∟番外編
名前変更
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
もしもワンピース世界にトリップしちゃったら?という設定の冒頭です!!
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
「んぎゃあああああああ!!!わぁああああああああ!!!!!!」
落ちる。落ちる。落ちる。落ちてる!!!!
大きな声で叫びながら、目からは涙がこぼれ続けている。
突然ほっぽり出された場所は、一面の青。
上も青。前も青。下も、青。
なんで!?さっきまで私ビルの上にいたよね!?なんで!!?助けてかっちゃん!!!!
実際に口に出して叫んでいたのか、それとも心の中で叫んでいたのかは分からないけれど、大好きで尊敬するヒーローに助けを乞うてみる。
けれどもいつもそばで響く声はまったくもって聞こえないわけで。泣いていたら響く爆発音も、私が困っていたら助けてくれる赤い熱も見えてこないし。
ばさばさと耳元でうるさい風の音に、どうしようもないので、しっかりと下に広がる青──海を見据えるけれど、涙のせいでぼやけてしか見えない。
けれども、それは功を成したようだ。
大きな地面かも!!
下に青色以外を発見して、頑張って自分の個性の瞬間移動で方角を合わせてみる。
あ、でもこのまま落ちたら痛いな……どうしようかっちゃん………。
そう思えばまた涙の量が増えた。
かっちゃん、かっちゃん、助けてよぅ。
──BOOOOM!
耳の奥で、聞きなれた爆発音が響いた気がした。
そういえば、かっちゃんも高いところから跳ぶな。かっちゃんは、どうやって着地するっけ?どうやって跳び上がるっけ?
……ちょっとずつ、爆発で落下の威力を殺すんだ。
方法に気づけば、私も、溢れ出る涙をぐっと拭って。
数回、自分の"個性"である瞬間移動で地面をめざして降りてみる。拭ったはずなのに、ぼろぼろと涙はまだ溢れていて、必死に繰り返し拭いながら、だけれども。
一気に地面まで瞬間移動できればいいんだけど、私の"個性"は残念なことに、長距離を瞬間移動することが出来ないのだ。
けれども回数制限のないこの個性を、自分が出来る限りで精一杯使って。
どのくらい高いところにいたのだろう。
とさり、とおしりが地面に着いた時、安心してまたぶわっと濡れだした瞳に、やっぱり私の涙腺は緩いなぁと受け入れた。
……なんとかなったよぉ、かっちゃん。
「──誰だ、お前」
けれど、安心するのは早かったみたいで。思いっきり向けられた敵意と警戒心に、ひゅっ、という呼吸音とともに一瞬止まった私の涙腺は、大爆発を起こしたのである。
自分の周りには、厳つい男の人たちが囲んでいて、わぁわぁと泣くことしかできない。
けれども、さっきから散々喚いても大好きなヒーローは現れないわけで。
ならば、ずっとこうして泣いているわけにもいかないから、なんとか呼吸を落ち着かせてみる。
ひぐひぐと押さえつけた呼吸を漏らしながら、改めて涙を拭っていれば、少しずつ、冷静になってくる。だから、私を囲む人たちが、こんだけ無防備に泣いていた私に何もしてこなかったことも理解出来た。
……あ、あれ?もしかして、いきなり落ちてきた私に警戒しただけであって、敵ではないのかも?
「な、泣き止んだのか?」
「というか空から降ってきたぞ?」
「何かの能力者か?」
ざわざわと聞こえ始めた声に、そろり、と顔を上げてみる。
囲んでいる人たちは警戒を解かないように、しっかりと武器をこちらに向けている。けれども、その顔は、「もしかしたらこいつ雑魚だな」というような、ちょっと緩んでいる気がする。
そ、そうですー!私はプロヒーローが好きなのであって、私はプロヒーローじゃないんですー!経営科卒なの!
呼吸がだいぶ整ってきたのをいいことに、心の中では余裕ができ始めたようだ。
じっ、と囲う人たちをみつめていると、こつりと一歩踏み出す人が一人。
その人の頭に乗るオレンジ色に、大好きなヒーローを思い出して、少し安心した。
「お嬢さん、どうやってここに来たんだ?」
小首を傾げて聞いてくるそのお兄さんに、言葉が詰まる。
どうやってもなにも、なんで私もこうなったのか分からないのだ。
何も言わない私に、お兄さんは腰を落として、私の頬に手をやった。
「あーあー、涙のあとできてんなぁ」
「……!」
「何もしねぇって」
お前に敵意がないのなら。
そう言ってニヤリと笑ったお兄さんは、私の手を引いて立ち上がる。つられるように立ち上がることになった私は、ますます訳が分からなくなって、また瞳に膜が張っていく。
「おーい、こいつ、なんも喋んねぇんだけど!どうする!」
お兄さんが周りの人たちに向けて声をかける。すると、周りがまたざわざわと話し始めるのだ。それでも、ちょっとは空気が緩んだのかなぁなんて希望的観測をする。
「とりあえず、マルコのとこに……っと」
「ひぃっ」
お兄さんが再び私の手を引こうとした時に、波が揺らいだ。海面からでてきた大きな魚?に、私の喉からはなんとも情けない音が漏れる。つい、手を引いてくれていたお兄さんの腕を掴んだ。
「! だーいじょうぶだって。ただの海王類だ。
俺が仕留めるさ」
周りにも聞こえるように言ったお兄さんは、ぽん、と私の肩を叩いて、腕を話すように促す。
いやいやいや、でも大きさの違いとかありすぎるよ……??大丈夫……???
私の心配をよそに、お兄さんからゆらりと炎が立ち上がる。え、もしかしてエンデヴァーと同じ個性かなにか持ってらっしゃるの?
その後、ごうと燃え立った炎に、海王類と仕留められるのを見て、私は頭の中のエンデヴァーをかき消し、爆発音を響かせる人物を思い描くのだ。
……これ、私どうやってかっちゃんの所に帰るの?
オレンジ色が、炎であろうと。
派手に燃えるそれは、きっと私を助けてくれると信じてる。
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
「んぎゃあああああああ!!!わぁああああああああ!!!!!!」
落ちる。落ちる。落ちる。落ちてる!!!!
大きな声で叫びながら、目からは涙がこぼれ続けている。
突然ほっぽり出された場所は、一面の青。
上も青。前も青。下も、青。
なんで!?さっきまで私ビルの上にいたよね!?なんで!!?助けてかっちゃん!!!!
実際に口に出して叫んでいたのか、それとも心の中で叫んでいたのかは分からないけれど、大好きで尊敬するヒーローに助けを乞うてみる。
けれどもいつもそばで響く声はまったくもって聞こえないわけで。泣いていたら響く爆発音も、私が困っていたら助けてくれる赤い熱も見えてこないし。
ばさばさと耳元でうるさい風の音に、どうしようもないので、しっかりと下に広がる青──海を見据えるけれど、涙のせいでぼやけてしか見えない。
けれども、それは功を成したようだ。
大きな地面かも!!
下に青色以外を発見して、頑張って自分の個性の瞬間移動で方角を合わせてみる。
あ、でもこのまま落ちたら痛いな……どうしようかっちゃん………。
そう思えばまた涙の量が増えた。
かっちゃん、かっちゃん、助けてよぅ。
──BOOOOM!
耳の奥で、聞きなれた爆発音が響いた気がした。
そういえば、かっちゃんも高いところから跳ぶな。かっちゃんは、どうやって着地するっけ?どうやって跳び上がるっけ?
……ちょっとずつ、爆発で落下の威力を殺すんだ。
方法に気づけば、私も、溢れ出る涙をぐっと拭って。
数回、自分の"個性"である瞬間移動で地面をめざして降りてみる。拭ったはずなのに、ぼろぼろと涙はまだ溢れていて、必死に繰り返し拭いながら、だけれども。
一気に地面まで瞬間移動できればいいんだけど、私の"個性"は残念なことに、長距離を瞬間移動することが出来ないのだ。
けれども回数制限のないこの個性を、自分が出来る限りで精一杯使って。
どのくらい高いところにいたのだろう。
とさり、とおしりが地面に着いた時、安心してまたぶわっと濡れだした瞳に、やっぱり私の涙腺は緩いなぁと受け入れた。
……なんとかなったよぉ、かっちゃん。
「──誰だ、お前」
けれど、安心するのは早かったみたいで。思いっきり向けられた敵意と警戒心に、ひゅっ、という呼吸音とともに一瞬止まった私の涙腺は、大爆発を起こしたのである。
自分の周りには、厳つい男の人たちが囲んでいて、わぁわぁと泣くことしかできない。
けれども、さっきから散々喚いても大好きなヒーローは現れないわけで。
ならば、ずっとこうして泣いているわけにもいかないから、なんとか呼吸を落ち着かせてみる。
ひぐひぐと押さえつけた呼吸を漏らしながら、改めて涙を拭っていれば、少しずつ、冷静になってくる。だから、私を囲む人たちが、こんだけ無防備に泣いていた私に何もしてこなかったことも理解出来た。
……あ、あれ?もしかして、いきなり落ちてきた私に警戒しただけであって、敵ではないのかも?
「な、泣き止んだのか?」
「というか空から降ってきたぞ?」
「何かの能力者か?」
ざわざわと聞こえ始めた声に、そろり、と顔を上げてみる。
囲んでいる人たちは警戒を解かないように、しっかりと武器をこちらに向けている。けれども、その顔は、「もしかしたらこいつ雑魚だな」というような、ちょっと緩んでいる気がする。
そ、そうですー!私はプロヒーローが好きなのであって、私はプロヒーローじゃないんですー!経営科卒なの!
呼吸がだいぶ整ってきたのをいいことに、心の中では余裕ができ始めたようだ。
じっ、と囲う人たちをみつめていると、こつりと一歩踏み出す人が一人。
その人の頭に乗るオレンジ色に、大好きなヒーローを思い出して、少し安心した。
「お嬢さん、どうやってここに来たんだ?」
小首を傾げて聞いてくるそのお兄さんに、言葉が詰まる。
どうやってもなにも、なんで私もこうなったのか分からないのだ。
何も言わない私に、お兄さんは腰を落として、私の頬に手をやった。
「あーあー、涙のあとできてんなぁ」
「……!」
「何もしねぇって」
お前に敵意がないのなら。
そう言ってニヤリと笑ったお兄さんは、私の手を引いて立ち上がる。つられるように立ち上がることになった私は、ますます訳が分からなくなって、また瞳に膜が張っていく。
「おーい、こいつ、なんも喋んねぇんだけど!どうする!」
お兄さんが周りの人たちに向けて声をかける。すると、周りがまたざわざわと話し始めるのだ。それでも、ちょっとは空気が緩んだのかなぁなんて希望的観測をする。
「とりあえず、マルコのとこに……っと」
「ひぃっ」
お兄さんが再び私の手を引こうとした時に、波が揺らいだ。海面からでてきた大きな魚?に、私の喉からはなんとも情けない音が漏れる。つい、手を引いてくれていたお兄さんの腕を掴んだ。
「! だーいじょうぶだって。ただの海王類だ。
俺が仕留めるさ」
周りにも聞こえるように言ったお兄さんは、ぽん、と私の肩を叩いて、腕を話すように促す。
いやいやいや、でも大きさの違いとかありすぎるよ……??大丈夫……???
私の心配をよそに、お兄さんからゆらりと炎が立ち上がる。え、もしかしてエンデヴァーと同じ個性かなにか持ってらっしゃるの?
その後、ごうと燃え立った炎に、海王類と仕留められるのを見て、私は頭の中のエンデヴァーをかき消し、爆発音を響かせる人物を思い描くのだ。
……これ、私どうやってかっちゃんの所に帰るの?
オレンジ色が、炎であろうと。
派手に燃えるそれは、きっと私を助けてくれると信じてる。
1/1ページ