第14話
Name Cange
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「なまえっ!」
扉を乱暴に開ける音と共に、万里の大きな声が部屋中に響く。
「…お前ら、何…してんだよ」
『見ての通りゲームしてるだけじゃん。何その絶望的瞬間を見てしまったかのような反応』
「万里って頭は良いくせに結構アホだよね」
「うるせーな」
あの後、至さんに連れられたのは彼の自室。
綺麗とは言いがたい部屋だったけど、結構居心地は良い。
新作のゲームがあるから一緒にやろうと誘われ、他にする事もなかった私は頷いた。
最初は特にやる気もなかったけど、その新作のゲームというのがなんと私がハマっているゲームだった。
『このキャラ目当てでコンビニはしごしたなあ…』
「コンプしたって万里から聞いたよ」
『心優しい青年がグッズを譲ってくれたおかげっすよ』
「マジか。神じゃん」
「つーかさ、何知らない間に仲良くなってんの?」
「あらら、万里くん嫉妬ですか」
『あ、クリア』
いえーい、なんて言いながら手を合わせる私たちを見て、更に万里の眉間のシワが深くなった。
何も言わない代わりに、黙って私と至さんの間に無理矢理割って入る万里。
「近すぎるっつうの」
「別に万里が思ってるようなイヤらしい事なんてしないよ」
「んなこと思ってねーし!」
『至さんポテチ』
「はいはい」
至さんはポテチをつまみ、万里が間にいるにも関わらず私の口へと運んだ。
「お前ら、絶対わざとやってんだろ…」
『そんなにポテチ欲しいなら万里も至さんにあーんしてもらいなよ』
「断る」
いちいち怒る万里か面白くて少し調子に乗ってしまったけど、私も至さんも反省はしていない。
家族以外の誰かが万里に対して遠慮無しに接している光景は嬉しくもあり、なんとなく寂しくもあった。
なんて、本人には絶対に言ってやらないけどね。
つづく
扉を乱暴に開ける音と共に、万里の大きな声が部屋中に響く。
「…お前ら、何…してんだよ」
『見ての通りゲームしてるだけじゃん。何その絶望的瞬間を見てしまったかのような反応』
「万里って頭は良いくせに結構アホだよね」
「うるせーな」
あの後、至さんに連れられたのは彼の自室。
綺麗とは言いがたい部屋だったけど、結構居心地は良い。
新作のゲームがあるから一緒にやろうと誘われ、他にする事もなかった私は頷いた。
最初は特にやる気もなかったけど、その新作のゲームというのがなんと私がハマっているゲームだった。
『このキャラ目当てでコンビニはしごしたなあ…』
「コンプしたって万里から聞いたよ」
『心優しい青年がグッズを譲ってくれたおかげっすよ』
「マジか。神じゃん」
「つーかさ、何知らない間に仲良くなってんの?」
「あらら、万里くん嫉妬ですか」
『あ、クリア』
いえーい、なんて言いながら手を合わせる私たちを見て、更に万里の眉間のシワが深くなった。
何も言わない代わりに、黙って私と至さんの間に無理矢理割って入る万里。
「近すぎるっつうの」
「別に万里が思ってるようなイヤらしい事なんてしないよ」
「んなこと思ってねーし!」
『至さんポテチ』
「はいはい」
至さんはポテチをつまみ、万里が間にいるにも関わらず私の口へと運んだ。
「お前ら、絶対わざとやってんだろ…」
『そんなにポテチ欲しいなら万里も至さんにあーんしてもらいなよ』
「断る」
いちいち怒る万里か面白くて少し調子に乗ってしまったけど、私も至さんも反省はしていない。
家族以外の誰かが万里に対して遠慮無しに接している光景は嬉しくもあり、なんとなく寂しくもあった。
なんて、本人には絶対に言ってやらないけどね。
つづく