万里くんの妹※更新停止中
Name Cange
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「俺が戻ってくるまでぜってーこの部屋から出るなよ」
万里はそう言い残して私を置いて部屋を出ていった。
事の発端はついさっきのこと。
急遽この寮に泊まることになった私に万里が言ったのだ。
「泊まってもいいけど今ここにいる奴以外に会うの禁止な」
「気持ち悪」
「おい真澄、お前にだけは言われたくねーんだけど?」
『一応お世話になるわけだし挨拶くらいした方が良いのでは』
「いいのか?ここにいる奴ら皆うるせーぞ。挨拶くらいじゃ済まねーと思うけど?ゲーム廃人にハイテンション外国人、毒舌な中坊にパリピ大学生、三角星人にヤクザにヤンキー」
「万里君、ここぞとばかりに濃い人たち挙げてきたね」
『監督さんも否定しないってことは本当なんだね…。面倒臭そうだから万里の言う通りにするよ』
「決まりだな」
と、いうわけで今現在私は万里の部屋にいる。
何をするわけでもなく、ただボーッと万里のベッドの上で時間が過ぎるのを待っていた。
時間が経つにつれてなんだか賑やかな声が外から聞こえてくる。
万里が言っていた濃いキャラの人達が帰ってきたんだろうか。
ここに避難しておいて良かったのかもしれない。
そらから一時間後、万里からメッセージが届いた。
「〈腹減ってる?〉」
『〈少し。でも食べなくても平気〉』
「〈りょーかい。体調は大丈夫なのか?〉」
『〈うん。薬も飲ませてもらったし〉』
「〈なら良かった。晩飯の後何か軽く食えるもん持ってくからもうちょい待ってろよ〉」
『〈分かった。同室の人は大丈夫なの?〉』
「〈あー、何とか足止めしてるから心配すんな〉」
薬のせいか、また眠気が襲ってきた私はそのまま万里のベッドで眠ってしまった。
その直後に部屋の扉が開く。
すでに眠りについた私はその音に気づくことはなかった。
「……」
***
「セッツァーどしたん?何かソワソワしてない?」
「ああ?別に…」
「どうせテンプレヤンキーとまた喧嘩でもしたんでしょ」
「んなわけねーだろ!……って、クソ兵頭どこ行った?」
「十ちゃんならもうご飯食べ終わって稽古の準備しに行きましたよ?」
「食うのどんだけはえーんだよ!」
「やっぱり十座さんと喧嘩かよ」
「おい…おいおいおい。もしかしてアイツ部屋に…!!」
「あ~、万里おにぎり残すならもらう~!」
つづく
万里はそう言い残して私を置いて部屋を出ていった。
事の発端はついさっきのこと。
急遽この寮に泊まることになった私に万里が言ったのだ。
「泊まってもいいけど今ここにいる奴以外に会うの禁止な」
「気持ち悪」
「おい真澄、お前にだけは言われたくねーんだけど?」
『一応お世話になるわけだし挨拶くらいした方が良いのでは』
「いいのか?ここにいる奴ら皆うるせーぞ。挨拶くらいじゃ済まねーと思うけど?ゲーム廃人にハイテンション外国人、毒舌な中坊にパリピ大学生、三角星人にヤクザにヤンキー」
「万里君、ここぞとばかりに濃い人たち挙げてきたね」
『監督さんも否定しないってことは本当なんだね…。面倒臭そうだから万里の言う通りにするよ』
「決まりだな」
と、いうわけで今現在私は万里の部屋にいる。
何をするわけでもなく、ただボーッと万里のベッドの上で時間が過ぎるのを待っていた。
時間が経つにつれてなんだか賑やかな声が外から聞こえてくる。
万里が言っていた濃いキャラの人達が帰ってきたんだろうか。
ここに避難しておいて良かったのかもしれない。
そらから一時間後、万里からメッセージが届いた。
「〈腹減ってる?〉」
『〈少し。でも食べなくても平気〉』
「〈りょーかい。体調は大丈夫なのか?〉」
『〈うん。薬も飲ませてもらったし〉』
「〈なら良かった。晩飯の後何か軽く食えるもん持ってくからもうちょい待ってろよ〉」
『〈分かった。同室の人は大丈夫なの?〉』
「〈あー、何とか足止めしてるから心配すんな〉」
薬のせいか、また眠気が襲ってきた私はそのまま万里のベッドで眠ってしまった。
その直後に部屋の扉が開く。
すでに眠りについた私はその音に気づくことはなかった。
「……」
***
「セッツァーどしたん?何かソワソワしてない?」
「ああ?別に…」
「どうせテンプレヤンキーとまた喧嘩でもしたんでしょ」
「んなわけねーだろ!……って、クソ兵頭どこ行った?」
「十ちゃんならもうご飯食べ終わって稽古の準備しに行きましたよ?」
「食うのどんだけはえーんだよ!」
「やっぱり十座さんと喧嘩かよ」
「おい…おいおいおい。もしかしてアイツ部屋に…!!」
「あ~、万里おにぎり残すならもらう~!」
つづく