第2話 再会
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風とリボーンは並盛中学の門前に来ていた。
「どうしてここに?」
突然リボーンに並中に行くぞ、と言われ風は言われるがままにリボーンに着いてきたのだが、ここへ来る理由はまだ聞いていなかった。
「ま、行ってからのお楽しみだな」
「はぁ…?」
話してくれればいいのに、と内心思いながら閉まる門を飛び越え校内へ入っていくリボーンに続いた。
「さ、ここだぞ。入ってみろ」
「?…ええ」
応接室と書かれた部屋の前までリボーンに連れられ風は小さな体をジャンプさせて扉を開いた。
ビュン――
「…!」
風はとっさの判断でくるりと宙へと舞った。
扉を開けた瞬間殺気と共にトンファーが横殴りに飛んできたのだ。
「君、素晴らしいね。他にも君の芸当見せなよ」
華麗な動きを見せた風を気に入ったらしく、並中風紀委員長の雲雀恭弥は嬉しそうにトンファーを一回転させた。
「ちょっと、待ちなさい!雲雀恭弥っ」
「へぇー僕のこと知ってるの?」
「…何度か会っているんですけど……」
と、覚えられていないことにショックを受ける風。
そんなことは露知らず、雲雀の攻撃はやまない。
「…リボーン!あなたからも何とか…!」
「赤ん坊もいるのかい?出てきなよ」
「ちゃおっス、ヒバリ」
殺る気満々の雲雀は風にトンファーで攻撃しようとしたが、リボーンがいることを知り視線は扉の外へ向けられた。
「獲物が二人もいるなんて嬉しいな」
雲雀の目が妖しく光る。
「トンファーの錆びになりなよ」
口角をあげたまま雲雀のトンファーが二人に向かって振り落とされた。
「恭弥!!」
「「!!!」」
突然呼ばれた雲雀の名前。
雲雀と風はハッと動きを止めた。
「あ、あなたは……」
風は突然来た第3者の顔を穴が開くほど見つめた。
「恭弥、あなた何をしようとしていたの」
##NAME1##は風とリボーンを後ろから抱き寄せ、二人の身を守ろうとする。
「別に…遊んでただけだよ…」
雲雀はどう考えても苦し紛れな言い訳をする。
「ああ、そうだったの!やだ、私ったら勘違いしちゃって。ごめんなさいね、恭ちゃん」
そんな言い訳も##NAME1##は素直に受け止め腕の中から二人を解放した。
「だから、それで呼ばないでよ姉さん」
「お、お姉さん…?」
「久しぶりだな、##NAME1##」
##NAME1##はリボーンを見つけると、目線を会わせるように屈んで久しぶりー♪と抱き締めた。
「あら、あなたは昨日の…」
「あ、あの……こんにちは…//」
##NAME1##は風を見て昨日会ったことを思い出してにっこり笑った。
「こんにちは。恭弥とお友達だったのね。恭弥の姉の雲雀##NAME1##です。よろしくね」
「はい、私は…ふ、風と申します…」
##NAME1##はかわいいわね、と言って頭を撫でた。
「リボーンたちはどうしてここに?」
「中国から風が来たんでちょっと暇潰しにな」
「そ、そうなんです!」
「そうだったの。よいしょっと」
##NAME1##は両手に抱えていたスーパーの袋をドサッとソファーの隣に置いた。
「##NAME1##さん、こんにちは!どうぞ!」
「まぁ!哲也くん!わざわざ良かったのに…。ありがとう、いただきます」
奥の部屋から現れたのは厳つい顔にリーゼントという不良らしすぎる格好の並中、風紀副委員長は##NAME1##に紅茶を出した。
「んー美味しい」
ソファーに腰かけた##NAME1##は一口紅茶を口に入れた。
リボーンも##NAME1##に続き隣に座る。
「風くんも座りなさいな、ね?」
「あ、はい…。そうですね」
風は頭を撫でられてからまだ硬直して動けなくなっていた。
##NAME1##に呼ばれ我に帰った風はそわそわしながらリボーンをはさんでソファーに座った。
「……人が多い」
群れるのが嫌いな雲雀はボソッと呟いた。