交わりて溶けていく
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「死んでいてもおかしくないんですよ」
「重々承知しております」
傷口にぐりぐりと薬を塗りたくっていく
黒子は私の額を指で弾いた
「ぁだ!!?」
「何故単身でミヅキに向かったのですか?
私や和尚ですら、逃げるのが精一杯
そんな輩に」
「…それは……時間が、ない
刻一刻と、アイツは力をつけている
早く倒さなきゃ…」
「だからと言って、呪いを受けてしまえば
意味ないでしょう」
「う…返す言葉がありません」
腹部の傷から血が流れる
塞がっては開き、また塞がっていく
血は墨のように黒い。そして
体は小さくなり、思うように力は出せない
呪いのせいで…
「暫くはお休みなさい
呪いを受けたといえ、ミヅキを一時的に封印
したのでしょう?」
「ん…」
知っている気配が近づいてくるのを
肌で感じ取り、私は立ち上がる
黒子は袖から巾着袋を出すと
差し出した
「薬です。気休め程度ですが
使い切る前に、また来なさい」
「…ありがとう」
扉を開けると、幻十郎が立っていた
相変わらずの膨れっ面だったが
「帰るぞ」
体に走った鋭い痛みと同時に体が浮く
私の背後に立っていた黒子が口を開いた
「悔しいのならもっと強くなりなさい
牙神幻十郎」
「……」
「黒子?」
「その気持ちが…あなたをもっと強くする
零の血が流れているあなたなら
不可能ではない」
「フン、貴様に言われずとも
そのつもりでいるわ」
私を抱きかかえる腕の力が強くなった
「重々承知しております」
傷口にぐりぐりと薬を塗りたくっていく
黒子は私の額を指で弾いた
「ぁだ!!?」
「何故単身でミヅキに向かったのですか?
私や和尚ですら、逃げるのが精一杯
そんな輩に」
「…それは……時間が、ない
刻一刻と、アイツは力をつけている
早く倒さなきゃ…」
「だからと言って、呪いを受けてしまえば
意味ないでしょう」
「う…返す言葉がありません」
腹部の傷から血が流れる
塞がっては開き、また塞がっていく
血は墨のように黒い。そして
体は小さくなり、思うように力は出せない
呪いのせいで…
「暫くはお休みなさい
呪いを受けたといえ、ミヅキを一時的に封印
したのでしょう?」
「ん…」
知っている気配が近づいてくるのを
肌で感じ取り、私は立ち上がる
黒子は袖から巾着袋を出すと
差し出した
「薬です。気休め程度ですが
使い切る前に、また来なさい」
「…ありがとう」
扉を開けると、幻十郎が立っていた
相変わらずの膨れっ面だったが
「帰るぞ」
体に走った鋭い痛みと同時に体が浮く
私の背後に立っていた黒子が口を開いた
「悔しいのならもっと強くなりなさい
牙神幻十郎」
「……」
「黒子?」
「その気持ちが…あなたをもっと強くする
零の血が流れているあなたなら
不可能ではない」
「フン、貴様に言われずとも
そのつもりでいるわ」
私を抱きかかえる腕の力が強くなった