承太郎夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
SHRが終わって、大体の生徒は帰宅や部活に向かう中、承太郎は1人中庭に向かって行った。
どうやら今朝、下駄箱に「放課後中庭に来てください」と書かれた手紙が入っていたらしい。
まぁ十中八九告白であろう。
私と承太郎は幼馴染ということもあり、行き帰りはいつも一緒なのだが今日は一緒に帰れそうにはないだろう。
だが、このまま帰るのも嫌だったので、教室の窓から告白現場を見てから帰ることにした。
どうやら承太郎はひと足早く着いたらしい。まだ1人中庭で待っていた。
すると、中庭入口の方から女の子がやってきた。
その女の子は、学校内の男子からモテモテの佐藤さんだった。
承太郎好みのお淑やかで清楚な子。
今回は流石の承太郎でも告白をOKしてしまうんじゃあないかな。
付き合ったら美男美女カップルだなぁ。
そう色々考えているうちに胸がズキズキと傷んできた。
私だってずっと、ずっと承太郎のことが好きなのに。
誰よりも近くで見てきたし、誰よりも承太郎のこと理解している自信もある。
でも私は、綺麗でもないし、可愛くもない。
オマケにお淑やかで清楚でも無い。
むしろ逆に近いだろう。
こんな私では勝ち目はない。
あの子はいいな、勇気を振り絞って告白できて。
私なんて出来やしない。
そんな勇気持ち合わせていない。
あの子が羨ましい。
あぁ、なんでだろう。自分で分かっているのに。分かっていても諦められない。
承太郎、私は貴方の事が
「好き、好きでたまらないの。諦められない私を許して。」
私は涙を流しながらそう呟いた。
「誰のことが好きだって?」
ビックリして教室の入口の方へ振り向く。
そこには承太郎が立っていた。
「え、じ、承太郎。告白は...?」
私は驚きと不安を抱きながら承太郎に問いた。
「あぁ。断ったに決まってんだろ。」
「え、あの承太郎好みな感じの佐藤さんの告白断ったの?」
内心ほっとした。
まぁ、かと言って私にチャンスが回ってきた訳では無いけど。
「ところで俺の質問にまだ答えちゃあいねぇよな、捺乃。お前は一体誰のことが好きなんだ?」
「え、それ聞く?」
まさか「承太郎だよ」なぁんて言えるわけもないじゃない。
言えたら楽だろうけど。
「捺乃。」
承太郎は私の目を真っ直ぐ捉え名前を呼んだ。
「なぁに、承太郎。」
真剣な目をして私の目の前にくる。
「俺は、お前のことが、捺乃のことがずっと前から好きだ。」
一瞬理解できなかった。
頭の中が真っ白になった。
「承太郎が...私の事...好き......?」
「あぁ、そうだ。」
自分で言葉に出してからようやく理解が追いついた。と同時に涙が溢れる。
これには承太郎も流石に狼狽えた。
「お、おい捺乃。そんなに嫌だったか......?」
「ち、違うの!これは、嬉し涙よ!」
「え......」
「わ、私は、承太郎の事が、好きなの...!」
私はしゃくりあげながらも承太郎にそう伝えた。
すると、承太郎はギュッと私を抱きしめた。
「承太郎...?」
「すまねぇ、嬉しくてな。しばらくこうさせてくれ。」
力強く、でも苦しくはない。
そんな承太郎からのハグは心地よかった。
でも
「承太郎、ちょっと恥ずかしいんだけど...」
「別にいいじゃねぇか、小さい頃よくやったし。」
「それとこれとは別よ!」
と言って私は照れ隠しに少しジタバタした。
「わかったわかった、だから暴れんなって。」
と少し笑って承太郎は私を宥めた。
「なぁ、捺乃。」
「なぁに?」
承太郎はハグしていた腕を解き、私を見つめる。
「キス、していいか?」
「ファーストキスはもっと可愛い顔の時にしたかったなぁ。今泣いた後で酷い顔だし。」
「どんな顔でもお前はお前だろ。」
「はいはい。」
軽口を叩きながら承太郎は私の腰に腕を回した。
どちらからともなく吸い寄せられる唇。
ファーストキスは甘酸っぱい、そして涙のしょっぱい味がした。
どうやら今朝、下駄箱に「放課後中庭に来てください」と書かれた手紙が入っていたらしい。
まぁ十中八九告白であろう。
私と承太郎は幼馴染ということもあり、行き帰りはいつも一緒なのだが今日は一緒に帰れそうにはないだろう。
だが、このまま帰るのも嫌だったので、教室の窓から告白現場を見てから帰ることにした。
どうやら承太郎はひと足早く着いたらしい。まだ1人中庭で待っていた。
すると、中庭入口の方から女の子がやってきた。
その女の子は、学校内の男子からモテモテの佐藤さんだった。
承太郎好みのお淑やかで清楚な子。
今回は流石の承太郎でも告白をOKしてしまうんじゃあないかな。
付き合ったら美男美女カップルだなぁ。
そう色々考えているうちに胸がズキズキと傷んできた。
私だってずっと、ずっと承太郎のことが好きなのに。
誰よりも近くで見てきたし、誰よりも承太郎のこと理解している自信もある。
でも私は、綺麗でもないし、可愛くもない。
オマケにお淑やかで清楚でも無い。
むしろ逆に近いだろう。
こんな私では勝ち目はない。
あの子はいいな、勇気を振り絞って告白できて。
私なんて出来やしない。
そんな勇気持ち合わせていない。
あの子が羨ましい。
あぁ、なんでだろう。自分で分かっているのに。分かっていても諦められない。
承太郎、私は貴方の事が
「好き、好きでたまらないの。諦められない私を許して。」
私は涙を流しながらそう呟いた。
「誰のことが好きだって?」
ビックリして教室の入口の方へ振り向く。
そこには承太郎が立っていた。
「え、じ、承太郎。告白は...?」
私は驚きと不安を抱きながら承太郎に問いた。
「あぁ。断ったに決まってんだろ。」
「え、あの承太郎好みな感じの佐藤さんの告白断ったの?」
内心ほっとした。
まぁ、かと言って私にチャンスが回ってきた訳では無いけど。
「ところで俺の質問にまだ答えちゃあいねぇよな、捺乃。お前は一体誰のことが好きなんだ?」
「え、それ聞く?」
まさか「承太郎だよ」なぁんて言えるわけもないじゃない。
言えたら楽だろうけど。
「捺乃。」
承太郎は私の目を真っ直ぐ捉え名前を呼んだ。
「なぁに、承太郎。」
真剣な目をして私の目の前にくる。
「俺は、お前のことが、捺乃のことがずっと前から好きだ。」
一瞬理解できなかった。
頭の中が真っ白になった。
「承太郎が...私の事...好き......?」
「あぁ、そうだ。」
自分で言葉に出してからようやく理解が追いついた。と同時に涙が溢れる。
これには承太郎も流石に狼狽えた。
「お、おい捺乃。そんなに嫌だったか......?」
「ち、違うの!これは、嬉し涙よ!」
「え......」
「わ、私は、承太郎の事が、好きなの...!」
私はしゃくりあげながらも承太郎にそう伝えた。
すると、承太郎はギュッと私を抱きしめた。
「承太郎...?」
「すまねぇ、嬉しくてな。しばらくこうさせてくれ。」
力強く、でも苦しくはない。
そんな承太郎からのハグは心地よかった。
でも
「承太郎、ちょっと恥ずかしいんだけど...」
「別にいいじゃねぇか、小さい頃よくやったし。」
「それとこれとは別よ!」
と言って私は照れ隠しに少しジタバタした。
「わかったわかった、だから暴れんなって。」
と少し笑って承太郎は私を宥めた。
「なぁ、捺乃。」
「なぁに?」
承太郎はハグしていた腕を解き、私を見つめる。
「キス、していいか?」
「ファーストキスはもっと可愛い顔の時にしたかったなぁ。今泣いた後で酷い顔だし。」
「どんな顔でもお前はお前だろ。」
「はいはい。」
軽口を叩きながら承太郎は私の腰に腕を回した。
どちらからともなく吸い寄せられる唇。
ファーストキスは甘酸っぱい、そして涙のしょっぱい味がした。
1/4ページ