10,000hit企画
Name Cange
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『あ、ちかウサさんだ』
「その呼び方はやめろって言っただろ」
『じゃあウサさん』
「……」
俺は女が嫌いだからと、出会った当初は監督さんやこいつに酷く冷たく当たっていた。
正直、嫌いというよりどう関わっていいのかが分からない。
上部だけの付き合いならいくらでも出来るけど、女と深く関わったことのない俺にとって異例の事態だった。
摂津なまえ。
いくら冷たく当たっても効果は無く、非常に扱いにくい女だった。
いつしかなまえと接する時は、偽りの自分ではなく素を出す事の方が多くなっていた。
『千景さん千景さん』
「何」
『すきありっ』
「!」
そしていつも予測不能な行動をしてくるから厄介だ。
いつもなら気を張っている為、そう簡単には他人に触れさせないのだが、いつの間にかなまえといる時は隙だらけらしい。
背後を取られるなんて今までの俺では考えられない。
すぐ振りほどこうと思ったが案外嫌な気はしなかった。
「…」
『ふっふっふ』
「なまえこそ、油断しすぎじゃないかな」
『おわっ』
手を掴んで、半ば強引に壁に押しやった。
唇が触れてしまいそうな程の距離。
『あ、の…』
「何?今さら照れてんの?」
『さすがにこの近さだとね』
「ふーん、意外と女の子らしいんだ」
『失礼な』
「可愛げはないけど」
からかうつもりだったが、予想外な反応に何故か胸がざわついた。
いつも通りを装いながらそろそろ離れようと手を壁から離したその時。
今度は背後ではなく、正面から思いっきり抱きつかれる。
「今日は随分と甘えるね」
『…ダメですか?』
「…君、それわざとやってるよね」
『男はみんな上目遣い+疑問系に弱いって万里が言ってたから。千景さんにも効果は抜群…と』
「はぁ…調子狂うな」
たまにはこういうのも悪くないな。
なんて柄にもない事を思ってしまう程、俺はなまえに心を許しているのかもしれない。
おわり
「その呼び方はやめろって言っただろ」
『じゃあウサさん』
「……」
俺は女が嫌いだからと、出会った当初は監督さんやこいつに酷く冷たく当たっていた。
正直、嫌いというよりどう関わっていいのかが分からない。
上部だけの付き合いならいくらでも出来るけど、女と深く関わったことのない俺にとって異例の事態だった。
摂津なまえ。
いくら冷たく当たっても効果は無く、非常に扱いにくい女だった。
いつしかなまえと接する時は、偽りの自分ではなく素を出す事の方が多くなっていた。
『千景さん千景さん』
「何」
『すきありっ』
「!」
そしていつも予測不能な行動をしてくるから厄介だ。
いつもなら気を張っている為、そう簡単には他人に触れさせないのだが、いつの間にかなまえといる時は隙だらけらしい。
背後を取られるなんて今までの俺では考えられない。
すぐ振りほどこうと思ったが案外嫌な気はしなかった。
「…」
『ふっふっふ』
「なまえこそ、油断しすぎじゃないかな」
『おわっ』
手を掴んで、半ば強引に壁に押しやった。
唇が触れてしまいそうな程の距離。
『あ、の…』
「何?今さら照れてんの?」
『さすがにこの近さだとね』
「ふーん、意外と女の子らしいんだ」
『失礼な』
「可愛げはないけど」
からかうつもりだったが、予想外な反応に何故か胸がざわついた。
いつも通りを装いながらそろそろ離れようと手を壁から離したその時。
今度は背後ではなく、正面から思いっきり抱きつかれる。
「今日は随分と甘えるね」
『…ダメですか?』
「…君、それわざとやってるよね」
『男はみんな上目遣い+疑問系に弱いって万里が言ってたから。千景さんにも効果は抜群…と』
「はぁ…調子狂うな」
たまにはこういうのも悪くないな。
なんて柄にもない事を思ってしまう程、俺はなまえに心を許しているのかもしれない。
おわり