけどなァ。こう見えて硬派、っつーか、一途なんスけど。
口には出せないまま、気持ちを押さえ付けるように腕を動かす。段々ともったりと重たくなって来て、さすがに腕に来る。
「わ、すごい!出来てる!さすが仗助!」
「だろ〜?こんなもんでいいか?」
「良き良き!えへ、味見しちゃお」
「あ、ずりぃ!おれも!」
「美味しい〜!もうちょっとだけ」
ひょいっとクリームを指で掬い、パクリと口に入れた優雨は頬を綻ばせた。そのままクリームをもう一掬いした優雨の手を掴んで、指を咥える。甘ぇ。
「じょ、仗助・・・・・・」
「ん、美味い」
「にぁ・・・・・・ッ」
小さな指先を舌で撫で、軽く吸う。口の中でぴく、と震えた指に、体が熱くなった。
零れそうな程大きく見開いた優雨の目から、視線が逸らせない。あまい。もっと食べたい。
「優雨・・・・・・」
「あ、う」
はく、と動いた唇の隙間から、苺みたいに赤い舌が覗き見える。うまそう。指を口から離し、グッと優雨へ距離を詰めた。
その瞬間にチン、とタイマーのアラームが鳴って、おれたちは揃って吃驚して跳ねた。
「あ、け、ケーキやきあがったみたい!」
「お、おうそうだな!えーっと鍋つかみ鍋つかみ・・・・・・」
あっっぶねええええ!マジ危ねぇ!つーか何で指舐めてんだよおれ!ばかか!変態じゃあねェか!馬鹿か!
ドッドッ、とやかましく心臓が鳴っている。正直戦ってる時より焦ってるしパニクっている。じわじわ湧いてくる唾液は、焼きあがったケーキの匂いのせいということにしておきたい。
オーブンから出したケーキのスポンジは見事に膨らんでいて、焦げることもなく良い色に焼き上がっていた。
「すぐ盛り付け?」
「スポンジ冷やしてからかな。生クリーム溶けちゃうから、どっちも冷蔵庫入れておこう」
「はーいよ」
「一時間か二時間くらいかな」
「んじゃ、部屋行ってゲームでもすっか」
「あれやろ、グラディウス!今日こそクリアしたい!」
「先は長ぇ〜ぞぉ」
飲み物を持っておれの部屋へ行き、ファミコンの電源を入れる。おれも優雨もそこまでゲームが上手いわけじゃないから、クリアは程遠い。
「上上下下左右左右・・・・・・」
「早速使うのかよ」
「素のままなんて秒で死んじゃう気しかしない」
「おれもだわ」
「あー、駄目だバリアつかなかった!駄目!」
「まだ始まったばっかだって、あ」
「あっ!」
二人揃って小さい敵の攻撃に当たってやられた。思わず顔を見合わせて噴き出す。本当に秒で死ぬとは思ってなかった。弱過ぎかよ。
一通り笑い転げて、息を整えながら起き上がる。少しよれた髪を直しながら、優雨が口を開いた。
「ねぇ、本当に欲しいものないの?」
改めてそう聞かれて、一瞬答えるのに固まっちまった。
その僅かな間に気付いた優雨が、目を輝かせて身を乗り出してくる。危ない。危ないから勘弁して。
「なんもねぇーって!」
「うっそだー!今の間は絶対何かあるやつだった!」
教えて!と迫る優雨に、つい口が滑った。
「・・・・・・もの、じゃあねぇんだよ」
「そうなの?あ、じゃあして欲しいこと、とか?」
「次に優雨が言うセリフは『私に出来ることならなんでも言って』だ」
「私に出来ることならなんでも言って!って、なんでわかったの?」
「そりゃあなぁ・・・・・・」
首を傾げる優雨に、どう答えたものか。
「・・・・・・ホントに、なんでもしてくれんの?」
「ん?うん!なんでも言って!」
「じゃあ・・・・・・胸、揉みたい」
「へ」
ビタ!と動きと表情を固まらせた優雨。ここまで来たらもう引けない。
「優雨の胸、揉ませて欲しい」
殴られるか、罵倒されるか。どう転ぶにしろ、おれは一歩を踏み出した。
「・・・・・・わか、った」
「へ」
「ま、前からは恥ずかしいから、後からねっ?下着外すから、あっち、向いてて・・・・・・」
「ま、待て待て!ちょっと待て!」
まさかのOK!?おれが驚いて固まっている間に、優雨は両手を背中の方へ回し、服の下へ手を差し入れ始めた。ひょっとしなくてもブ・・・・・・のホックを外そうとしてい、る!
「仗助?」
「お前ま、ちょ、正気か!?」
「・・・・・・揉みたいって言ったの、仗助じゃん」
「言っ・・・・・・たけど、でもおめェ、そんな、おっけーされるなんて思ってなかったっつーか・・・・・・ほ、ホントに良いのか?」
「・・・・・・仗助なら、良いよ」
「かっ・・・・・・」
「か?」
〜っわい過ぎんだろぉ今の!おれなら良いって!おれなら良いって!!やったぞジジイ!!おれはやった!いや今からやる!!
「お、お願い、シマス」
「うん・・・・・・ちょっと待ってて」
「おう」
そういや向こう向いてろって言われたっけか。クルリと背中を向けると、ゴソゴソと布の擦れる音だけが耳を刺激した。見て待つよりエロくねぇかこれ。つーかおれ大丈夫かこれ。催すだろ。いかんいかん、揉むだけ揉むだけ・・・・・・!
「・・・・・・仗助、良いよ」
「おっスぅうううえっ!?」
振り向いた先にいた優雨はおれの方に背中を向けて座ってて、華奢な背中が丸っと視界に入った。ほっそりした腕、くびれた腰・・・・・・つまり、上着を脱いだ状態、で。
「じょうすけ・・・・・・?」
「ぅおッ!ちょ、ちょっとタンマ!」
「は、恥ずかしい、から・・・・・・早くして」
「〜ッ!」
髪から覗く耳は真っ赤で、というか背中や肩なんかも薄ら桃色になっている気がする。ヤバい。色香がヤバい。マジか、え、こんなに?さっきまで爆笑してた優雨と同じ人?え?ヤベェよ。
ドッドッドッと今日一で激しく鳴る心臓を押さえ込み、そろそろと優雨へ近付く。どうするか悩んで、優雨を囲むように座って手をそろそろと伸ばした。
「ッ」
「さ、触るから、な?」
「うん・・・・・・」
肩に触れるとピクン、と体を跳ねさせ、優雨の体に力が入った。緊張、してンのかな。そりゃそうか。スルスルと肩と腕を何回か往復するように撫で、ゆっくりと前の方へ手を滑らせる。
「ふ、ぅ・・・・・・ンッ」
「やぁらけ・・・・・・気持ちいい・・・・・・」
すべすべふわふわ。掌全体で下から包むように覆って、指先をその柔らかい膨らみに沈みこませる。頭の奥が痺れそうなくらい、気持ちイイ。
ほんのちょっと空いていた距離を詰め、優雨の背中にピッタリ張り付いて旋毛に顔を寄せる。スン、と嗅いでみると、甘い匂いが鼻を抜けてった。
「やべェ、これ・・・・・・超気持ちイイ」
「ん、ふ・・・・・・ッゃ」
「・・・・・・優雨は?これ、気持ちー?」
「き、かないで、やあッ!」
「は、かーわいい」
段々と固くなっておれの掌に引っかかるようになった突起をクルクルとコネ回す。可愛い声で啼いた優雨が、おれに寄り掛かって腕をぎゅっと握って来た。頭がどうにかなっちまいそうだ。
「あ、あっ仗助ぇ・・・・・・ッひぅ!」
「・・・・・・いや?」
「ッ・・・・・・へ、いき・・・・・・でも、ふぁ、声でちゃうの、やぁ・・・・・・」
「なんで?可愛いぜ・・・・・・もっと聞きてェ」
「んんぅッ・・・!」
フルフル、と頭を振って、優雨は両手で口を抑えてしまった。そうなると、聞こえてくるのはくぐもった声だけで、正直物足りねェ。
「ッんんんん!ふ、う、ンッ」
「声抑えちゃあ駄目だろ、聞きてェって言ってンのに」
「う〜ッ!ンぅッ!」
人差し指と親指で優雨の、すっかり立ち上がってしまった乳首を抓む。そのまま指を擦り合わせるようにコリコリと動かすと、おれの腕の中で優雨の体はビクビク跳ねた。すっかりおれにを預けているせいで、肩越しにふっくらした胸と紅くツンと主張する乳首も、全部見えちまった。あー無理、勃った。
「優雨・・・・・・」
「うぅ・・・・・・耳元で喋るの、ずるい・・・・・・ッ」
「お前ほんと、可愛すぎだって」
「っひゃ・・・・・・!」
優雨のお尻にすり、と勃ってしまったソレを擦り付ける。柔らかいそこに埋もれるような感覚が気持ちイイ。
「じょ、仗助・・・・・・っ」
「・・・・・・マジでどうにか、なりそう」
胸を触っていた手をクロスさせるようにして優雨を覆い、ぎゅうと強く抱き締める。真っ赤になった耳に頬を押し当てて、深呼吸した。
可哀想なくらいヒクヒクと体を震わせている彼女が、堪らなく愛しい。
「ありがとな、優雨」
「ふ、え?」
「最高のプレゼント貰っちまったな〜優雨の誕生日は奮発するからよ、今から考えとけよ〜」
「仗助?」
「おれちょっとトイレ、ついでに飲み物取ってくっから」
「仗助!」
パッと優雨から離れて立ち上がり、部屋のドアの前で早口に捲し立てて出て行こうとしたおれへ、優雨がギュッと抱き着いてくる。多分おれを止めようとして咄嗟に出た行動なんだろうこど、正直今はヤバい。しんどい。頭の奥がグラグラ煮え立つみたいにあちぃ。
「優雨、わりぃけどちっと離してもらえると・・・・・・」
「・・・・・・やだ」
「いやいや、あの本当に、マジでまずいから、」
背中にめっちゃ柔らかい感触が!やばい!トイレでちゃちゃっと処理させてくれ!
「なんで胸、揉みたいって言ったの」
「う・・・・・・それ、は」
「好奇心?誰のでも良かった?」
「んな訳ねぇーだろ!」
振り返ろうと体を捻じると優雨の腕はあっさり外れて、向き合うと当然、脱いだままの優雨の姿が目に入る訳で、
「仗助・・・・・・?」
「う・・・・・・」
「わ、うそ鼻血!鼻血出てる!仗助!?」
鼻の下が濡れるのを感じながら、おれはぶっ倒れた。眼福。
パチ、と目を開くと、暗くなった天井が目に入った。どうやら寝てたらしい。すごく幸せな夢を見た気がする。優雨が誕生日祝ってくれて、更には胸を揉ませてくれるという・・・・・・
『出来ました〜!』
『おいしそ〜!優雨ちゃん絶対いいお嫁さんになるわぁ』
『朋子さんってば、大袈裟ですよ』
夢じゃねぇな!?優雨いるな!?
急いで起き上がって部屋を飛び出し、台所へ駆け込むと、お袋と優雨が和気あいあいとケーキを飾り付けていた。あ、美味そう。違うそうじゃあねぇ!
「優雨!」
「あ、仗助起きた?具合どう?」
「あんた鼻血出してぶっ倒れたんだって?なんかえっろいことでも考えてたんでしょ」
「う、うるせぇって!優雨と話すことあっからお袋はあっち行ってて」
「ヤラシイことしたらはっ倒すわよ」
「ばっバカ言ってんじゃあねぇっスよ!!」
い、言えねぇ〜!既にかなり際どいことしたとか絶対言えねぇ!言ったらどんな恐ろしい目に遭わされるか・・・・・・!
冷や汗を垂れ流しながらお袋を追い出して、恐る恐る優雨を振り返る。
完成したケーキを前に、手持ち無沙汰そうに立ち尽くす彼女の姿が目に入って、おれは咄嗟に地面に両手を付いた。
「すんませんっしたァ!」
「えっ」
「調子乗りすぎたっつーか、えっと、欲に負けたっつーか・・・・・・優雨の優しさに付けんで、邪な頼みしてごめん!」
「それは別に、あの、なんて言うか、良いって言ったの私だし・・・・・・気持ち良かった、し」
「え」
「何でもない!今のナシ!」
顔を上げると頬を真っ赤に染めた優雨がいて、おれはさっき沈めたはずの心が浮き上がるのを感じた。
ここは男として、キチッとケジメつけなきゃあいけないよな、
「優雨・・・・・・色々すっ飛ばしちまったけど、よ。おれ、おまえのこと・・・・・・」
「仗助・・・・・・」
「好き、だ」
い・・・・・・ってやったぜ!おれはとうとう!言った!やりましたよ承太郎さぁん!
「・・・・・・い」
「へ?」
一人で感極まって内心大騒ぎしていたら、ポツリと何事か零した優雨の目からポロリと涙が零れた。興奮の汗が一気に冷や汗にかわっていく。
「でっ、ど、ちょ、優雨っ?ど、どうした?もしかして、その、おれフラれる、的な」
「違う〜!う、嬉しく、て、ごめ、うう」
「わ、ばかこすんなって、赤くなっちまうだろ」
流れ落ちる涙をどうにかしたい一心で、優雨の目元をそっと拭ってやる。長い睫毛に縁取られた瞳が、ついっとおれを見上げた。
「返事、は?」
「私も好き、に決まってるでしょ。じゃなきゃあんなこと、しない」
「そ、れはもう早急に忘れてもらえるとおれとしてはありがてーんだけど!」
「えー、無理。多分ずっと忘れない」
もはや黒歴史と化した誕生日プレゼントに、おれは頬が引き攣った。楽しそうに顔を綻ばせる優雨に、二の句が告げられない。
「私の誕生日、楽しみにしてるね」
「・・・・・・おう、任せろ」
仗助くんはやるときゃやるって、教えてやろーじゃねーか!
そう聞かれて真っ先に思い浮かんだ考えに、おれは自分で自分をぶん殴りたくなった。さすがにそんなことしたらドン引き待ったなしだから踏みとどまったけど。
「あー、そうだなァ」
「仗助ってお洒落さんだから、ちゃんとリサーチしてから買おうかなって」
お洒落、と言われるのは正直嬉しい。持つものなんかにはそこそこ気を使っているつもりだ。でも良いものってんのはやっぱ、それなりのお値段がする訳で。
それを女子に、しかもまだ付き合ってない片思い中の相手に強請る、ってーのはちこっとハードルが高ぇ。
「今はなんもねぇなぁ・・・・・・」
「えー、困る」
いやいや困ってるのはこっちだっつの、お嬢さん。他になにかないの、なんて軽く聞かれて、おれは苦笑いした。さっきからずっと頭ん中をチラつく願望、いや欲望?が邪魔して、ろくな考えが浮かばない。まぁ、健全な男子高校生的には至極当然なことであると思いたい。
『胸を揉ませて欲しい』
おれの正面で机に肘を付いている優雨の、制服の胸元を持ち上げている膨らみ。前に満員電車で密着した時に触れた、あの柔らかさ。あれを思う存分、まさぐりたい。
「ね、何かない?」
「・・・・・・じゃあ、」
「うん」
言ったら軽蔑されるだろうか。引かれる、いや最悪嫌われる?グッと身を乗り出したせいで、襟からデコルテが、その先のY字がちこっと視界に入った。眼福。
「おれんち来てお祝いしてくれよ」
「・・・・・・それだけ?」
「そ。うち来てゲームして、そいから一緒にケーキ食おうぜ」
「それだけ〜?」
不満そうに頬を膨らませる優雨に、「ケーキと昼飯は手作りな」と告げて、さっきまでの思考を隅に追いやる。俺にはまだ早い。いや、俺に、というより優雨には、か。
友達として、それも中々に親しい友人の部類で、一緒にゲームしたり出掛けたりする優雨。女子男子、みたいな括りのない輪にいる彼女に、どうしたら意識してもらえるんだか、俺にはサッパリわからない。
「まぁ、仗助がそれでいいならいいけど。あ、みんなも誘う?」
「そうだな。あ、でも岸辺露伴はやめとけよ」
「相変わらず露伴先生と仲悪いんだね」
「向こうがおれを嫌ってんの。俺は平和主義だもん」
「ダウト」
「嘘じゃねぇって」
本当は二人っきりがいい、なぁんて、な。
誕生日当日、約束の時間に現れたのは料理の材料を持った優雨だけで、俺は扉をあけたまま固まった。みんなで待ち合わせしてから来るって言ってなかったっけか。
「みんな来られなくなっちゃったんだって。康一君は由花子さんにバレて拉致・・・・・・デートすることになって、億泰君は露伴先生の取材に強制連行。というわけで今日は私が仗助をおもてなしします!」
「お、おう・・・・・・ヨロシクオネガイシマス」
「お邪魔しまーす」
「あ、っと、荷物持つぜ!重かったろ?呼んでくれりゃぁ迎えに行ったのに」
慌てて優雨の手から荷物をひったくって、台所へ運ぶ。食材から飲物まで、たっぷり詰まった袋は結構な重さになっている。チラッと盗み見た優雨の手先は少し赤くなっていた。この季節に、寒いから、なんてことはありえない。
「これくらいどってことないよ」
「強がんな、手ぇ赤くなってるじゃあねぇか」
「む、目敏いな。今見たことは忘れなさい!」
てい!とおれの背中に拳を当てる優雨。ばかわいい。
クレイジーダイヤモンドに治させてもいいけど・・・・・・まぁ、せっかく誕生日ってやつなんで。
「はいはい、手見せて」
調理台に食材を置いて、優雨の両手を掴む。掌をじっくり眺め、赤くなっているところを軽く摩った。ピクン、と優雨の肩が跳ねる。
「ん、ふ、擽ったい」
「我慢してくださーい。まだ痛むか?」
「んーん、平気。ふふ、ありがと」
「おー」
やわっこくてちっこい手。名残惜しいけど、あんま長く触っていると不審に思われるかもしれない。手を解放してやると、優雨は荷物から薄ピンクのエプロンを取り出して身に付け、袖を捲った。え、可愛すぎね?新妻?
「お昼ご飯はカルボナーラです!楽しみにしててね!」
「手伝うぜ」
「え、駄目だよ。仗助は今日主賓なんだから、座ってて!」
「誕生日に一人で待ってても寂しいだろ〜?二人でちゃっちゃと作っちまおうぜ」
「んん、じゃあお願いします」
自分用の青いエプロンを身に付け袖を捲って優雨を振り返ると、ポカン、と口を開けて固まっていた。何かおかしかったか?
「優雨?」
「はぇっ!?な、なななにかな!?」
「いや、おれが聞きたいくらいなんだけど。どうした?」
「どうもしない!は、早く作ろう!」
「?おう」
慌てて動き出した優雨に習い、準備に取り掛かる。優雨に指示される通りに動いているとあっという間にカルボナーラとサラダ、スープが出来上がっていた。
「完成〜!」
「おお〜!」
出来上がった料理をテーブルへ並べ、向かい合って座る。グラスには炭酸水を注いで、二人で乾杯をした。
「いただきまーす!」
「いただきます」
カルボナーラパスタをフォークで巻き取って一口。じっとおれの反応を待つ優雨に向かって、グッと親指を立ててやる。
「美味しい?」
「グレート!めちゃくちゃ美味いぜ!」
「良かったぁ」
「料理上手いんだな。頼んで良かったぜ」
「んー、家でもするからね。でも家族以外の人に食べてもらうの初めてだから、緊張した」
初めていただきましたァ!マジでグレートだぜ!誕生日万歳!産んでくれてありがとうおふくろ!
幸せな気持ちで昼飯を食べ、食い下がる優雨を丸め込んで洗い物に手を掛ける。
優雨はそれじゃあ、とケーキを焼き始めた。自分で言っといてあれだけど、本当に手作りしてくれるとか最高かよ。
生地を作って型に流し込み、オーブンへ入れる。タイマーをセットして、あとは待つだけだ。
焼き上がるまで何して過ごすか、と考えていると電話が鳴った。出てみるとそれは康一で、億泰の声もする。
『仗助君、上手くいってる?』
「は?上手くって、お前何の話だ?つーか由花子とデートなんじゃあ・・・・・・」
『そういうことにしてあるんだよ!誕生日プレゼントは今度渡すから、今日は頑張ってね!』
「頑張るっつったって・・・・・・はァ〜そういうことか」
つまり、あいつらはおれと優雨を二人っきりにする為に一芝居打った、と。有難いような、迷惑のような・・・・・・いや、つーか電話してくんなよ、変に意識しちまっただろ!
『それじゃあ、良い誕生日を!』
「・・・・・・おう、ありがとよ」
電話を切って、思わず手で顔を覆った。く、そうだよ二人っきりだよ、しかもおふくろは今日遅くまで帰って来ねぇし来客の予定もねぇよ!意識させんなよ危ねぇだろ!優雨が!
「仗助?何かあった?」
「いや!なんもねぇ!間違い電話だったぜ」
「そうなの?あ、ハンドミキサーあるかな。生クリーム泡立てたい」
「ああ、確か戸棚にしまってあったはず・・・・・・ 」
見た覚えのある棚を片っ端から開けみるが、目的のものは見つからず。やべぇ、ケーキ作りが頓挫しちまう・・・・・・と冷や汗を流していたら、泡立て器を手に取った優雨が生クリームをカシュカシュと混ぜ始めた。
「ちょ、ちょっと待て優雨、まさか手でやる気か!?」
「出来なくはないよ!ちょっと時間掛かるけど」
「いやいやいや!おれがやる!腕疲れちまうだろ」
「じゃあかわりばんこにしよ」
「・・・・・・わぁった」
おりゃー!なんて掛け声を掛けて必死に腕を振る様は、うん、みなまで言うまい。すぐに勢いを失くして、プルプルと震える腕を抑えた。
「う、腕が・・・・・・!」
「だから言ったろーが。ほら、こういうのは仗助君に任せておきなさい」
「うー、お願いします仗助さん!」
「さん付けってどういう立ち位置?」
「舎弟?みたいな」
「舎弟かよ」
おれ、別に不良じゃねぇんだけどなァ。こう見えて硬派、っつーか、一途なんスけど。
口には出せないまま、気持ちを押さえ付けるように腕を動かす。段々ともったりと重たくなって来て、さすがに腕に来る。
「わ、すごい!出来てる!さすが仗助!」
「だろ〜?こんなもんでいいか?」
「良き良き!えへ、味見しちゃお」
「あ、ずりぃ!おれも!」
「美味しい〜!もうちょっとだけ」
ひょいっとクリームを指で掬い、パクリと口に入れた優雨は頬を綻ばせた。そのままクリームをもう一掬いした優雨の手を掴んで、指を咥える。甘ぇ。
「じょ、仗助・・・・・・」
「ん、美味い」
「にぁ・・・・・・ッ」
小さな指先を舌で撫で、軽く吸う。口の中でぴく、と震えた指に、体が熱くなった。
零れそうな程大きく見開いた優雨の目から、視線が逸らせない。あまい。もっと食べたい。
「優雨・・・・・・」
「あ、う」
はく、と動いた唇の隙間から、苺みたいに赤い舌が覗き見える。うまそう。指を口から離し、グッと優雨へ距離を詰めた。
その瞬間にチン、とタイマーのアラームが鳴って、おれたちは揃って吃驚して跳ねた。
「あ、け、ケーキやきあがったみたい!」
「お、おうそうだな!えーっと鍋つかみ鍋つかみ・・・・・・」
あっっぶねええええ!マジ危ねぇ!つーか何で指舐めてんだよおれ!ばかか!変態じゃあねェか!馬鹿か!
ドッドッ、とやかましく心臓が鳴っている。正直戦ってる時より焦ってるしパニクっている。じわじわ湧いてくる唾液は、焼きあがったケーキの匂いのせいということにしておきたい。
オーブンから出したケーキのスポンジは見事に膨らんでいて、焦げることもなく良い色に焼き上がっていた。
「すぐ盛り付け?」
「スポンジ冷やしてからかな。生クリーム溶けちゃうから、どっちも冷蔵庫入れておこう」
「はーいよ」
「一時間か二時間くらいかな」
「んじゃ、部屋行ってゲームでもすっか」
「あれやろ、グラディウス!今日こそクリアしたい!」
「先は長ぇ〜ぞぉ」
飲み物を持っておれの部屋へ行き、ファミコンの電源を入れる。おれも優雨もそこまでゲームが上手いわけじゃないから、クリアは程遠い。
「上上下下左右左右・・・・・・」
「早速使うのかよ」
「素のままなんて秒で死んじゃう気しかしない」
「おれもだわ」
「あー、駄目だバリアつかなかった!駄目!」
「まだ始まったばっかだって、あ」
「あっ!」
二人揃って小さい敵の攻撃に当たってやられた。思わず顔を見合わせて噴き出す。本当に秒で死ぬとは思ってなかった。弱過ぎかよ。
一通り笑い転げて、息を整えながら起き上がる。少しよれた髪を直しながら、優雨が口を開いた。
「ねぇ、本当に欲しいものないの?」
改めてそう聞かれて、一瞬答えるのに固まっちまった。
その僅かな間に気付いた優雨が、目を輝かせて身を乗り出してくる。危ない。危ないから勘弁して。
「なんもねぇーって!」
「うっそだー!今の間は絶対何かあるやつだった!」
教えて!と迫る優雨に、つい口が滑った。
「・・・・・・もの、じゃあねぇんだよ」
「そうなの?あ、じゃあして欲しいこと、とか?」
「次に優雨が言うセリフは『私に出来ることならなんでも言って』だ」
「私に出来ることならなんでも言って!って、なんでわかったの?」
「そりゃあなぁ・・・・・・」
首を傾げる優雨に、どう答えたものか。
「・・・・・・ホントに、なんでもしてくれんの?」
「ん?うん!なんでも言って!」
「じゃあ・・・・・・胸、揉みたい」
「へ」
ビタ!と動きと表情を固まらせた優雨。ここまで来たらもう引けない。
「優雨の胸、揉ませて欲しい」
殴られるか、罵倒されるか。どう転ぶにしろ、おれは一歩を踏み出した。
「・・・・・・わか、った」
「へ」
「ま、前からは恥ずかしいから、後からねっ?下着外すから、あっち、向いてて・・・・・・」
「ま、待て待て!ちょっと待て!」
まさかのOK!?おれが驚いて固まっている間に、優雨は両手を背中の方へ回し、服の下へ手を差し入れ始めた。ひょっとしなくてもブ・・・・・・のホックを外そうとしてい、る!
「仗助?」
「お前ま、ちょ、正気か!?」
「・・・・・・揉みたいって言ったの、仗助じゃん」
「言っ・・・・・・たけど、でもおめェ、そんな、おっけーされるなんて思ってなかったっつーか・・・・・・ほ、ホントに良いのか?」
「・・・・・・仗助なら、良いよ」
「かっ・・・・・・」
「か?」
〜っわい過ぎんだろぉ今の!おれなら良いって!おれなら良いって!!やったぞジジイ!!おれはやった!いや今からやる!!
「お、お願い、シマス」
「うん・・・・・・ちょっと待ってて」
「おう」
そういや向こう向いてろって言われたっけか。クルリと背中を向けると、ゴソゴソと布の擦れる音だけが耳を刺激した。見て待つよりエロくねぇかこれ。つーかおれ大丈夫かこれ。催すだろ。いかんいかん、揉むだけ揉むだけ・・・・・・!
「・・・・・・仗助、良いよ」
「おっスぅうううえっ!?」
振り向いた先にいた優雨はおれの方に背中を向けて座ってて、華奢な背中が丸っと視界に入った。ほっそりした腕、くびれた腰・・・・・・つまり、上着を脱いだ状態、で。
「じょうすけ・・・・・・?」
「ぅおッ!ちょ、ちょっとタンマ!」
「は、恥ずかしい、から・・・・・・早くして」
「〜ッ!」
髪から覗く耳は真っ赤で、というか背中や肩なんかも薄ら桃色になっている気がする。ヤバい。色香がヤバい。マジか、え、こんなに?さっきまで爆笑してた優雨と同じ人?え?ヤベェよ。
ドッドッドッと今日一で激しく鳴る心臓を押さえ込み、そろそろと優雨へ近付く。どうするか悩んで、優雨を囲むように座って手をそろそろと伸ばした。
「ッ」
「さ、触るから、な?」
「うん・・・・・・」
肩に触れるとピクン、と体を跳ねさせ、優雨の体に力が入った。緊張、してンのかな。そりゃそうか。スルスルと肩と腕を何回か往復するように撫で、ゆっくりと前の方へ手を滑らせる。
「ふ、ぅ・・・・・・ンッ」
「やぁらけ・・・・・・気持ちいい・・・・・・」
すべすべふわふわ。掌全体で下から包むように覆って、指先をその柔らかい膨らみに沈みこませる。頭の奥が痺れそうなくらい、気持ちイイ。
ほんのちょっと空いていた距離を詰め、優雨の背中にピッタリ張り付いて旋毛に顔を寄せる。スン、と嗅いでみると、甘い匂いが鼻を抜けてった。
「やべェ、これ・・・・・・超気持ちイイ」
「ん、ふ・・・・・・ッゃ」
「・・・・・・優雨は?これ、気持ちー?」
「き、かないで、やあッ!」
「は、かーわいい」
段々と固くなっておれの掌に引っかかるようになった突起をクルクルとコネ回す。可愛い声で啼いた優雨が、おれに寄り掛かって腕をぎゅっと握って来た。頭がどうにかなっちまいそうだ。
「あ、あっ仗助ぇ・・・・・・ッひぅ!」
「・・・・・・いや?」
「ッ・・・・・・へ、いき・・・・・・でも、ふぁ、声でちゃうの、やぁ・・・・・・」
「なんで?可愛いぜ・・・・・・もっと聞きてェ」
「んんぅッ・・・!」
フルフル、と頭を振って、優雨は両手で口を抑えてしまった。そうなると、聞こえてくるのはくぐもった声だけで、正直物足りねェ。
「ッんんんん!ふ、う、ンッ」
「声抑えちゃあ駄目だろ、聞きてェって言ってンのに」
「う〜ッ!ンぅッ!」
人差し指と親指で優雨の、すっかり立ち上がってしまった乳首を抓む。そのまま指を擦り合わせるようにコリコリと動かすと、おれの腕の中で優雨の体はビクビク跳ねた。すっかりおれにを預けているせいで、肩越しにふっくらした胸と紅くツンと主張する乳首も、全部見えちまった。あー無理、勃った。
「優雨・・・・・・」
「うぅ・・・・・・耳元で喋るの、ずるい・・・・・・ッ」
「お前ほんと、可愛すぎだって」
「っひゃ・・・・・・!」
優雨のお尻にすり、と勃ってしまったソレを擦り付ける。柔らかいそこに埋もれるような感覚が気持ちイイ。
「じょ、仗助・・・・・・っ」
「・・・・・・マジでどうにか、なりそう」
胸を触っていた手をクロスさせるようにして優雨を覆い、ぎゅうと強く抱き締める。真っ赤になった耳に頬を押し当てて、深呼吸した。
可哀想なくらいヒクヒクと体を震わせている彼女が、堪らなく愛しい。
「ありがとな、優雨」
「ふ、え?」
「最高のプレゼント貰っちまったな〜優雨の誕生日は奮発するからよ、今から考えとけよ〜」
「仗助?」
「おれちょっとトイレ、ついでに飲み物取ってくっから」
「仗助!」
パッと優雨から離れて立ち上がり、部屋のドアの前で早口に捲し立てて出て行こうとしたおれへ、優雨がギュッと抱き着いてくる。多分おれを止めようとして咄嗟に出た行動なんだろうこど、正直今はヤバい。しんどい。頭の奥がグラグラ煮え立つみたいにあちぃ。
「優雨、わりぃけどちっと離してもらえると・・・・・・」
「・・・・・・やだ」
「いやいや、あの本当に、マジでまずいから、」
背中にめっちゃ柔らかい感触が!やばい!トイレでちゃちゃっと処理させてくれ!
「なんで胸、揉みたいって言ったの」
「う・・・・・・それ、は」
「好奇心?誰のでも良かった?」
「んな訳ねぇーだろ!」
振り返ろうと体を捻じると優雨の腕はあっさり外れて、向き合うと当然、脱いだままの優雨の姿が目に入る訳で、
「仗助・・・・・・?」
「う・・・・・・」
「わ、うそ鼻血!鼻血出てる!仗助!?」
鼻の下が濡れるのを感じながら、おれはぶっ倒れた。眼福。
パチ、と目を開くと、暗くなった天井が目に入った。どうやら寝てたらしい。すごく幸せな夢を見た気がする。優雨が誕生日祝ってくれて、更には胸を揉ませてくれるという・・・・・・
『出来ました〜!』
『おいしそ〜!優雨ちゃん絶対いいお嫁さんになるわぁ』
『朋子さんってば、大袈裟ですよ』
夢じゃねぇな!?優雨いるな!?
急いで起き上がって部屋を飛び出し、台所へ駆け込むと、お袋と優雨が和気あいあいとケーキを飾り付けていた。あ、美味そう。違うそうじゃあねぇ!
「優雨!」
「あ、仗助起きた?具合どう?」
「あんた鼻血出してぶっ倒れたんだって?なんかえっろいことでも考えてたんでしょ」
「う、うるせぇって!優雨と話すことあっからお袋はあっち行ってて」
「ヤラシイことしたらはっ倒すわよ」
「ばっバカ言ってんじゃあねぇっスよ!!」
い、言えねぇ〜!既にかなり際どいことしたとか絶対言えねぇ!言ったらどんな恐ろしい目に遭わされるか・・・・・・!
冷や汗を垂れ流しながらお袋を追い出して、恐る恐る優雨を振り返る。
完成したケーキを前に、手持ち無沙汰そうに立ち尽くす彼女の姿が目に入って、おれは咄嗟に地面に両手を付いた。
「すんませんっしたァ!」
「えっ」
「調子乗りすぎたっつーか、えっと、欲に負けたっつーか・・・・・・優雨の優しさに付けんで、邪な頼みしてごめん!」
「それは別に、あの、なんて言うか、良いって言ったの私だし・・・・・・気持ち良かった、し」
「え」
「何でもない!今のナシ!」
顔を上げると頬を真っ赤に染めた優雨がいて、おれはさっき沈めたはずの心が浮き上がるのを感じた。
ここは男として、キチッとケジメつけなきゃあいけないよな、
「優雨・・・・・・色々すっ飛ばしちまったけど、よ。おれ、おまえのこと・・・・・・」
「仗助・・・・・・」
「好き、だ」
い・・・・・・ってやったぜ!おれはとうとう!言った!やりましたよ承太郎さぁん!
「・・・・・・い」
「へ?」
一人で感極まって内心大騒ぎしていたら、ポツリと何事か零した優雨の目からポロリと涙が零れた。興奮の汗が一気に冷や汗にかわっていく。
「でっ、ど、ちょ、優雨っ?ど、どうした?もしかして、その、おれフラれる、的な」
「違う〜!う、嬉しく、て、ごめ、うう」
「わ、ばかこすんなって、赤くなっちまうだろ」
流れ落ちる涙をどうにかしたい一心で、優雨の目元をそっと拭ってやる。長い睫毛に縁取られた瞳が、ついっとおれを見上げた。
「返事、は?」
「私も好き、に決まってるでしょ。じゃなきゃあんなこと、しない」
「そ、れはもう早急に忘れてもらえるとおれとしてはありがてーんだけど!」
「えー、無理。多分ずっと忘れない」
もはや黒歴史と化した誕生日プレゼントに、おれは頬が引き攣った。楽しそうに顔を綻ばせる優雨に、二の句が告げられない。
「私の誕生日、楽しみにしてるね」
「・・・・・・おう、任せろ」
仗助くんはやるときゃやるって、教えてやろーじゃねーか!
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