10,000hit企画
Name Cange
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今日は監督さんが他の劇団のお手伝いに行っているらしく、碓氷君のテンションは絶不調だった。
誰が話しかけても無反応。
機嫌が悪いというよりは、捨てられた子犬の様な状態だ。
『碓氷君て案外分かりやすいよね』
「…」
『あ、監督さんだ』
「っ!」
『うっそー』
「…ふざけるな」
『まじの怒りじゃん』
普段はあまり見られない、一喜一憂する碓氷君が面白くてつい遊んでしまったが、氷の様な表情て睨まれてしまった。
『監督さんって可愛いよね』
「当たり前」
『優しいし、面倒見良いし』
「はあ…好き」
『もし監督さんに彼氏が出来たらどうするの?』
「消す」
『碓氷君が言うと冗談に聞こえないよ』
「…まあ、監督が幸せならそれでいい」
『ほー、大人じゃん』
「もし監督が他の男と結婚したら、俺死ぬかも」
これ以上監督さんの話題は止めておいた方がいいかもしれない。
ネガティブになっている今の碓氷君には何を言ってもダメかもしれないけど…。
『ま、もしそうなったら私が碓氷君を貰ってあげるよ』
「は?」
『ははは、なーんて…』
「今の言葉、絶対忘れない」
『ん?』
急に元気になった碓氷君は不敵に笑いながら談話室を出ていった。
もしかして私、サイコストーカーに言ってはいけない事を言ってしまったのかもしれない。
こうして、私は碓氷君の恋を誰よりも応援するようになった。
おわり
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