第1章 幼年期編
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グレイラット家で訓練を始めて半年が経った
といってもルーデウスの剣術の訓練はあれから行われていない
どうやらパウロの考えでは本当は5歳をむかえてから始める予定らしい
俺の初日の時に一緒にやったのはようは顔合わせの為だった
「ルディの奴、もしかしたら剣術が嫌になってるかもしれない……」
「それはないのでは?」
パウロは時々こうして凹む時がある
基本は何かやらかしてゼニスを怒らせた時だが
ルーデウス……ルディの事で凹むこともある
「ルディは剣もきらいじゃないですよ……ロキシーさんに夢中なだけで」
たまにルディがロキシーさんに教わってる所を見るが、基本デレデレしてる
でもちゃんと授業は聞いてるみたいで、ドンドン魔術を習得しているみたいだ
「俺も……できるかな?」
「イズル! お前もか! お前も魔術師になるのか!」
「使えたらいいなっておもっただけです……」
そんな風に過ごして1年後
5歳を迎えた
この世界では5歳、10歳、15歳でお祝いをする
15歳で成人だ
アーキマン家でも例外なく、俺のお祝いをしてくれた
豪勢な料理を食べながら、ボルトとクランがプレゼントをくれた
ボルトからは剣を貰った
「まだ早いが、その剣を使いこなせるようになれば1人前だ!」
「がんばる!!」
クランからは初級の魔術教本を貰った
「聞いたよ? 魔術も使ってみたいって、初級だけどこれで勉強できるだろ?」
「わぁ! ありがとうお母さん!」
「剣より喜んでないか?」
そんな風に楽しい時間を過ごした
翌日、グレイラット家に行く
「あれ? ルディ出掛けるの?」
「イズル、ええ少し遊びに」
ルディは最近出掛けるようになった
先月、ロキシーさんの卒業試験を終えてからだ
ルディは5歳で水聖級魔術師になった
かなり異例の事らしく……ボルトは
「ルーデウスは将来魔術師で大成するだろうな」
なんて言っていた
まあ、確かに頑張ってるし、いつか王級とか帝級とかやりそう
出掛けるルディを見送ってから、俺はパウロと訓練だ
「イズル、そろそろ初級を名乗っていいぞ」
「本当ですか!」
「ああ、明日からは更に厳しくするからな!」
「はい!」
遂に剣神流と水神流も初級になった
北神流ももうすぐ中級だ
ルディと比べたらまだまだだけど……確実に成長していってる
「よし、初級祝いだ、特別に剣神流の技、『無音の太刀』を見せてやる!」
「無音の太刀……」
強そうな名前だ
「イズル構えろ」
言われて構える
「行くぞ!」
「!?」
一瞬だった、一瞬で木剣を弾き飛ばされた
「見えたか?」
首を振る
「今のが無音の太刀だ、これが出来たら剣神流は上級を名乗れる」
「無音の太刀……」
「更に上に光の太刀って奥義があるんだが……俺は出来ない」
「できないんですか……」
「できたら剣聖になってる、まあ無音の太刀も充分強力な技だ、冒険者になったら充分通じるぞ!」
そう言えばパウロはS級の冒険者だったな
ボルトもS級だし、上級以上は冒険者でも上澄みになれるってことか
「よし、もっとがんばる!」
取り敢えず中級習得だ!