師範の愛が重すぎる
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『し、師範……離れてくださいっ!隠の方を待たせているんでしょう!』
デートから数日
今日も私は変わらず師範にべったりとくっつかれている
以前と変わったことは、師範を強く拒絶できなくなったことだろうか……
少なくとも今日は師範にされるがままだ
それは、師範と離れるのが寂しいと思っている自分がいるからだろう
それもそのはず
今日から師範は刀鍛冶の里に行くのだから
私が刀鍛冶の里に行く時、師範は今の自分と同じ気持ちだったのかな……
しかし、いくらお互い離れたくなくとも刀鍛冶の里に行くのは既に決定事項だ
師範の刀の調子が悪いのは事実だし、今更行くのを取りやめることは出来ない
私はいつも通り師範を引きはがすと、横抱きして隠の方の所に連れていく
……以前だったら特に何も感じることなく俵担ぎできていたけれど、流石に好きな人にそんなことはできない
なので横抱きをしているのだ
しかしそんな私の心の内を知らない師範は私に疑問をぶつける
「あれ、横抱き?珍しいね。俵担ぎされるのかと思った」
そう言えばよく考えると何故私は年下の男の子を俵担ぎしてたのだろう
何だか急に恥ずかしくなってきた……
穴があったら入りたいとはまさにこのことだろう
そうして恥ずかしがっている内に隠の方の所に着いた
その時師範がものすごく不機嫌そうな顔をしたのに気付いたのは私だけではないだろう
そうして私は師範を見送った
そして数日後、まさか師範があんな状態で帰って来るなんて思いもせずに……
──────
数日後、師範は帰って来た
……ただし、意識不明の状態で
何でも、刀鍛冶の里が上弦の鬼の襲撃に遭ったらしく、師範は上弦の肆と戦闘したのだそうだ
そんな師範は、蝶屋敷の一室で今も眠っている
私はお菓子を持って師範のお見舞いに来ていた
今日で目覚めなくなって2日目だ
このまま目が覚めなかったらどうしようと悪い想像が脳内を駆け巡る
上弦の鬼と戦って里の方々を守った師範のことは弟子として誇りに思う
だけど……!
『好きな人がこんな状態になっているのは、悲しいし、苦しいよぉ……』
思わず涙が溢れてくる
足に力が入らず、その場に座り込む
床はひんやりとしているが、私の頭は冷えない
そのまま数分泣いた後、私は立ち上がった
どうやら泣いたことで少し感情の整理が出来たようだ
こんな明らかに大泣きしたような顔を見たら、師範が起きた時心配するだろう
師範は目覚める
そう信じよう
私は師範の手を取り、両手でぎゅっと握る
『師範、目が覚めるの、待ってますから』
そして今回のことで鬼殺隊は明日の命の保証がないことを、改めて突き付けられた
師範が起きたら、私の気持ちを伝えよう
後悔をしない為に──────
すると、私が握っている師範の手がぴくりと動いた
それに驚いた私は師範の顔を覗き込む
師範はまだぼんやりしているようだが、目を開けていた
そんな師範の姿を見て、私は握っていた手を離して師範に抱き着く
『師範、目が覚めたんですね!?良かった……良かったよぉ……』
師範が言葉を発する前に私はまた大泣きしてしまった
私はわんわんと泣きじゃくる
すると師範は私の頭を撫でた
「起きるのが遅くなってごめん。……ただいま、楓」
その言葉を聞いて、私はぱっと顔を上げる
そして満面の笑みで答えた
『はい!おかえりなさい!師範……!』
デートから数日
今日も私は変わらず師範にべったりとくっつかれている
以前と変わったことは、師範を強く拒絶できなくなったことだろうか……
少なくとも今日は師範にされるがままだ
それは、師範と離れるのが寂しいと思っている自分がいるからだろう
それもそのはず
今日から師範は刀鍛冶の里に行くのだから
私が刀鍛冶の里に行く時、師範は今の自分と同じ気持ちだったのかな……
しかし、いくらお互い離れたくなくとも刀鍛冶の里に行くのは既に決定事項だ
師範の刀の調子が悪いのは事実だし、今更行くのを取りやめることは出来ない
私はいつも通り師範を引きはがすと、横抱きして隠の方の所に連れていく
……以前だったら特に何も感じることなく俵担ぎできていたけれど、流石に好きな人にそんなことはできない
なので横抱きをしているのだ
しかしそんな私の心の内を知らない師範は私に疑問をぶつける
「あれ、横抱き?珍しいね。俵担ぎされるのかと思った」
そう言えばよく考えると何故私は年下の男の子を俵担ぎしてたのだろう
何だか急に恥ずかしくなってきた……
穴があったら入りたいとはまさにこのことだろう
そうして恥ずかしがっている内に隠の方の所に着いた
その時師範がものすごく不機嫌そうな顔をしたのに気付いたのは私だけではないだろう
そうして私は師範を見送った
そして数日後、まさか師範があんな状態で帰って来るなんて思いもせずに……
──────
数日後、師範は帰って来た
……ただし、意識不明の状態で
何でも、刀鍛冶の里が上弦の鬼の襲撃に遭ったらしく、師範は上弦の肆と戦闘したのだそうだ
そんな師範は、蝶屋敷の一室で今も眠っている
私はお菓子を持って師範のお見舞いに来ていた
今日で目覚めなくなって2日目だ
このまま目が覚めなかったらどうしようと悪い想像が脳内を駆け巡る
上弦の鬼と戦って里の方々を守った師範のことは弟子として誇りに思う
だけど……!
『好きな人がこんな状態になっているのは、悲しいし、苦しいよぉ……』
思わず涙が溢れてくる
足に力が入らず、その場に座り込む
床はひんやりとしているが、私の頭は冷えない
そのまま数分泣いた後、私は立ち上がった
どうやら泣いたことで少し感情の整理が出来たようだ
こんな明らかに大泣きしたような顔を見たら、師範が起きた時心配するだろう
師範は目覚める
そう信じよう
私は師範の手を取り、両手でぎゅっと握る
『師範、目が覚めるの、待ってますから』
そして今回のことで鬼殺隊は明日の命の保証がないことを、改めて突き付けられた
師範が起きたら、私の気持ちを伝えよう
後悔をしない為に──────
すると、私が握っている師範の手がぴくりと動いた
それに驚いた私は師範の顔を覗き込む
師範はまだぼんやりしているようだが、目を開けていた
そんな師範の姿を見て、私は握っていた手を離して師範に抱き着く
『師範、目が覚めたんですね!?良かった……良かったよぉ……』
師範が言葉を発する前に私はまた大泣きしてしまった
私はわんわんと泣きじゃくる
すると師範は私の頭を撫でた
「起きるのが遅くなってごめん。……ただいま、楓」
その言葉を聞いて、私はぱっと顔を上げる
そして満面の笑みで答えた
『はい!おかえりなさい!師範……!』