笑って、テレポーテーション。
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「あれ?出久?」
「わ、なまえちゃん?」
「わー!どうしたの?」
学校の池の前にいた出久に声をかければ、彼は慌てて手に持っていたものを背中に隠した。目で追ったそれが何だったのかは分からないけれど、ぽたぽたと水が滴っているのが見えた。
どうしたの、と聞く私に、出久は分かりやすく目を泳がせる。
「あー、えっと……。その、なまえちゃん!なまえちゃんは、高校、どうするの?」
「? 私は、一応、雄英高校だけど……」
「そうなの!?」
話題を変えられたな、と思いながらも、わたわたと話をしてくれる出久にのってみる。
ゆるりと頬が緩んでいくのを感じながら答えれば、出久は、今度は反対に私の目をしっかり見て、前のめりになった。
「うん。志望先は経営科なんだけどね」
「そっか……」
「かっちゃんも雄英って言ってたけど、出久は?」
かっちゃんと出久は同じクラスだから、きっとかっちゃんに聞いても答えは返ってくるんだろうけど、うん、かっちゃんは、きっと真面目に答えてくれないよね。
そう思っていれば、出久は、おどおどとしながら、小さな声で、それでもしっかりと「僕も、雄英高校なんだ」と言った。
出久も雄英!
これは、また3人で家に帰るという私の希望も叶うのかな?と嬉しくなる。
「頑張ろう!頑張ろうね、出久!」
「へっ」
「私も出久も、当然かっちゃんだってみんな受かって、一緒に雄英高校行こう!」
「なまえちゃん、泣いて……?
うん、うん!そうだよね、やってみなきゃわからないもんね……!」
「出久も泣いてるじゃん!
あぁ、それで、出久が受けるのって……?」
私の場合は嬉しさが涙腺に直結しちゃっただけなんだけど、2人して手を握って泣いていた。
「ヒーロー科、なんだ」
「……!
そっか、ずっとヒーローになることを夢見てたもんね」
うん、と照れくさそうに頷く出久に、私もうんうん、と頷きかえす。
「そっか、なら、体も鍛えたりしなくちゃいけないんだね」
「!」
「実技も筆記も、ヒーロー科って特に大変だと思うんだけど……お互い、頑張ろうね」
個性のない出久にとって、ヒーローという職業に着くなら、それを補える運動神経とか必要になるんじゃないのかな、とそう思った。
本当なら、ヒーローの大好きな出久には、警察とか、ヒーローのことをよく知っているんだから、それを活かしてサポートをする立場になったらどうかな、とか思っていたけれど。まだ、出久がヒーローになることを諦めていないんなら、それを私が言うのは違うと思ったんだ。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「う、うん」
「へへ、出久ぅ。一緒に帰ろう?」
ぱっと顔を上げた出久は、驚いたように目を丸くしていたけれど、破顔して、「うん!」と頷いてくれた。
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
3人が雄英高校に合格したのだとしたら。
(そうだとしたら、私は、きっとめちゃくちゃに泣いて、それからたくさん笑うんだろう)
「わ、なまえちゃん?」
「わー!どうしたの?」
学校の池の前にいた出久に声をかければ、彼は慌てて手に持っていたものを背中に隠した。目で追ったそれが何だったのかは分からないけれど、ぽたぽたと水が滴っているのが見えた。
どうしたの、と聞く私に、出久は分かりやすく目を泳がせる。
「あー、えっと……。その、なまえちゃん!なまえちゃんは、高校、どうするの?」
「? 私は、一応、雄英高校だけど……」
「そうなの!?」
話題を変えられたな、と思いながらも、わたわたと話をしてくれる出久にのってみる。
ゆるりと頬が緩んでいくのを感じながら答えれば、出久は、今度は反対に私の目をしっかり見て、前のめりになった。
「うん。志望先は経営科なんだけどね」
「そっか……」
「かっちゃんも雄英って言ってたけど、出久は?」
かっちゃんと出久は同じクラスだから、きっとかっちゃんに聞いても答えは返ってくるんだろうけど、うん、かっちゃんは、きっと真面目に答えてくれないよね。
そう思っていれば、出久は、おどおどとしながら、小さな声で、それでもしっかりと「僕も、雄英高校なんだ」と言った。
出久も雄英!
これは、また3人で家に帰るという私の希望も叶うのかな?と嬉しくなる。
「頑張ろう!頑張ろうね、出久!」
「へっ」
「私も出久も、当然かっちゃんだってみんな受かって、一緒に雄英高校行こう!」
「なまえちゃん、泣いて……?
うん、うん!そうだよね、やってみなきゃわからないもんね……!」
「出久も泣いてるじゃん!
あぁ、それで、出久が受けるのって……?」
私の場合は嬉しさが涙腺に直結しちゃっただけなんだけど、2人して手を握って泣いていた。
「ヒーロー科、なんだ」
「……!
そっか、ずっとヒーローになることを夢見てたもんね」
うん、と照れくさそうに頷く出久に、私もうんうん、と頷きかえす。
「そっか、なら、体も鍛えたりしなくちゃいけないんだね」
「!」
「実技も筆記も、ヒーロー科って特に大変だと思うんだけど……お互い、頑張ろうね」
個性のない出久にとって、ヒーローという職業に着くなら、それを補える運動神経とか必要になるんじゃないのかな、とそう思った。
本当なら、ヒーローの大好きな出久には、警察とか、ヒーローのことをよく知っているんだから、それを活かしてサポートをする立場になったらどうかな、とか思っていたけれど。まだ、出久がヒーローになることを諦めていないんなら、それを私が言うのは違うと思ったんだ。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
「う、うん」
「へへ、出久ぅ。一緒に帰ろう?」
ぱっと顔を上げた出久は、驚いたように目を丸くしていたけれど、破顔して、「うん!」と頷いてくれた。
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
3人が雄英高校に合格したのだとしたら。
(そうだとしたら、私は、きっとめちゃくちゃに泣いて、それからたくさん笑うんだろう)