10,000hit企画
Name Cange
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「なまえ?」
『あ、左京さんだ』
今日は銀泉会の会合があり、寮に帰るのがいつもより大分遅くなってしまった。
談話室に入るや否やなまえの姿が目に入り、思わず嬉しさが込み上げる。
「…こんな遅くまで起きてやがったのか」
『言い方』
「今日は会合があるから寮には来るなって言っただろうが」
『別に左京さんに会いに来たんじゃないし』
「…ほう、詳しく聞こうか」
『嘘です。怖いから指ならしながら言わんといて』
いつもの様に冗談を言いながら控えめに笑うなまえを見て、俺も自然と顔が緩んだ。
『…左京さん』
「何だ」
『もっとくっついてもいい?』
「…」
普段はあまり見せない、照れた様な表情のなまえに、柄にもなく固まってしまった。
反応が無く不思議そうに俺を見つめるなまえの肩を抱き寄せる。
『わ…』
「なまえ、」
「はい、ストーップ!おっさんアウトー」
「チッ」
『万里』
タイミングの悪い事に、なまえの兄である摂津が来やがった。
俺たちの関係については知っているが、度々こうしてわざと邪魔をしてくる。
「なまえ、今日は寮に来る予定じゃなかっただろ」
『万里こそ、今日は大学の友達のとこに泊まるって言ってたじゃん』
「おいおい。まさかそれを狙っておっさんとイチャつこうとか考えてたってか?」
『違うし』
「嫌な予感がして急遽予定変更して良かったわ」
『シスコンセンサー仕事しすぎ』
穏やかな時間は束の間、摂津のせいで疲れが一瞬で戻ってきた。
兄妹喧嘩を止める気力も沸かずに溜め息を吐いた。
「ま、今日は遅いから俺の部屋で寝ろ」
『え』
「え、じゃねーよ。お前まさか左京さんと一緒に寝ようとか思ってんじゃねーだろうな」
「良い歳したお兄さんが妹と一緒に寝るってのもおかしい話だろ」
「は?良い歳したおっさんが嫉妬っすか?」
「何だと?」
『あ、良いこと思いついた』
これ以上大人気なく言い争うつもりは無かったが、なまえの事になるとどうも歯止めが効かなくなる。
摂津の挑発に乗せられそうになった時、なまえが険悪な空気を一切無視して間に入ってきた。
『3人で一緒に寝るってのはどうよ』
「はあー?」
「何を言い出すかと思えば…」
『ほら、可愛い妹と未来の弟じゃん』
「「勘弁してくれ…」」
おわり
『あ、左京さんだ』
今日は銀泉会の会合があり、寮に帰るのがいつもより大分遅くなってしまった。
談話室に入るや否やなまえの姿が目に入り、思わず嬉しさが込み上げる。
「…こんな遅くまで起きてやがったのか」
『言い方』
「今日は会合があるから寮には来るなって言っただろうが」
『別に左京さんに会いに来たんじゃないし』
「…ほう、詳しく聞こうか」
『嘘です。怖いから指ならしながら言わんといて』
いつもの様に冗談を言いながら控えめに笑うなまえを見て、俺も自然と顔が緩んだ。
『…左京さん』
「何だ」
『もっとくっついてもいい?』
「…」
普段はあまり見せない、照れた様な表情のなまえに、柄にもなく固まってしまった。
反応が無く不思議そうに俺を見つめるなまえの肩を抱き寄せる。
『わ…』
「なまえ、」
「はい、ストーップ!おっさんアウトー」
「チッ」
『万里』
タイミングの悪い事に、なまえの兄である摂津が来やがった。
俺たちの関係については知っているが、度々こうしてわざと邪魔をしてくる。
「なまえ、今日は寮に来る予定じゃなかっただろ」
『万里こそ、今日は大学の友達のとこに泊まるって言ってたじゃん』
「おいおい。まさかそれを狙っておっさんとイチャつこうとか考えてたってか?」
『違うし』
「嫌な予感がして急遽予定変更して良かったわ」
『シスコンセンサー仕事しすぎ』
穏やかな時間は束の間、摂津のせいで疲れが一瞬で戻ってきた。
兄妹喧嘩を止める気力も沸かずに溜め息を吐いた。
「ま、今日は遅いから俺の部屋で寝ろ」
『え』
「え、じゃねーよ。お前まさか左京さんと一緒に寝ようとか思ってんじゃねーだろうな」
「良い歳したお兄さんが妹と一緒に寝るってのもおかしい話だろ」
「は?良い歳したおっさんが嫉妬っすか?」
「何だと?」
『あ、良いこと思いついた』
これ以上大人気なく言い争うつもりは無かったが、なまえの事になるとどうも歯止めが効かなくなる。
摂津の挑発に乗せられそうになった時、なまえが険悪な空気を一切無視して間に入ってきた。
『3人で一緒に寝るってのはどうよ』
「はあー?」
「何を言い出すかと思えば…」
『ほら、可愛い妹と未来の弟じゃん』
「「勘弁してくれ…」」
おわり
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