このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第一章 雄英高校ヒーロー課

雄英は多くのヒーローを輩出してきた高校だ。
ヒーロー科の最高峰だ。倍率は毎年300を越える。
こんな凄い所に受験する理由は、勝己に会えると思ったから。
もちろん、ヒーローになりたいからでもある。
まあ、人が多くてわかるものも全く分からなかったけどね!!!!
実技試験は仮想敵を行動不能にするって内容。
私の個性じゃ不利だけど、地力の戦闘力で頑張った。
そして、同じ会場からずっと爆音がするんだが……
まさか、ね……
一週間後―—――
雄英から手紙が届いた。
映像にオールマイトが映ったのは驚いた。つい、椅子から転がり落ちてしまった。
結果は合格。
転がり落ちて痛む頭をさすりながら、私は安心して息をついた。

そして、待ちに待った春。
入学初日、真新しい制服に身を包み、雄英へ向かった。
クソでかい校舎にクソでかい扉に少しばかり気後れしながら教室のドアを開けた。
1-A
もうかなり人が来ている。そこに、見覚えのある色素の薄いツンツン頭が不機嫌に座っていた。
「勝己!!」
いの一番に大好きな人の名を呼んだ。
「あ?」
最後に会った頃より少し低くなった声に時の流れを感じさせたけど、根本的なところは変わっていなかった。
「会いたかったよ!!勝己!!」
周りの目なんか気にせず勝己に抱きついた。
「てめぇ!!誰だよ!!」
「忘れたって言うの!?私だよ!私!魚住奏!!」
「……か、奏?」
2/4ページ
スキ