小さな愛のサイン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
教主になってから……仕事用のデスクでうとうとしてしまうクセが抜けなくて、目が覚めたらメモ書きやら仕事やら机に増えていることがある。
でも、人の気配がするのがわかっていて、狸寝入りをかますときだってある。
よくないんだけどね。
ああ、今日も、誰かが来た音がする。
机になにか置く音がして、気配が背後に回った。
ぺたりと背中に優しく触れる柔らかな手のひらの感覚で、華依だとわかる。
起きようかな……と目を開けようとしたそのとき、背中に細い指が1本、す、す、と滑り始めたものだから僕は動かずそのままで即座に感覚を追った。
なにを書くんだろうと考える間も無くたった2文字が書き終わり、立ち去る音がする。
僕はその2文字がわかったわけで、本当もうそんな2文字書くのもいいけど僕を起こしたらいいし、どう反応しようか今から呼び止めようかとも思ったんだけど、動けずにいて
ドアを閉める間際の華依の後ろ姿だけ確認した。
「まったくもう…」
そして、どこにこの照れくさいやら嬉しいやらの感情を発散したらいいかわからず、気付いたら仕事用のタブレットを持つ手に力が入り過ぎて、思いっきり変形させてしまっていた。
あとで機器を修理のために太乙真人さまのところへ持って行ったら「うわ?!なにこれキミの握力どうなってるのっ?もしかして仕事し過ぎでキレたとかっ?」と言われたんだけど「すみません、せっかく作ってもらった機器を。苛々ではないんです、その…なんと言いますか良い方のバフが一時的にかかり、その効き目が過ぎまして」とだけ答えておいた。
僕は、背中に「好き」と書かれた返事をどうしようかなと考え中。
でも、人の気配がするのがわかっていて、狸寝入りをかますときだってある。
よくないんだけどね。
ああ、今日も、誰かが来た音がする。
机になにか置く音がして、気配が背後に回った。
ぺたりと背中に優しく触れる柔らかな手のひらの感覚で、華依だとわかる。
起きようかな……と目を開けようとしたそのとき、背中に細い指が1本、す、す、と滑り始めたものだから僕は動かずそのままで即座に感覚を追った。
なにを書くんだろうと考える間も無くたった2文字が書き終わり、立ち去る音がする。
僕はその2文字がわかったわけで、本当もうそんな2文字書くのもいいけど僕を起こしたらいいし、どう反応しようか今から呼び止めようかとも思ったんだけど、動けずにいて
ドアを閉める間際の華依の後ろ姿だけ確認した。
「まったくもう…」
そして、どこにこの照れくさいやら嬉しいやらの感情を発散したらいいかわからず、気付いたら仕事用のタブレットを持つ手に力が入り過ぎて、思いっきり変形させてしまっていた。
あとで機器を修理のために太乙真人さまのところへ持って行ったら「うわ?!なにこれキミの握力どうなってるのっ?もしかして仕事し過ぎでキレたとかっ?」と言われたんだけど「すみません、せっかく作ってもらった機器を。苛々ではないんです、その…なんと言いますか良い方のバフが一時的にかかり、その効き目が過ぎまして」とだけ答えておいた。
僕は、背中に「好き」と書かれた返事をどうしようかなと考え中。
1/1ページ