万里くんの妹※更新停止中
Name Cange
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「おい兵頭」
「あ?」
「今日は違う部屋で寝ろ」
「何でてめえに指図されなきゃなんねぇんだよ」
「いいから黙って言うこと聞け」
「断る」
「んだと?」
稽古が終わるや否や始まる喧嘩に、太一や臣はまたかと苦笑いを浮かべ、左京はため息を吐いた。
いつも通りの喧嘩かと思いきや、今日の万里はどこか余裕のない表情で少しだけ焦りも混じっている。
それに気づいた十座以外のメンバーは顔を見合わせる。
「万ちゃん、どうしたんスかね?」
「何かいつもと違う気がするな…」
「はあ…ほっとけ。またくだらねぇ事で言い合ってるだけだろ」
左京の言葉を最後に、3人は稽古場を後にした。
その頃なまえは、兄と同じく焦りの表情を浮かべていた。
夕食を食べ終えた後、飲み物が無い事に気がついた。
カレーは市販のルーではなく、様々なスパイスを使った監督オリジナルのカレーであり、舌を刺激するには充分だった。
『…はぁ』
少しでも舌を冷やそうと口を開けて呼吸をしているなまえは、助けを求めるべく万里にメッセージを送った。
しかし絶賛喧嘩中の万里に届く事はなく、我慢の限界は近づくばかり。
なまえはドアの近くまで向かい、そっと耳をすました。
外から何も聞こえない事を確認してドアを開けようと手を伸ばした。
その瞬間、
「え…?」
『…っ!』
「…君、誰?」
なまえが開ける前にドアが開かれ、目の前には長身で顔の整った男が立っていた。
先程帰宅したばかりの茅ヶ崎至と鉢合わせてしまったのだ。
つづく
「あ?」
「今日は違う部屋で寝ろ」
「何でてめえに指図されなきゃなんねぇんだよ」
「いいから黙って言うこと聞け」
「断る」
「んだと?」
稽古が終わるや否や始まる喧嘩に、太一や臣はまたかと苦笑いを浮かべ、左京はため息を吐いた。
いつも通りの喧嘩かと思いきや、今日の万里はどこか余裕のない表情で少しだけ焦りも混じっている。
それに気づいた十座以外のメンバーは顔を見合わせる。
「万ちゃん、どうしたんスかね?」
「何かいつもと違う気がするな…」
「はあ…ほっとけ。またくだらねぇ事で言い合ってるだけだろ」
左京の言葉を最後に、3人は稽古場を後にした。
その頃なまえは、兄と同じく焦りの表情を浮かべていた。
夕食を食べ終えた後、飲み物が無い事に気がついた。
カレーは市販のルーではなく、様々なスパイスを使った監督オリジナルのカレーであり、舌を刺激するには充分だった。
『…はぁ』
少しでも舌を冷やそうと口を開けて呼吸をしているなまえは、助けを求めるべく万里にメッセージを送った。
しかし絶賛喧嘩中の万里に届く事はなく、我慢の限界は近づくばかり。
なまえはドアの近くまで向かい、そっと耳をすました。
外から何も聞こえない事を確認してドアを開けようと手を伸ばした。
その瞬間、
「え…?」
『…っ!』
「…君、誰?」
なまえが開ける前にドアが開かれ、目の前には長身で顔の整った男が立っていた。
先程帰宅したばかりの茅ヶ崎至と鉢合わせてしまったのだ。
つづく