ゴハン×オフロ×オヨウフク
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「メンチ…その格好は…」
「あ?なによ?なんか文句あんの?前の格好とさほど変わらないでしょうよ」
部屋から出てきたリルの格好はワイシャツ一枚纏っているだけだった。
裾は膝下ほどあり、袖は3〜4回折り返してやっとちょうどいい長さになっている。
あれだけの時間をかけた割には雑とも言えるその格好にはメンチの性格が伺われる。
「し、下着はどうしたの?」
下着という言葉を口に出すのが恥ずかしいのか、ブハラが口籠もりながら聞く。
「カーテンを切って巻きつけたわ!」
ドヤ顔で言うメンチの横で、リルもワイシャツの裾を捲って自慢気に見せると、サトツは啜っていた紅茶を吹き出し、ブハラは目を手で覆っている。
「見せなくていいの!まったく!ちょっとは恥じらいってもんを持ちなさいよ!」
「ハジライ?何?」
バッとリルの裾を元に戻したメンチは、恥じらいも知らないリルの発言にダメだこりゃと頭を抱えた。
「はい。メンチ」
約束どおり、コモンドオオサンショウウオの干物をメンチに差し出す。
それを無言で受け取ると、メンチはマジマジと観察するように眺める。
(食べ跡がない…?)
メンチに手渡されたもコモンドオオサンショウウオの干物に二次試験の最中、リルが噛みちぎってしまった跡が無い。
「サトツ、はい。」
「私にも、ですか?」
「うん。コレ、サトツの」
このワイシャツはサトツのだから、サトツにもあげると、リルがコモンドオオサンショウウオの干物をもう一本ボロ袋から取り出し、差し出した。
「あ、あんた何本持ってるのよ…」
貴重なコモンドオオサンショウウオの干物がポイポイとボロボロの袋から出てくるのを、口をあんぐりと開けてメンチが言う。
「でも、いいのですかな?これは高価で貴重なものなのでしょう?」
「いい。ここ、オイシイ、いっぱい、ある」
飛行船の食堂にはリルが見たこともない料理がたくさんあった。
一般人からしてみたら、それはごく普通の料理なのだが、肉も魚も生に近い状態で食べていたリルにとっては極上品に思えていた。
ふと、リルが指をくわえて恨めしそうにしているブハラに気がついた。
そして、ごそごそと再度ボロ袋の中を漁り、歯型のついた干物を取り出した。
「ブハラ、いる?食べかけ」
「えぇ?!いいの?!」
「いい。」
嬉しそうに受け取るブハラを見て、リルも笑顔になる。
バサバサとボロ袋を逆さにして振り、中になにも入ってないことを確認すると、ゴミ箱へ投げ捨てた。
「リル、行く。メンチ、サトツ、ブハラ、アリガト。」
そう言ってリルが部屋を出る。
パタンと閉まったドアを見て、サトツが口を開く。
「不思議な子ですねぇ。二次試験の最中、彼女が見せたオーラの量、あれは相当なものでしたよ。あなたたちも気がついていたでしょう?」
「ええ、ただ誰のオーラかは分からなかったけど、今あの子の纏ってるオーラを見て気がついたわ。」
「それがあの44番と一緒にいるなんて、オレとしてはあの子の将来が心配だ」
「しかし、彼女のオーラを引き出したのも彼ですからね…わからないものです。」
3人の心配をよそにリルは上機嫌で廊下を歩いていた。
「あ?なによ?なんか文句あんの?前の格好とさほど変わらないでしょうよ」
部屋から出てきたリルの格好はワイシャツ一枚纏っているだけだった。
裾は膝下ほどあり、袖は3〜4回折り返してやっとちょうどいい長さになっている。
あれだけの時間をかけた割には雑とも言えるその格好にはメンチの性格が伺われる。
「し、下着はどうしたの?」
下着という言葉を口に出すのが恥ずかしいのか、ブハラが口籠もりながら聞く。
「カーテンを切って巻きつけたわ!」
ドヤ顔で言うメンチの横で、リルもワイシャツの裾を捲って自慢気に見せると、サトツは啜っていた紅茶を吹き出し、ブハラは目を手で覆っている。
「見せなくていいの!まったく!ちょっとは恥じらいってもんを持ちなさいよ!」
「ハジライ?何?」
バッとリルの裾を元に戻したメンチは、恥じらいも知らないリルの発言にダメだこりゃと頭を抱えた。
「はい。メンチ」
約束どおり、コモンドオオサンショウウオの干物をメンチに差し出す。
それを無言で受け取ると、メンチはマジマジと観察するように眺める。
(食べ跡がない…?)
メンチに手渡されたもコモンドオオサンショウウオの干物に二次試験の最中、リルが噛みちぎってしまった跡が無い。
「サトツ、はい。」
「私にも、ですか?」
「うん。コレ、サトツの」
このワイシャツはサトツのだから、サトツにもあげると、リルがコモンドオオサンショウウオの干物をもう一本ボロ袋から取り出し、差し出した。
「あ、あんた何本持ってるのよ…」
貴重なコモンドオオサンショウウオの干物がポイポイとボロボロの袋から出てくるのを、口をあんぐりと開けてメンチが言う。
「でも、いいのですかな?これは高価で貴重なものなのでしょう?」
「いい。ここ、オイシイ、いっぱい、ある」
飛行船の食堂にはリルが見たこともない料理がたくさんあった。
一般人からしてみたら、それはごく普通の料理なのだが、肉も魚も生に近い状態で食べていたリルにとっては極上品に思えていた。
ふと、リルが指をくわえて恨めしそうにしているブハラに気がついた。
そして、ごそごそと再度ボロ袋の中を漁り、歯型のついた干物を取り出した。
「ブハラ、いる?食べかけ」
「えぇ?!いいの?!」
「いい。」
嬉しそうに受け取るブハラを見て、リルも笑顔になる。
バサバサとボロ袋を逆さにして振り、中になにも入ってないことを確認すると、ゴミ箱へ投げ捨てた。
「リル、行く。メンチ、サトツ、ブハラ、アリガト。」
そう言ってリルが部屋を出る。
パタンと閉まったドアを見て、サトツが口を開く。
「不思議な子ですねぇ。二次試験の最中、彼女が見せたオーラの量、あれは相当なものでしたよ。あなたたちも気がついていたでしょう?」
「ええ、ただ誰のオーラかは分からなかったけど、今あの子の纏ってるオーラを見て気がついたわ。」
「それがあの44番と一緒にいるなんて、オレとしてはあの子の将来が心配だ」
「しかし、彼女のオーラを引き出したのも彼ですからね…わからないものです。」
3人の心配をよそにリルは上機嫌で廊下を歩いていた。