いっぱいの花をあなたに!
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「行ってくるぞォ」
「わー!待って待って実弥さん!」
「ア?」
案の定、さっさと支度を終えて出立しようとしていた実弥さんを、すんでのところで捕まえることに成功する。
ぶっきらぼうな言い方をしているけれど、怒っている様子はないので、私は息をついて、手にしていた包みを実弥さんに手渡した。
「んだこれェ。菓子か?」
「そう!これ、渡したくって」
「はァ?帰ってきてからでよかったろうよ」
手にした包みを顔の高さまで持ち上げてしげしげと眺めている実弥さんに、「駄目だよ!」とつい大きな声をあげてしまった。
「急に大声出すな、驚くだろォが」
「う、すみません……」
「んでェ?そんなに渡したかったんかィ」
「そうなの、約束してたから!」
「……約束ゥ?」
ぶら下げた包みをそのままに、急に訝しげに実弥さんがこちらを見てくる。「約束なんてもんしてたっけか……?」と小声で呟いている実弥さん。
あぁそっか、私ちゃんと説明してなかったな……!
「この間食べたものが美味しかったので、今度一緒に食べましょうね、ってお話ししてたんです。
お手紙で、ですけど」
「……相手は誰だァ」
「えっなに急にこわい……。蜜璃ちゃんですよ!」
「甘露寺ィ??」
つーことは桜餅かなんかか、と目線を包みにやる実弥さんに、「ご名答!」と答えておく。
恋柱である甘露寺蜜璃さんとは、文通友達なのだ。きらきらと可愛いのに、強い蜜璃ちゃんは、かっこよくて、でもとっても明るいから私とも気さくに話してくれる。しのぶさんはお姉ちゃん~って感じがするけれど、蜜璃ちゃんは可愛らしい~って感じで、たまにご飯にも一緒に行く仲である。
「いつの間にそんなに仲良くなったァ」
「わりと最初の頃……?一度、柱合会議に連れて行ってくれたじゃないですか。御館様にご挨拶させていただいとき。
あのあと、実弥さんが御館様とお話ししてる間、柱のみなさんに相手してもらってたんですけど、そのときから、ですね」
「はじめもいいところじゃねぇか!」
「だからそうだって言った!」
ガァっと怒鳴る実弥さんに、私も声を大きくして言い返す。
がしがしと頭をかいて、ふーーと長くため息をついた実弥さんは、呆れたように私を見遣る。
「まぁいい。これを#なまえ#からだって、甘露寺に渡しておけばいいんだなァ?」
「そうです!お願いします!」
「ハァ、俺を使いっ走りにするやつなんててめぇくらいだろうよ」
「ちゃんと実弥さんのおはぎも用意してますよ」
ただじゃないもの。お礼はします!
そんな気持ちで胸を張れば、一瞬目を丸くした実弥さんが、ゆっくりとこちらに手を伸ばして、私の頭にそのゴツゴツとした掌を置いた。
「どーしました?」
「別にィ」
すっと手を引いた実弥さんは、「今度こそ出るぞ」と言う。
「行ってらっしゃいませー!」
「おう、ちゃぁんと留守番してろよォ、#なまえ#」
途中までは自分の足で歩くのだろう。桜餅の包みを抱えた実弥さんは、さっさと歩いて行った。
私は、その背中が見えなくなるまで手を振っていた。
「さぁてと、お布団でも干すか!」
むんっと腕を上げて、気合を入れる。
お布団は大きいから、自分でやろうと思うと体力が必要なのだ。
「わー!待って待って実弥さん!」
「ア?」
案の定、さっさと支度を終えて出立しようとしていた実弥さんを、すんでのところで捕まえることに成功する。
ぶっきらぼうな言い方をしているけれど、怒っている様子はないので、私は息をついて、手にしていた包みを実弥さんに手渡した。
「んだこれェ。菓子か?」
「そう!これ、渡したくって」
「はァ?帰ってきてからでよかったろうよ」
手にした包みを顔の高さまで持ち上げてしげしげと眺めている実弥さんに、「駄目だよ!」とつい大きな声をあげてしまった。
「急に大声出すな、驚くだろォが」
「う、すみません……」
「んでェ?そんなに渡したかったんかィ」
「そうなの、約束してたから!」
「……約束ゥ?」
ぶら下げた包みをそのままに、急に訝しげに実弥さんがこちらを見てくる。「約束なんてもんしてたっけか……?」と小声で呟いている実弥さん。
あぁそっか、私ちゃんと説明してなかったな……!
「この間食べたものが美味しかったので、今度一緒に食べましょうね、ってお話ししてたんです。
お手紙で、ですけど」
「……相手は誰だァ」
「えっなに急にこわい……。蜜璃ちゃんですよ!」
「甘露寺ィ??」
つーことは桜餅かなんかか、と目線を包みにやる実弥さんに、「ご名答!」と答えておく。
恋柱である甘露寺蜜璃さんとは、文通友達なのだ。きらきらと可愛いのに、強い蜜璃ちゃんは、かっこよくて、でもとっても明るいから私とも気さくに話してくれる。しのぶさんはお姉ちゃん~って感じがするけれど、蜜璃ちゃんは可愛らしい~って感じで、たまにご飯にも一緒に行く仲である。
「いつの間にそんなに仲良くなったァ」
「わりと最初の頃……?一度、柱合会議に連れて行ってくれたじゃないですか。御館様にご挨拶させていただいとき。
あのあと、実弥さんが御館様とお話ししてる間、柱のみなさんに相手してもらってたんですけど、そのときから、ですね」
「はじめもいいところじゃねぇか!」
「だからそうだって言った!」
ガァっと怒鳴る実弥さんに、私も声を大きくして言い返す。
がしがしと頭をかいて、ふーーと長くため息をついた実弥さんは、呆れたように私を見遣る。
「まぁいい。これを#なまえ#からだって、甘露寺に渡しておけばいいんだなァ?」
「そうです!お願いします!」
「ハァ、俺を使いっ走りにするやつなんててめぇくらいだろうよ」
「ちゃんと実弥さんのおはぎも用意してますよ」
ただじゃないもの。お礼はします!
そんな気持ちで胸を張れば、一瞬目を丸くした実弥さんが、ゆっくりとこちらに手を伸ばして、私の頭にそのゴツゴツとした掌を置いた。
「どーしました?」
「別にィ」
すっと手を引いた実弥さんは、「今度こそ出るぞ」と言う。
「行ってらっしゃいませー!」
「おう、ちゃぁんと留守番してろよォ、#なまえ#」
途中までは自分の足で歩くのだろう。桜餅の包みを抱えた実弥さんは、さっさと歩いて行った。
私は、その背中が見えなくなるまで手を振っていた。
「さぁてと、お布団でも干すか!」
むんっと腕を上げて、気合を入れる。
お布団は大きいから、自分でやろうと思うと体力が必要なのだ。