いっぱいの花をあなたに!
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「……帰った」
ガラガラとおもて扉を開く音が聞こえて、やけに疲れたような声がする。
布団干しも終わって、一服していた私は、手にしていたお団子の串をお皿に置いて玄関に向かった。
「はいはーい、おかえりなさいま、せ……?」
「よぉ#なまえ#!ド派手にやってたか?」
「#なまえ#ちゃん!桜餅ありがとう~!
お礼言いたくて、不死川さんに連れてきてもらったの!」
「わぁ~!蜜璃ちゃん!天元さまも!
嬉しいです!私はド派手に元気ですよ~!!」
ぴょんこと跳ねて外に出れば、蜜璃ちゃんが受け止めてくれた。そのままくるりと一回転して、ぎゅっと腕を回す。
相変わらず可愛い蜜璃ちゃんは、いい匂いがするなぁ。
「外出るときは履物履いとけェ」
「わわっ」
「やんっ」
蜜璃ちゃんと抱き合っていたら、間に差し込まれた腕にお腹を巻かれて、そのまま引き離されてしまった。
こんなことをするのなんて一人しかいないわけで。や、天元さまもするかもしれないけど!けど!
「おいおい不死川……お前伊黒にぶん殴られるぞ……」
「あァ?
……あー。すまねぇ、甘露寺」
「いっ、いいのよ!私の方こそごめんなさい!」
「実弥さんより蜜璃ちゃんがよかったー」
「うるせぇ甘露寺に迷惑かけんなァ!」
というか実弥さんも蜜璃ちゃんに触ったのでは?大丈夫?伊黒さんにぶん殴られるってそういうことでしょ??
むっとしながら大人しく実弥さんに運ばれて、床に足をつける。
きゃっ、と小声でお顔を赤くしながら楽しそうな蜜璃ちゃんが見れたのでまぁよしとしますけど、にやにやしている天元さまと引き離した実弥さんにはおこだよ!確かに履物履かなかったのはあれだけど!あの面子だと誰だって私のこと受け止められるよね!?
とと、そこまでぷんすこして、甘えすぎじゃないかって考えに至った。ちょっとテンション上がりすぎた。
調子に乗りすぎるとよくないって、ちゃんとわかっているから。
けれども訪ねてきてくれて嬉しいのは確かなので、「どうぞ!」と居間へと皆さんをお通しすることにした。
「おう、ありがとうなぁ#なまえ#。
どうだ?今度はこの俺様が抱えてやろうか?」
「えっいいんですか!」
「てめぇいい加減にしろよォ」
「わぁ、実弥さんこわい。冗談ですよぅ」
「はっはっは、ド派手だなぁ不死川!」
この天元さまという方は、お嫁さんが三人もいるということで、めちゃくちゃ面倒見がいいし、包容力だってすごい。なんだかお父さんみたいで、そばにいたいと思うし、構ってほしいとも思ってしまうのだ。
だめだね、さっき甘えはほどほどにって思ったばっかりなのにねぇ。
「あ、ちょっと待っててくださいね!お団子がまだ残っていたので、お茶と一緒にお持ちします」
「やだ、いいのに!私、#なまえ#ちゃんがくれた桜餅を一緒に食べたくて来たのよ」
「俺は面白そうだから着いてきたぜ!ド派手にな!
それに、地味にお前のことも気になってたし」
「蜜璃ちゃん、天元さま……!」
感動しながら、それでももてなさせてください!と二人を座らせて、ささっと厨にひっこむ。置いてあったお茶請けを持って戻ってきて、居間に置いてあったお茶をご用意する。
しようと、したんだけど。
「あれ?実弥さん、お茶入れてくれてたんですか?」
「てめぇ、ここにあるなら先にお出ししろォ。勝手に着いてきた宇髄はともかく、甘露寺は#なまえ#の客だろォが」
「わ、本当だ。ごめんなさい!」
「おいおい、俺様も立派な客なんだが?」
お茶請けを用意しながら蜜璃ちゃんたちに頭を下げれば、「いいのよ!不死川さんもありがとう。お茶美味しいわ」とにっこり笑顔を返された。
「ね、#なまえ#ちゃん。これ本当に美味しいわねぇ。今度しのぶちゃんも誘って3人で食べに行かない?」
「いいですね!
しのぶさん、きっと一緒に来てくれますよ!何が好きかなぁ」
「ふふ、いっぱいみんなの好きなもの、見つけようね!」
蜜璃ちゃんと話しながら桜餅をかじる。口の中に広がる餡子は甘すぎず、お餅と混じって良い塩梅だ。もちもちとした感覚を楽しむ。
後ろでは、天元さまと実弥さんがお話ししているようで、それでも大人同士、落ち着いた声音だけが聞こえてくる。
「#なまえ#ちゃん、ここでの生活にもだいぶ慣れたみたいで、安心したわ」
「? 実弥さん、すっごくいい人ですよ!」
「うんうん、とっても良いことよね!
何か困ったこととか、怖いこととかあったら、ちゃんと不死川さんに言うのよ?もちろん、私のことも頼ってね!守るから!」
「わぁい、頼もしい~!」
それからも、たわいない話をして。
そうしたら、後ろから茶々を入れてきた天元さまに揶揄われて。
なんとも穏やかで賑やかな時間を過ごした。
あんなことがなければ、私は鬼なんてお伽話だと笑いながら過ごしていただろうけど、あんなことがあったから、私は今ここでこんなにも強くて優しい人たちに出会っている。
まさに人生なんて紙一重だなぁ。
実弥さんが注いでくれていたお茶は、少し緩くなっていて、猫舌の私はそれをゆっくりと飲み干したのだった。
ガラガラとおもて扉を開く音が聞こえて、やけに疲れたような声がする。
布団干しも終わって、一服していた私は、手にしていたお団子の串をお皿に置いて玄関に向かった。
「はいはーい、おかえりなさいま、せ……?」
「よぉ#なまえ#!ド派手にやってたか?」
「#なまえ#ちゃん!桜餅ありがとう~!
お礼言いたくて、不死川さんに連れてきてもらったの!」
「わぁ~!蜜璃ちゃん!天元さまも!
嬉しいです!私はド派手に元気ですよ~!!」
ぴょんこと跳ねて外に出れば、蜜璃ちゃんが受け止めてくれた。そのままくるりと一回転して、ぎゅっと腕を回す。
相変わらず可愛い蜜璃ちゃんは、いい匂いがするなぁ。
「外出るときは履物履いとけェ」
「わわっ」
「やんっ」
蜜璃ちゃんと抱き合っていたら、間に差し込まれた腕にお腹を巻かれて、そのまま引き離されてしまった。
こんなことをするのなんて一人しかいないわけで。や、天元さまもするかもしれないけど!けど!
「おいおい不死川……お前伊黒にぶん殴られるぞ……」
「あァ?
……あー。すまねぇ、甘露寺」
「いっ、いいのよ!私の方こそごめんなさい!」
「実弥さんより蜜璃ちゃんがよかったー」
「うるせぇ甘露寺に迷惑かけんなァ!」
というか実弥さんも蜜璃ちゃんに触ったのでは?大丈夫?伊黒さんにぶん殴られるってそういうことでしょ??
むっとしながら大人しく実弥さんに運ばれて、床に足をつける。
きゃっ、と小声でお顔を赤くしながら楽しそうな蜜璃ちゃんが見れたのでまぁよしとしますけど、にやにやしている天元さまと引き離した実弥さんにはおこだよ!確かに履物履かなかったのはあれだけど!あの面子だと誰だって私のこと受け止められるよね!?
とと、そこまでぷんすこして、甘えすぎじゃないかって考えに至った。ちょっとテンション上がりすぎた。
調子に乗りすぎるとよくないって、ちゃんとわかっているから。
けれども訪ねてきてくれて嬉しいのは確かなので、「どうぞ!」と居間へと皆さんをお通しすることにした。
「おう、ありがとうなぁ#なまえ#。
どうだ?今度はこの俺様が抱えてやろうか?」
「えっいいんですか!」
「てめぇいい加減にしろよォ」
「わぁ、実弥さんこわい。冗談ですよぅ」
「はっはっは、ド派手だなぁ不死川!」
この天元さまという方は、お嫁さんが三人もいるということで、めちゃくちゃ面倒見がいいし、包容力だってすごい。なんだかお父さんみたいで、そばにいたいと思うし、構ってほしいとも思ってしまうのだ。
だめだね、さっき甘えはほどほどにって思ったばっかりなのにねぇ。
「あ、ちょっと待っててくださいね!お団子がまだ残っていたので、お茶と一緒にお持ちします」
「やだ、いいのに!私、#なまえ#ちゃんがくれた桜餅を一緒に食べたくて来たのよ」
「俺は面白そうだから着いてきたぜ!ド派手にな!
それに、地味にお前のことも気になってたし」
「蜜璃ちゃん、天元さま……!」
感動しながら、それでももてなさせてください!と二人を座らせて、ささっと厨にひっこむ。置いてあったお茶請けを持って戻ってきて、居間に置いてあったお茶をご用意する。
しようと、したんだけど。
「あれ?実弥さん、お茶入れてくれてたんですか?」
「てめぇ、ここにあるなら先にお出ししろォ。勝手に着いてきた宇髄はともかく、甘露寺は#なまえ#の客だろォが」
「わ、本当だ。ごめんなさい!」
「おいおい、俺様も立派な客なんだが?」
お茶請けを用意しながら蜜璃ちゃんたちに頭を下げれば、「いいのよ!不死川さんもありがとう。お茶美味しいわ」とにっこり笑顔を返された。
「ね、#なまえ#ちゃん。これ本当に美味しいわねぇ。今度しのぶちゃんも誘って3人で食べに行かない?」
「いいですね!
しのぶさん、きっと一緒に来てくれますよ!何が好きかなぁ」
「ふふ、いっぱいみんなの好きなもの、見つけようね!」
蜜璃ちゃんと話しながら桜餅をかじる。口の中に広がる餡子は甘すぎず、お餅と混じって良い塩梅だ。もちもちとした感覚を楽しむ。
後ろでは、天元さまと実弥さんがお話ししているようで、それでも大人同士、落ち着いた声音だけが聞こえてくる。
「#なまえ#ちゃん、ここでの生活にもだいぶ慣れたみたいで、安心したわ」
「? 実弥さん、すっごくいい人ですよ!」
「うんうん、とっても良いことよね!
何か困ったこととか、怖いこととかあったら、ちゃんと不死川さんに言うのよ?もちろん、私のことも頼ってね!守るから!」
「わぁい、頼もしい~!」
それからも、たわいない話をして。
そうしたら、後ろから茶々を入れてきた天元さまに揶揄われて。
なんとも穏やかで賑やかな時間を過ごした。
あんなことがなければ、私は鬼なんてお伽話だと笑いながら過ごしていただろうけど、あんなことがあったから、私は今ここでこんなにも強くて優しい人たちに出会っている。
まさに人生なんて紙一重だなぁ。
実弥さんが注いでくれていたお茶は、少し緩くなっていて、猫舌の私はそれをゆっくりと飲み干したのだった。