短編
さら
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彼氏ができた
ガヤガヤうるさい居酒屋の中でさらが頰を真っ赤にさせ片手にハイボールを持って嬉しそうに、はっきりそう言うと彼らは満面の笑みを浮かべ「おめでとう!」と言った
半年前に知り合ったシャルナークとフィンクスという男は二人とも身長も高く顔も良く、そして何より優しい。
さらはシャルナークとフィンクスのことを親友だと思っていた、だから彼氏が出来た時も一番に報告したし、そのことを二人とも自分のことのように喜んでくれた
「しかし先越されるとは思わなかったな、マジで」
「いやいや!フィンクスだってすぐ彼女くらいできるよー!カッコ良いんだし優しいし!」
さらがそう言うとフィンクスはありがとな、といってシャルナークの方をチラッと見る
「彼の名前はなんていうの?いくつ?どこで働いてるの?」
シャルナークはあまり他人に興味を持たない人だからこんなことを聞かれ、少し驚きはしたがさらは自分の彼氏に興味を持たれたことがなんだか嬉しくなって、会社では期待されているだとか、顔は芸能人の〇〇に似てるだとか、セックスが上手いとか、ペラペラと自分の彼氏の話を嬉しそうにした。
シャルナークは笑顔でうんうんと聞いてくれたしフィンクスは途中でツッコミを入れたりもしたけど楽しそうにそうかそうか、と言ってくれた
その日は三人とも酔っ払って家の近いシャルナークとフィンクスは歩きで、さらはタクシーで帰った 帰り際にシャルナークは「今度彼氏さん紹介してよね!」とウィンクをしてた。
そして翌日の夜、さらの元に一本の電話が入った。
”さらの彼氏が何者かに撲殺された”と。
ヒュッと喉が鳴り、息がだんだんうまく出来なくなる なんで?どうして?、と思いながらさらの頭は彼の笑顔でいっぱいになった。
涙が床をどんどん濡らして本格的に息が出来なくなってきた。袋を取りに行ける余裕なんてない 酸素が上手く取り込めず意識を失いかけたその時に
「ピンポン」 チャイムが鳴った。
さらー!俺だよ!あとフィンクスもいる!入るよ! ドア越しにそう聞こえドアノブが回される。鍵をしてなくて良かった
「おい!大丈夫か?!袋もってくる」 状況を察したフィンクスがそう言って袋をとりにいく、シャルナークはさらの隣で背中をさすった
渡された袋の中で呼吸するとだんだんと呼吸のリズムが安定してくるのがわかる
フィンクスとシャルナークは本当に心配そうな顔して過呼吸が治るまでずっと背中をさすってくれた。
「...ごめん二人とも」 「全然!俺水持ってくるよ」 そう言ってシャルナークは水を取りに行く
フィンクスは気まずそうな顔で「いや、しょうがねーよ。彼氏が殺されたって聞いたらそうなるだろ」と私の頭を撫でてくれた
「ほんとごめんね。」 そう言って謝ると戻ってきたシャルナークは謝らないで、と言って水をくれた
頭を撫でられながらぼーっとしてると、ふと違和感に気づく。
「...ねぇ、なんでフィンクスは私の彼氏が死んだって知ってるの?まだニュースにはなってないよね」
さらがそう言うと空気が固まった、そして10秒ほど誰も何も言わなかった。
さらはこの空間が”怖い”、そう感じた
「....あー!もー!フィンクスさ、本当ありえないんだけど。」
「いや、まあもう良いだろ。どうせ俺たちのものになるんだし」
逃げなければいけない、そう感じた だがそこで急激な眠気に襲われる。これは...睡眠薬...?
倒れそうになるさらをシャルナークが抱きしめる 薄くなる意識の中で誰かが私の耳元で囁く。
「さらよく聞いて。俺たちは会った時から、さらのことしか見えてなかったよ」
「次目ェ覚めた時は三人だけの世界だ。一生離さねえ」
さらは一粒の涙を流した
ガヤガヤうるさい居酒屋の中でさらが頰を真っ赤にさせ片手にハイボールを持って嬉しそうに、はっきりそう言うと彼らは満面の笑みを浮かべ「おめでとう!」と言った
半年前に知り合ったシャルナークとフィンクスという男は二人とも身長も高く顔も良く、そして何より優しい。
さらはシャルナークとフィンクスのことを親友だと思っていた、だから彼氏が出来た時も一番に報告したし、そのことを二人とも自分のことのように喜んでくれた
「しかし先越されるとは思わなかったな、マジで」
「いやいや!フィンクスだってすぐ彼女くらいできるよー!カッコ良いんだし優しいし!」
さらがそう言うとフィンクスはありがとな、といってシャルナークの方をチラッと見る
「彼の名前はなんていうの?いくつ?どこで働いてるの?」
シャルナークはあまり他人に興味を持たない人だからこんなことを聞かれ、少し驚きはしたがさらは自分の彼氏に興味を持たれたことがなんだか嬉しくなって、会社では期待されているだとか、顔は芸能人の〇〇に似てるだとか、セックスが上手いとか、ペラペラと自分の彼氏の話を嬉しそうにした。
シャルナークは笑顔でうんうんと聞いてくれたしフィンクスは途中でツッコミを入れたりもしたけど楽しそうにそうかそうか、と言ってくれた
その日は三人とも酔っ払って家の近いシャルナークとフィンクスは歩きで、さらはタクシーで帰った 帰り際にシャルナークは「今度彼氏さん紹介してよね!」とウィンクをしてた。
そして翌日の夜、さらの元に一本の電話が入った。
”さらの彼氏が何者かに撲殺された”と。
ヒュッと喉が鳴り、息がだんだんうまく出来なくなる なんで?どうして?、と思いながらさらの頭は彼の笑顔でいっぱいになった。
涙が床をどんどん濡らして本格的に息が出来なくなってきた。袋を取りに行ける余裕なんてない 酸素が上手く取り込めず意識を失いかけたその時に
「ピンポン」 チャイムが鳴った。
さらー!俺だよ!あとフィンクスもいる!入るよ! ドア越しにそう聞こえドアノブが回される。鍵をしてなくて良かった
「おい!大丈夫か?!袋もってくる」 状況を察したフィンクスがそう言って袋をとりにいく、シャルナークはさらの隣で背中をさすった
渡された袋の中で呼吸するとだんだんと呼吸のリズムが安定してくるのがわかる
フィンクスとシャルナークは本当に心配そうな顔して過呼吸が治るまでずっと背中をさすってくれた。
「...ごめん二人とも」 「全然!俺水持ってくるよ」 そう言ってシャルナークは水を取りに行く
フィンクスは気まずそうな顔で「いや、しょうがねーよ。彼氏が殺されたって聞いたらそうなるだろ」と私の頭を撫でてくれた
「ほんとごめんね。」 そう言って謝ると戻ってきたシャルナークは謝らないで、と言って水をくれた
頭を撫でられながらぼーっとしてると、ふと違和感に気づく。
「...ねぇ、なんでフィンクスは私の彼氏が死んだって知ってるの?まだニュースにはなってないよね」
さらがそう言うと空気が固まった、そして10秒ほど誰も何も言わなかった。
さらはこの空間が”怖い”、そう感じた
「....あー!もー!フィンクスさ、本当ありえないんだけど。」
「いや、まあもう良いだろ。どうせ俺たちのものになるんだし」
逃げなければいけない、そう感じた だがそこで急激な眠気に襲われる。これは...睡眠薬...?
倒れそうになるさらをシャルナークが抱きしめる 薄くなる意識の中で誰かが私の耳元で囁く。
「さらよく聞いて。俺たちは会った時から、さらのことしか見えてなかったよ」
「次目ェ覚めた時は三人だけの世界だ。一生離さねえ」
さらは一粒の涙を流した
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