マラソン×オシャベリ×キョウソウ
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「ねぇ、リルはどこから来たの?オレはクジラ島っていう島!」
「どこかの森!」
「まぁたわからねぇのかよ。」
「あ、もしかしてキリコのいた森?リルからキリコの匂いがするんだよね。」
クンクンと匂いを嗅ぐ仕草をしたゴン。
それにリルは首を振って応えた。
「キリコ、森チガウ。キリコ、ココ、アンナイ?した。」
言葉も文字も分からないリルが試験会場までたどり着けたのは、ゴン達と同じ一本杉を目指していたからだった。
ドキドキ2択クイズでは、問題の意味も分からなく、答えるすべも持っていなかったのが功を奏し、正解となっていた。
キリコの森ではリル1人だった為か、キリコに襲われそれを返り討ちにし、案内してもらえたのだ。
魔獣キリコは力を試したようだったが、リルにとっては野生動物に襲われたので、応戦し、倒したので食べようとしただけだったのだが…。
その経緯を説明することはリルにはできなかった。
3人が余裕で話しながら走っていると、不意にレオリオの足が止まる。
3人とは相対して全身汗だくで、ゼーゼーと息を切らしている。
それに気づいた3人は足を止めた。
「おい、ゴン。早くいこうぜ。」
満身創痍といったレオリオを横目にキルアが先を促す。
あのおっさんはここで脱落かな。
キルアの頭にはそう思えた。
ゴンばじっとレオリオを見ている。
リルはレオリオに駆け寄った。
「レルリラ?」
「ハァハァ、レオリオだっつーの。1文字しか合ってねぇじゃねぇか…ハァハァ…ちくしょう!こんなとこで終わってたまるかー!」
レオリオが持っていたカバンを放り投げ、上半身裸になりながら猛ダッシュで走り去って行くのを見届けたゴンは、自身の持っている釣り竿でレオリオのカバンを引き寄せた。
「おー!カッコイイー!後でそれオレにもやらせろよ」
「ゴン、かっこいー!」
見事な釣り竿さばきにキルアとリルは目を輝かせせ、また走り出した。