蘭「アンタも忙しい男だね。次はいつ帰ってくるんだい？」
君影「１年くらいはかかってしまうと思います。でも、早く終わらせて帰ってきます」
密「帰ってきたら、鈴ちゃんに知らん人だなんて言われてしまうかもしれんな」
君影「悲しいこと言わないでくださいよ………」
密「そう思われたくなければ、はよ戻ることやな」
君影「肝に銘じておきます」
水仙「君」
君影「水仙さん、…じゃあ、そろそろ」
水仙「あぁ。土産話を期待しているよ」
君影「…楽しい話ができるといいんですけど」



雀「君影さん！！！！！」
君影「…雀くん？」
雀「惚れた女おいて遠くに行くなんてどういう神経しとんねん！そないなんやったら、俺が水仙ちゃんをもうてまうで！！」
密「…はは！男気だけは一人前やなぁ雀！」
蘭「アンタ、鈴ちゃんのお世話はどうしたんだい？」
雀「お昼寝中や！！君影さんがもう行くいうから慌てて飛んできたんや！！」
君影「雀くんは…頼もしいですね。鈴蘭のことも、安心してお任せできます」
雀「勝ち逃げは許さんで！帰ってきたら水仙ちゃん賭けて勝負やからな！」
水仙「楽しみにしてるよ、雀」
雀「応援してや、水仙ちゃん！」


君影「…なら、一つ約束をしましょうか。雀くん」
雀「約束？」
君影「えぇ、僕も君に負けないよう、強くなるようにがんばりますから」
君影「僕の代わりに、鈴蘭を…水仙さんを助けてあげてくださいね」
雀「そんなん当たり前やろ！俺に任しとき！」
君影「ありがとう、雀くん。これで思い残すことはありません」
水仙「縁起でもない言い方をするんじゃないよ。…ちゃんと帰ってくるんだよ」
君影「…はい。それじゃあ、行ってきます」










君影「どうか、お元気で。願わくば、貴女と貴女の愛する”家族”の未来に花が咲きます様に」