desire
あの日から2人を目にする回数が増えた気がする
野口「舞香って高松さんと仲良かったんだね」
佐々木「あ、うん」
あーまた知らない顔
何も言わずさっきまで読んでいた本に目線を戻す彼女。
自分は特別じゃないんだと嫌でも思い知らされ、
これ以上は踏み込むなとでも言われてるようで面白くない。
どうせHR終わったらあの子のところに行くんでしょ。私のところには自分から来てくれないくせに
黒い何かが私の心を覆いそうになる
これ以上はダメだと机に突っ伏した。
大場「帰ろ〜」
大谷「いおさんも帰るでしょ?」
野口「うん!あ!!」
部活が終わり、あとはもう帰るだけって時に明日提出しないといけないノートを教室に置いてきたことに気づいた。
野口「ごめん、先帰ってて〜」
今日は嫌なことを考えちゃう日だから早く帰って寝てしまいたかったんだけどな
暗いし最悪
運なさすぎでしょ、私、
暗い中着いた自分の教室は何故か灯りがついていた。
付けっぱなしなんて日直の人怒られるだろうからいおさんが消してあげるか〜
野口「ん?舞香?」
そこに居たのは、彼女ともう1人
ここからもう1人は見えないけど彼女があの顔で微笑む相手は1人しか居なくて
そこから動く事が出来ず、ただ2人をボーッと眺めるだけ。教室は眩しくてまるで私たちを表してるみたい。
なんて呑気な事考えてたら2人の唇が重なった。
思わずにその場から走り出した。
付き合ってるなら言ってくれてもいいじゃん。
そしたら、頑張って諦めるのに
それすらも言われない私は思っていたよりも親しくなかったのかな。なんて1度ネガティブになった思考はなかなか抜け出させてくれなくて。明日どんな顔で会えばいいんだろうか。
やっぱり運なさすぎ
明日の提出物どうにかしなきゃいけない、こういう時いつも舞香に頼ってしまうけど今日は連絡したくなくてメッセージアプリから探す
野口「ごめんね、朝早く学校来てもらっちゃって」
齊藤「衣織から連絡くるなんて珍しいから何事かと思えば課題かい!」
なぎさとは幼なじみだけど、高校に入ってからはキラキラしてる人に囲まれるなぎさとは距離が出来て自分から話しかけることはなくなってしまった。
野口「今度お礼するから!」
齊藤「うーん、何にしてもらおうかな」
野口「どうか軽いもので」
齊藤「ていうか、佐々木さんじゃないんだ」
野口「え?」
齊藤「てっきり、こういう時頼るのは佐々木さんだと思ってたから。まぁー連絡来た時は嬉しかったけどねー」
昨日あんな事があったから舞香を頼りたくなかったなんてなぎさに言えるわけなくてなんとなく誤魔化す。
なぎさのおかげで朝に課題提出出来そうだし、舞香とは今まで通り話せば大丈夫だと自分に言い聞かせる。
佐々木「あれ?衣織おはよう」
野口「あ、舞香、おはよ!」
よし、大丈夫
佐々木「こんな早く来てるなんて珍しくない?」
野口「あ、えっと課題やらなきゃで」
ここで嘘をつく理由もないし、きっと相槌を打って自分の席に行くんだろうな
佐々木「課題やってなかったの?笑私の写させてあげようか?」
野口「大丈夫!もうなぎさに写させてもらったから。朝のうちに間に合ってよかったよ」
佐々木「え、そっか、よかったね」
少し落ち込んだようにも見えたけどすぐにいつもの顔に戻って行ってしまった。
まー勘違いだろうな。落ち込む理由なんてないし!私がなぎさに頼ったから舞香が落ち込むなんてどんな幸せな頭してるんだ!って自分の頭をポカポカ叩く。するといつの間にか来ていた担任に
「野口は頭がおかしくなったのかー」と笑われた。
野口「舞香って高松さんと仲良かったんだね」
佐々木「あ、うん」
あーまた知らない顔
何も言わずさっきまで読んでいた本に目線を戻す彼女。
自分は特別じゃないんだと嫌でも思い知らされ、
これ以上は踏み込むなとでも言われてるようで面白くない。
どうせHR終わったらあの子のところに行くんでしょ。私のところには自分から来てくれないくせに
黒い何かが私の心を覆いそうになる
これ以上はダメだと机に突っ伏した。
大場「帰ろ〜」
大谷「いおさんも帰るでしょ?」
野口「うん!あ!!」
部活が終わり、あとはもう帰るだけって時に明日提出しないといけないノートを教室に置いてきたことに気づいた。
野口「ごめん、先帰ってて〜」
今日は嫌なことを考えちゃう日だから早く帰って寝てしまいたかったんだけどな
暗いし最悪
運なさすぎでしょ、私、
暗い中着いた自分の教室は何故か灯りがついていた。
付けっぱなしなんて日直の人怒られるだろうからいおさんが消してあげるか〜
野口「ん?舞香?」
そこに居たのは、彼女ともう1人
ここからもう1人は見えないけど彼女があの顔で微笑む相手は1人しか居なくて
そこから動く事が出来ず、ただ2人をボーッと眺めるだけ。教室は眩しくてまるで私たちを表してるみたい。
なんて呑気な事考えてたら2人の唇が重なった。
思わずにその場から走り出した。
付き合ってるなら言ってくれてもいいじゃん。
そしたら、頑張って諦めるのに
それすらも言われない私は思っていたよりも親しくなかったのかな。なんて1度ネガティブになった思考はなかなか抜け出させてくれなくて。明日どんな顔で会えばいいんだろうか。
やっぱり運なさすぎ
明日の提出物どうにかしなきゃいけない、こういう時いつも舞香に頼ってしまうけど今日は連絡したくなくてメッセージアプリから探す
野口「ごめんね、朝早く学校来てもらっちゃって」
齊藤「衣織から連絡くるなんて珍しいから何事かと思えば課題かい!」
なぎさとは幼なじみだけど、高校に入ってからはキラキラしてる人に囲まれるなぎさとは距離が出来て自分から話しかけることはなくなってしまった。
野口「今度お礼するから!」
齊藤「うーん、何にしてもらおうかな」
野口「どうか軽いもので」
齊藤「ていうか、佐々木さんじゃないんだ」
野口「え?」
齊藤「てっきり、こういう時頼るのは佐々木さんだと思ってたから。まぁー連絡来た時は嬉しかったけどねー」
昨日あんな事があったから舞香を頼りたくなかったなんてなぎさに言えるわけなくてなんとなく誤魔化す。
なぎさのおかげで朝に課題提出出来そうだし、舞香とは今まで通り話せば大丈夫だと自分に言い聞かせる。
佐々木「あれ?衣織おはよう」
野口「あ、舞香、おはよ!」
よし、大丈夫
佐々木「こんな早く来てるなんて珍しくない?」
野口「あ、えっと課題やらなきゃで」
ここで嘘をつく理由もないし、きっと相槌を打って自分の席に行くんだろうな
佐々木「課題やってなかったの?笑私の写させてあげようか?」
野口「大丈夫!もうなぎさに写させてもらったから。朝のうちに間に合ってよかったよ」
佐々木「え、そっか、よかったね」
少し落ち込んだようにも見えたけどすぐにいつもの顔に戻って行ってしまった。
まー勘違いだろうな。落ち込む理由なんてないし!私がなぎさに頼ったから舞香が落ち込むなんてどんな幸せな頭してるんだ!って自分の頭をポカポカ叩く。するといつの間にか来ていた担任に
「野口は頭がおかしくなったのかー」と笑われた。
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