第4話
Name Cange
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『あ、おはよ』
「…おはよう」
あれから碓氷君を見かけたら挨拶を交わすようになった。
と言っても、人がいる前で話しかけると面倒そうだから(特に女子が)、今みたいに人通りの少ない廊下でばったり会った時だけだ。
お昼休憩に入り、私は購買でパンを買って食べる場所を探している途中だった。
碓氷君は弁当を持っているから今からどこかで食べるんだろう。
「あんた、いつも教室?」
『え、いや、うるさいの嫌いだから適当な場所探してる』
「じゃあ来る?」
『ん?』
碓氷君は私の返事を聞かずにどんどんと進んで行く。
何となく気になった私はその後を追った。
しばらく歩いていると、体育館近くにあるベンチに到着した。
「ここならあんまり人来ないから」
『そうなんだ。私も一緒に食べていいの?』
「は?だから連れてきたんでしょ。馬鹿なの」
『口悪いな』
女子に騒がれているみたいだけど性格はドライで結構毒舌。
黙っていればカッコいいのに。
「うざい」
『え、突然の暴言』
「あんたのことじゃなくて。今日も代理人が俺に話しかけてきた」
『あー、なるほど』
一瞬心の声を見透かされたんじゃないかとびっくりした。
代理人、というのはあれか。
碓氷君のことが好きな本人ではない誰かってことだよね。
「俺は監督に対して、他の誰かを使って告白したりアピールするとかあり得ない…」
『話が見えない』
「はあ…監督好き…結婚したい」
『おっと、君そういう感じか。よく分かんないけど、なんかヤバいっていうのは分かった』
碓氷君が自分の世界に入っている間、私はただただパンを頬張る。
それにしてもなかなか強烈な人と仲良く(?)なってしまった気がするけどまあいいか。
つづく
「…おはよう」
あれから碓氷君を見かけたら挨拶を交わすようになった。
と言っても、人がいる前で話しかけると面倒そうだから(特に女子が)、今みたいに人通りの少ない廊下でばったり会った時だけだ。
お昼休憩に入り、私は購買でパンを買って食べる場所を探している途中だった。
碓氷君は弁当を持っているから今からどこかで食べるんだろう。
「あんた、いつも教室?」
『え、いや、うるさいの嫌いだから適当な場所探してる』
「じゃあ来る?」
『ん?』
碓氷君は私の返事を聞かずにどんどんと進んで行く。
何となく気になった私はその後を追った。
しばらく歩いていると、体育館近くにあるベンチに到着した。
「ここならあんまり人来ないから」
『そうなんだ。私も一緒に食べていいの?』
「は?だから連れてきたんでしょ。馬鹿なの」
『口悪いな』
女子に騒がれているみたいだけど性格はドライで結構毒舌。
黙っていればカッコいいのに。
「うざい」
『え、突然の暴言』
「あんたのことじゃなくて。今日も代理人が俺に話しかけてきた」
『あー、なるほど』
一瞬心の声を見透かされたんじゃないかとびっくりした。
代理人、というのはあれか。
碓氷君のことが好きな本人ではない誰かってことだよね。
「俺は監督に対して、他の誰かを使って告白したりアピールするとかあり得ない…」
『話が見えない』
「はあ…監督好き…結婚したい」
『おっと、君そういう感じか。よく分かんないけど、なんかヤバいっていうのは分かった』
碓氷君が自分の世界に入っている間、私はただただパンを頬張る。
それにしてもなかなか強烈な人と仲良く(?)なってしまった気がするけどまあいいか。
つづく