万里くんの妹※更新停止中
Name Cange
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「じゃあ咲也君、お願いね」
「任せてください!」
監督から万里君の妹さん用のカレーを受け取り、周りに誰もいない事を確認した。
誰にも怪しまれずに部屋まで持っていく事、そう万里君から頼まれたけど、正直自信は全くない。
真澄くん以外の春夏秋メンバーは妹さんの事を知らない。
そして今現在この寮にいるのは至さん以外の全員。
秋組の皆はすでに稽古場に行ったし、夏組+綴君とシトロンさんはリビングでホラー映画を鑑賞中。
運良く皆集まってくれてるから、誰にも気づかれずにリビングを出る事さえ出来れば後は大丈夫…のはず。
そう自分に言い聞かせながら、俺は意を決してそっとリビングを出た。
その時だった。
「咲也?」
「ひいっ!いいいい至さん!?」
「ごめん、びっくりさせちゃった?」
「いいいえ、大丈夫です!お帰りなさい!」
「ただいま。で、そのカレーは?」
リビングを出た瞬間、仕事から帰ってきた至さんと鉢合わせてしまった。
案の定、手に持っていた不自然なカレーについて突っ込まれる。
「ま、真澄くん用のカレーです!お腹が空いて力が出ないそうなので…!」
「アンパンマンかよ」
「それでは!急いでるので!」
「あ、うん…?」
眉をひそめる至さんにこれ以上怪しまれない様に、無理矢理話を切り上げた。
その後は誰にも会うことなく妹さんのいる部屋までたどり着いた。
「咲也です。ご飯を持ってきました」
ノックをした後に小声でそう言うと、中から返事が聞こえた。
そしてすぐに扉が開いて、万里君の妹さんが顔を覗かせた。
『咲也君…だっけ?わざわざありがとう』
「いえいえ!体調はもう大丈夫?」
『うん。平気』
「良かった!そうだ、なまえちゃんって呼んでもいいかな?」
『別にいいよ。そう言えば…咲也君花学って言ってたけど、1年生?』
「あはは、良く間違われるけど万里君と同じ学年だよ」
『まじか……なんか、すみません』
「気にしなくていいよ!それに敬語じゃない方が俺も嬉しいし!」
そう言うと分かった、と頷くなまえちゃん。
「それじゃあ、ゆっくり食べてね」
『ありがとう』
無事に任務が完了した事と、なまえちゃんの元気そうな顔が見れた事に安心しながら賑やかな声が聞こえるリビングへと戻った。
つづく
「任せてください!」
監督から万里君の妹さん用のカレーを受け取り、周りに誰もいない事を確認した。
誰にも怪しまれずに部屋まで持っていく事、そう万里君から頼まれたけど、正直自信は全くない。
真澄くん以外の春夏秋メンバーは妹さんの事を知らない。
そして今現在この寮にいるのは至さん以外の全員。
秋組の皆はすでに稽古場に行ったし、夏組+綴君とシトロンさんはリビングでホラー映画を鑑賞中。
運良く皆集まってくれてるから、誰にも気づかれずにリビングを出る事さえ出来れば後は大丈夫…のはず。
そう自分に言い聞かせながら、俺は意を決してそっとリビングを出た。
その時だった。
「咲也?」
「ひいっ!いいいい至さん!?」
「ごめん、びっくりさせちゃった?」
「いいいえ、大丈夫です!お帰りなさい!」
「ただいま。で、そのカレーは?」
リビングを出た瞬間、仕事から帰ってきた至さんと鉢合わせてしまった。
案の定、手に持っていた不自然なカレーについて突っ込まれる。
「ま、真澄くん用のカレーです!お腹が空いて力が出ないそうなので…!」
「アンパンマンかよ」
「それでは!急いでるので!」
「あ、うん…?」
眉をひそめる至さんにこれ以上怪しまれない様に、無理矢理話を切り上げた。
その後は誰にも会うことなく妹さんのいる部屋までたどり着いた。
「咲也です。ご飯を持ってきました」
ノックをした後に小声でそう言うと、中から返事が聞こえた。
そしてすぐに扉が開いて、万里君の妹さんが顔を覗かせた。
『咲也君…だっけ?わざわざありがとう』
「いえいえ!体調はもう大丈夫?」
『うん。平気』
「良かった!そうだ、なまえちゃんって呼んでもいいかな?」
『別にいいよ。そう言えば…咲也君花学って言ってたけど、1年生?』
「あはは、良く間違われるけど万里君と同じ学年だよ」
『まじか……なんか、すみません』
「気にしなくていいよ!それに敬語じゃない方が俺も嬉しいし!」
そう言うと分かった、と頷くなまえちゃん。
「それじゃあ、ゆっくり食べてね」
『ありがとう』
無事に任務が完了した事と、なまえちゃんの元気そうな顔が見れた事に安心しながら賑やかな声が聞こえるリビングへと戻った。
つづく