笑って、テレポーテーション。
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「帰った」
「お邪魔しまーす」
「勝己!あんた帰ったじゃなくてただいまって言いなさいって言ってるでしょ!
なまえちゃん、いらっしゃい」
今日もかっちゃんママ、もとい光己さんはとてもお綺麗で若々しい!
かっちゃんにそっくりな光己さんは、個性のせいかだいぶ若々しくみえて、下手するとかっちゃんと姉弟にも見えるのではないだろうか。私の親とは違うなぁ、と実親に失礼な感想を持つ。
「まだ夕飯まで時間かかるから、ちょっとまっててね」
「はぁい」
私が行儀よくお返事をしていると、さっさと靴を脱いだかっちゃんがとんとんと階段を上がっていくのが見えた。
どうせ行く先はかっちゃんの部屋なので、慌てることなく、私も靴をきちんと揃えてからあとを追う。「ごゆっくりー」と微笑む光己さんに「ありがとうございます!」と返してから、かっちゃんの部屋の戸を開けた。
もうだいぶ、遠慮も無くなるほどの付き合いだ。お互いに今日の宿題でも終わらせようとするのはいつもの事だし。それでも一声はかけるべきだろうから、慣れて忘れてしまったノックの代わりに、「お邪魔しまーす」と本日2度目の挨拶をした。
「ん、座布団置いてるから、そこ座っとけ」
「はぁい」
クローゼットを開けながら言うかっちゃんに素直に従って、そこに座る。
かっちゃんは学ランを脱ぐと、ハンガーにひっかけて、次にぷちぷちとシャツに手をかけ始める。
「かっちゃんはいいかもしれないけど、着替えるなら私外で待ってるよ?」
「あ?別に上だけだし、いいだろ」
「んんー、そうだとは思うけど……」
ほんっとこの人、他人に興味ないのかな。
そうは思うけれど、頭が良いこの人が他人の気持ちを読み取れないはずがないことを知っている身としては、わかった上で"気にしなくてもいいこと"と認識していることを察するのである。
むー、と本日何度目になるかも分からない考え事をしていると、タンクトップを着ているとはいえ、よく見えていた白くて程よく筋肉の着いたかっちゃんの背中が、黒いTシャツで隠されてしまっていた。
「外に出とく、なんていうならてめぇも目線逸らすくらいはしろや」
「だってかっちゃん、身体見られたくらいでぎゃあぎゃあ言わないくせに」
「それとこれとは別だろ、アホか」
意外と几帳面なところのあるかっちゃんは、制服でベッドに腰掛けないし、くつろがない。学生ズボンを履き替えなかったのは私がいるからだろう。だから出ていくよと言ったんだけどなぁ。
私はというと、着替えもないので、自分のセーラー服のまま、大人しく座っている。かっちゃんが嫌がるのを知っているので、私も制服のままベッドにはいかないのだ。
「っし、やるか」
「うん」
律儀なかっちゃんは早めに宿題を終えてしまうタチらしい。いつもかっちゃんの家にご飯を食べに来ると、ご飯前までに宿題を終わらせている。
私もそれに習って、2人で宿題を進めていく。
私も頭は悪くない方なので、宿題程度には困らないが、それでも漢字の書き取りだとか、そういう量をこなす必要のある宿題は時間がかかる。けれども、天才肌なかっちゃんはそれもさっさと終わらせていって、いつも私より先に全て片付けると、余った時間でハンドグリップを握っているのだ。
「終わったー、まだ時間ある?」
「そんなにねぇだろ。時間かけすぎかよ」
「今日の漢字は画数が多かったから仕方ないよ」
カバンに教材をしまいながら話せば、かっちゃんはそう答える。
「かっちゃんは、将来ヒーローになるんでしょ?」
「当たり前だ。俺はオールマイトをも超えるヒーローとなり、高額納税者ランキングに名を連ねる!」
「さすがかっちゃん!」
「……てめぇは」
「ん?」
「なまえは、何になりたいとか決めてんのか?」
おお、珍しくかっちゃんが私のことを名前で呼んでくれている。
こっちの目を見ることは無いけれど、そうやって聞いてくれたかっちゃんに、なんだか胸がぎゅっとなって、目に涙がうるみ始めたことをさとった。
「私ね、経営の勉強しようと思うの」
「!」
「いつかさ、ヒーロー事務所の経営をしたくって。私がヒーローになりたいわけじゃないから、マネジメントって言った方がいいかもしれないけどさ」
そういうと、かっちゃんはたっぷりと間をあけたあと、ぼそっと「いいんじゃねぇの」と呟いた。
「ありがと、」と私が笑うのと同時に、下から光己さんがご飯が出来たと呼ぶ声が聞こえた。
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
「すっすめーばっくごう ヒーロー事務所のめんめーん♪」
「~~っ!なに急に歌っとんだてめぇ!!!」
「学校から帰る前、思い出したの!」
かっちゃんに頭はたかれた。地味にいたいくて泣いた。
「お邪魔しまーす」
「勝己!あんた帰ったじゃなくてただいまって言いなさいって言ってるでしょ!
なまえちゃん、いらっしゃい」
今日もかっちゃんママ、もとい光己さんはとてもお綺麗で若々しい!
かっちゃんにそっくりな光己さんは、個性のせいかだいぶ若々しくみえて、下手するとかっちゃんと姉弟にも見えるのではないだろうか。私の親とは違うなぁ、と実親に失礼な感想を持つ。
「まだ夕飯まで時間かかるから、ちょっとまっててね」
「はぁい」
私が行儀よくお返事をしていると、さっさと靴を脱いだかっちゃんがとんとんと階段を上がっていくのが見えた。
どうせ行く先はかっちゃんの部屋なので、慌てることなく、私も靴をきちんと揃えてからあとを追う。「ごゆっくりー」と微笑む光己さんに「ありがとうございます!」と返してから、かっちゃんの部屋の戸を開けた。
もうだいぶ、遠慮も無くなるほどの付き合いだ。お互いに今日の宿題でも終わらせようとするのはいつもの事だし。それでも一声はかけるべきだろうから、慣れて忘れてしまったノックの代わりに、「お邪魔しまーす」と本日2度目の挨拶をした。
「ん、座布団置いてるから、そこ座っとけ」
「はぁい」
クローゼットを開けながら言うかっちゃんに素直に従って、そこに座る。
かっちゃんは学ランを脱ぐと、ハンガーにひっかけて、次にぷちぷちとシャツに手をかけ始める。
「かっちゃんはいいかもしれないけど、着替えるなら私外で待ってるよ?」
「あ?別に上だけだし、いいだろ」
「んんー、そうだとは思うけど……」
ほんっとこの人、他人に興味ないのかな。
そうは思うけれど、頭が良いこの人が他人の気持ちを読み取れないはずがないことを知っている身としては、わかった上で"気にしなくてもいいこと"と認識していることを察するのである。
むー、と本日何度目になるかも分からない考え事をしていると、タンクトップを着ているとはいえ、よく見えていた白くて程よく筋肉の着いたかっちゃんの背中が、黒いTシャツで隠されてしまっていた。
「外に出とく、なんていうならてめぇも目線逸らすくらいはしろや」
「だってかっちゃん、身体見られたくらいでぎゃあぎゃあ言わないくせに」
「それとこれとは別だろ、アホか」
意外と几帳面なところのあるかっちゃんは、制服でベッドに腰掛けないし、くつろがない。学生ズボンを履き替えなかったのは私がいるからだろう。だから出ていくよと言ったんだけどなぁ。
私はというと、着替えもないので、自分のセーラー服のまま、大人しく座っている。かっちゃんが嫌がるのを知っているので、私も制服のままベッドにはいかないのだ。
「っし、やるか」
「うん」
律儀なかっちゃんは早めに宿題を終えてしまうタチらしい。いつもかっちゃんの家にご飯を食べに来ると、ご飯前までに宿題を終わらせている。
私もそれに習って、2人で宿題を進めていく。
私も頭は悪くない方なので、宿題程度には困らないが、それでも漢字の書き取りだとか、そういう量をこなす必要のある宿題は時間がかかる。けれども、天才肌なかっちゃんはそれもさっさと終わらせていって、いつも私より先に全て片付けると、余った時間でハンドグリップを握っているのだ。
「終わったー、まだ時間ある?」
「そんなにねぇだろ。時間かけすぎかよ」
「今日の漢字は画数が多かったから仕方ないよ」
カバンに教材をしまいながら話せば、かっちゃんはそう答える。
「かっちゃんは、将来ヒーローになるんでしょ?」
「当たり前だ。俺はオールマイトをも超えるヒーローとなり、高額納税者ランキングに名を連ねる!」
「さすがかっちゃん!」
「……てめぇは」
「ん?」
「なまえは、何になりたいとか決めてんのか?」
おお、珍しくかっちゃんが私のことを名前で呼んでくれている。
こっちの目を見ることは無いけれど、そうやって聞いてくれたかっちゃんに、なんだか胸がぎゅっとなって、目に涙がうるみ始めたことをさとった。
「私ね、経営の勉強しようと思うの」
「!」
「いつかさ、ヒーロー事務所の経営をしたくって。私がヒーローになりたいわけじゃないから、マネジメントって言った方がいいかもしれないけどさ」
そういうと、かっちゃんはたっぷりと間をあけたあと、ぼそっと「いいんじゃねぇの」と呟いた。
「ありがと、」と私が笑うのと同時に、下から光己さんがご飯が出来たと呼ぶ声が聞こえた。
⬛︎ ⬛︎ ⬛︎
「すっすめーばっくごう ヒーロー事務所のめんめーん♪」
「~~っ!なに急に歌っとんだてめぇ!!!」
「学校から帰る前、思い出したの!」
かっちゃんに頭はたかれた。地味にいたいくて泣いた。