第5話
Name Cange
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今日は一限目から大嫌いな数学。
遅刻しそうだしたまにはサボってもいいかな、なんて思いながら行き先は既に教室ではない方へ向かう。
第二音楽室。
授業で使われることがないため常に静かで誰も来ないから最近のお気に入りの場所。
『げ、何でいるの』
「うお、なまえじゃん。サボり?」
扉を開けたら、机に突っ伏しながらスマホをいじっていた万里がいた。
『私のお気に入りの場所が…』
「俺も偶然見つけたんだよ。俺らやっぱ気ぃ合うよなー!つか、久しぶりに兄貴に会えたんだからもっと嬉しくしろっつーの」
『別に今は会いたくなかった』
そう言いつつも私は万里の隣に腰掛ける。
すると嬉しそうに頭を撫でてくる万里。
『劇団楽しい?』
私の問いかけに万里は暫く黙っていたけど、これまであった出来事をすべて話してくれた。
一度劇団を辞めようとしたが、ライバルの一人芝居を見て心が熱くなったと語る万里。
そこには、以前のような退屈そうに何でもこなす兄の姿はどこにもなかった。
「……最初は兵頭に勝つために入ったのに、いつの間にか俺にとってすげー大事なもんになってたみたいでさ。笑っちまうよなー」
『そんなことないよ。すごく楽しそう』
「…お前に話せて良かったわ」
『うん。私も聞けて良かった。頑張ってね、お兄ちゃん』
「っ、だから突然のデレは反則だっつーの、くそ」
兄の照れた顔を拝めたから今日一日頑張れそうだ。
遅刻しそうだしたまにはサボってもいいかな、なんて思いながら行き先は既に教室ではない方へ向かう。
第二音楽室。
授業で使われることがないため常に静かで誰も来ないから最近のお気に入りの場所。
『げ、何でいるの』
「うお、なまえじゃん。サボり?」
扉を開けたら、机に突っ伏しながらスマホをいじっていた万里がいた。
『私のお気に入りの場所が…』
「俺も偶然見つけたんだよ。俺らやっぱ気ぃ合うよなー!つか、久しぶりに兄貴に会えたんだからもっと嬉しくしろっつーの」
『別に今は会いたくなかった』
そう言いつつも私は万里の隣に腰掛ける。
すると嬉しそうに頭を撫でてくる万里。
『劇団楽しい?』
私の問いかけに万里は暫く黙っていたけど、これまであった出来事をすべて話してくれた。
一度劇団を辞めようとしたが、ライバルの一人芝居を見て心が熱くなったと語る万里。
そこには、以前のような退屈そうに何でもこなす兄の姿はどこにもなかった。
「……最初は兵頭に勝つために入ったのに、いつの間にか俺にとってすげー大事なもんになってたみたいでさ。笑っちまうよなー」
『そんなことないよ。すごく楽しそう』
「…お前に話せて良かったわ」
『うん。私も聞けて良かった。頑張ってね、お兄ちゃん』
「っ、だから突然のデレは反則だっつーの、くそ」
兄の照れた顔を拝めたから今日一日頑張れそうだ。