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鉄穴森楓

高等部の2年生
女子バレー部のマネージャー
運動神経がすこぶる良いが本人はマネージャーのままでいたいらしい
歯に衣着せぬ言い方をすることが多く、キメツ学園内では毒舌家として有名
そんな彼女に憧れるファンが一定数いるらしい
尚、本人はファンの存在に気づいていない

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今日も後輩がうざいくらい私についてくる

そんな後輩……時透無一郎に向かって私は辛辣な一言を放つ

『うーん、ここは中等部じゃなくて高等部なんだけどなー。とにかく、とっとと帰りやがれください』

ニコニコと作り笑顔を返すと、時透は負けじと言い返し始めた

「せんぱ～い。素が出てますよ」

そんな彼の一言にカチンときた私は思わずこう呟く

『うるさい。黙れや、切れ昆布頭』

あ、しまった

流石に言い過ぎたか……？

そう思い私はちらりと時透の方を見る

しかし彼は全く動じていない

むしろ嬉しそうにしている

いや、怖っ

「楓先輩、相変わらず辛辣ですね」

そんな余裕そうな時透にカチンときた私は言いたいことを言うことにした

『だってあんたが近づいてくるからファンクラブの奴らがうっとおし……ゴホン。他の奴らにあんたとの関係について根掘り葉掘り聞かれてんの！それが面倒くさくてたまんないのよ』

私は表情を取り繕うのをやめて思いっきり顔を歪める

多分、今の私の顔は物凄いことになってると思う

恐らく乙女らしさなんて微塵もない心底嫌そうな表情をしていることだろう

まあでも……

こんな風に後輩と絡むのも悪くない、と思っている自分もいる

ただ、そんなこと言ったら時透は絶対に調子に乗るから言いませんけれどもね！